本書では俳句とは何かといったことから、季語や五・七・五などの基本中の基本をしっかり、丁寧に解説。さらにはワンランク上のテクニックもひとつひとつ紹介。著者の語りかけるような、一緒に会話をしているような文章で、ちょっとハードルの高そうなこともすんなり理解することができます。古今の名句を、四季のイラストとともに歳時記を読むような気分で楽しめるページもついていて、俳句づくりの気分が高まること間違いなしです。
ポイント② 「なんとなくうまくいかない…」を添削で具体的にレベルアップ!
じょうずな俳句ってなんでしょうか。実際に俳句を作りはじめてみると、なんとなく野暮ったい、しっくりこない、なんてことがあるでしょう。その理由こそが、初心者には具体的にわからなかったり、ピンとこなかったりするのです。本書では生徒の句を先生が添削、「ここをこんなふうに変えてみましょう」とプロの指導を具体的に解説してくれます。なかなか理論だけでは腑に落ちづらいプロならではの俳句の作り方、方法論を、原句と添削例を見比べつつ、目で理解することができます。
ポイント③ たくさんの例でセンスアップのコツがつかみやすい!
俳句の基本は五・七・五であること、季語がひとつ入っていることなどいくつかありますが、腕を上げるにはさらに技術が必要です。本書では「不要なことばを省く」「気取った表現はしない」などのテーマごとに、著者自身の手で選んだ良句を多数紹介。どこがいいのかポイントも解説されているので、気に入った句を見つけたり、自分ならどうするか考えたりしているうちに自然と、句作のセンスもアップしていることでしょう。
ポイント④ 読んだらすぐに一句詠める!「季寄せ」つき
俳句を詠むにはまず「季語」を知っていることが大切。そこで、初心者向けに特別編さんした使いやすい季語一覧(季寄せ)を掲載。本を読んだその日にまずは一句、詠むことができます。紹介の季語は、はじめての人でもイメージしやすい、作品に取り入れやすいものを厳選。さらに人事や時候、行事とカテゴリ分けもされていて、欲しいイメージの季語が見つけやすいのもポイントです。
1945年、横浜に生まれ、東京で育つ。1987年、月刊俳句誌『童子』を創刊、主宰。第1回資生堂花椿賞、第5回加藤郁乎賞、手島右卿特別賞受賞。『点字歳時記』など著書および連載多数。NHK「俳句王国」主宰。
安部元気
1943年生まれ。島根県隠岐島に育つ。現在、青森県・津軽在住。早稲田大学卒。元朝日新聞記者。1991年、「童子」入会。首都圏で「俳句講座」主宰。日本伝統俳句協会会員、俳人協会会員。