その敵とは国家権力。何とこの11巻では、国を動かす実力者と、その配下にいるプロ中のプロが白竜を狙うのだ。これまでも国内最大級のヤクザや財界人等、かなりの大物と渡り合ってきた白竜だが、今回は更にスケールの大きな闘いとなる。
しかし変わらないのは、白竜の姿勢と存在感。誰が相手でも決してブレる事のない男の矜持を感じる事が出来る。さしもの白竜も今回ばかりは…そう思わせる程の強敵だが、常に冷静な佇まいを見ると妙に安心してしまうから不思議だ。
闘いの舞台のみならず、白竜という男のスケールの大きさも感じられる新シリーズ・「日本のヒットラー」編に大注目の11巻だ。