内容紹介 - 書籍

日本の古典はエロが9割 ちんまん日本文学史

日本の古典はエロが9割 ちんまん日本文学史


大塚 ひかり 著

一般書読物
256ページ
判型四六判
ISBN978-4-537-26143-1
2016年05月発売
定価1,404円(税込)

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堅いイメージで敷居の高い古典文学。だが、実際は、「本当はエロい」話の宝庫! 本書は、性愛にまつわる内容に焦点を当てながら、古典文学の魅力に「裏口」から迫る文学入門。『古事記』『源氏物語』、近松に西鶴、さらには近世の奇談集などあまり知られていないものまで、ありとあらゆる性模様が展開される! エロ、グロ、BL、なんでもありの底抜けエロス、フルスロットルの全54篇。

担当者コメント

『古事記』や『源氏物語』が大らかな性やきらびやかで奔放な恋愛を描いたものであることを知る人は多いでしょうが、そもそも日本の古典文学は、今から見れば「とんでもない」物語の宝庫なのです。異常性愛やストーカー・変質者まがいの人物・出来事はもちろん、動物虐待、幼児虐待、倒錯した愛など、現代のほうがよほどおとなしく見えるような話の数々を、文学史を概観しながら伝えてくれる本書は、現代とは違う価値観の中で、人々がどのように生きていたかを伝えると同時に、「クールジャパン」と呼ばれる日本独自の文化が脈々と受け継がれていることも明らかにします。現代に生き続ける古典、という認識を「学術的」にではなく、「実感として、生きたものとして」感じさせてくれる一冊です。

著者紹介

1961年横浜市生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専攻。 『源氏の男はみんなサイテー』、『ブス論』、『愛とまぐはひの古事記』、『女嫌いの平家物語』、 個人全訳『源氏物語』全六巻(以上、ちくま文庫)、『本当はひどかった昔の日本』『本当はエロかった昔の日本』(以上新潮社)、 『昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』(草思社)など著書多数。

著者コメント

古典文学の神髄は、性愛にある。
まぐわいで国と神々を作った『古事記』日本書紀のイザナキ・イザナミ夫婦は言うに及ばず、『源氏物語』は全編不倫文学と言えるし、『今昔物語集』などの説話集のほとんどは性愛絡みです。
日本の古典の九割はエロ話と言っても過言ではありません。
といっても神話にはエロがつきもので、エジプト神話や、西洋でもキリスト教が生まれる前のギリシア神話などはエロ話に満ちているものの、日本の場合、前近代を通じてほぼ一貫して性愛を真正面から扱っている。しかもそれが『日本書紀』などの国の「正史」に堂々と描かれているところに独自性があります。
そこで描かれる性愛絡みの親子関係、同性愛や愛執といったテーマは、漫画やアニメのそれとも重なり、クールジャパンのルーツは日本の古典文学にあると言えるでしょう。
本書では、そんな性愛に満ちた日本の古典文学の中から、ぜひ知っておきたい「ちんまん」話の数々を、『古事記』『源氏物語』をはじめ、愛とホラーに満ちた江戸初期の怪談話、井原西鶴の好色物、小林一茶の日記や『東海道四谷怪談』に至るまで、数は源氏五十四帖にちなんで、五十四篇ご紹介します。
日本の古典文学の、時に可笑しく、時に切なくも恐ろしい、底なしに豊かな性愛の世界をお楽しみいただければ幸いです。
本書「はじめに」より