常に冷静沈着、相手の一歩先を行く男・白竜。連載開始から早くも1年、その伝説はますます凄みを増している。
今回は六本木に巣くう違法カジノを舞台にした、アンダーグラウンド感満載のシリーズ。裏カジノ、不良外国人、ヤクザ同士の覇権争い…。前回の『西都鉄道編』はシノギの極意が堪能できるシリーズだったが、今回は極道劇画としての魅力がこれでもかと詰まっている。
自らの力だけを頼りに、餓狼の如く生きるヤクザ・チンピラ達…その生き様や思惑が絡み合い、実に読み応えのある話になっている。そこらのVシネマを遙かに超えた、野望渦巻く男の世界がこの5巻には満載だ。
経済戦で知略を巡らす白竜もカッコイイが、ストレートな抗争劇での活躍もやっぱり激シブ!そのパワーを感じたいなら、迷わずGETの1冊だ。
(マナバウアー)