この度、金融劇画の金字塔「ミナミの帝王」第97巻が発売となる。
今回収録されているのは本誌で大反響・圧倒的支持を得ている「ハケンの真実編」である。
派遣社員を重宝する大手家電メーカー「マジソン」。その工場で働くハケン社員・緒方は、娘のピアノレッスン費用を捻出するため、銀次郎から二万五千円の借金をする。そして銀次郎から知らされる驚愕の事実。
『企業は、3年を超えてハケン社員を雇いたい場合、直接雇用しなければならない』という派遣法の存在を知った緒方。
余りに過酷な労働条件で働くハケン社員が『派遣法』という武器を手にした瞬間であったーー。
企業の闇を、鋭くえぐる。未曾有の不況に直面している現代だからこそ、真実を知って頂きたい。
(ボスラテ)