呑兵衛の妄想酒呑みプランは無限である。アルコール摂取量と懐には限度があるが、妄想プランに関しては無限だ。酒肴とのコンビネーションを考えれば尚更である。あれも捨てがたいし、これも魅力的だ。どうするか。
そんな時こそ、本書の登場である。主人公・岩間宗達の行動を参考にしても良いし、適当にパラパラッとページをめくって、そのページからイメージを膨らませても良い。ただ、何度もページをめくっていると、参考にしたい物だらけで、より深い迷宮に入り込んでしまうが。
ともかく、全ての呑兵衛対応の参考書である。レシピやエッセイも充実だ。今巻のエッセイは、著者の青森への旅を、30年前から現在に渡って書き記した大作となっている。乞うご期待。
てなわけで、今宵は青森の名酒の冷やからスタートするか。
(いたみいちたみ)