――『天牌』には緊張感のある闘牌シーンが多いですが、柴田さんが麻雀をやっていた中で、一番緊張した瞬間は?
「一度、とんねるずの(石橋)貴明さんと打ったことがあるんですよ。僕がちょうど『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)に出始めた頃かな。収録でタカさんと“お前、打てるの?”“はい!”“じゃあ、今度誘うから”なんて会話をして。でも、本当に誘われるとは思っていなかった。そうしたら、知り合いのスタッフさんから電話があって、“今、タカさんと打っているんだけど、来ない?”と言われたんです。それはもう、緊張しましたよ! まるでテレビの収録をしている感じ。“どういう麻雀するんだよ?”とタカさんがシャレで聞いてくるもんだから、引っかけリーチをしようものなら殺されるんじゃないかという気になって(笑)。最初はなるべくリーチをせず、ほとんど様子を見ていましたね。うますぎたら機嫌を損ねるかもしれない、でもヘタすぎたらもう呼ばれないかもしれない、そんな思いで打ってました」
――結果はどうだったんですか?
「負けました。途中まで勝っていたんですけど、最後の最後で大敗して」
――その後は呼ばれましたか?
「呼ばれました。それからは普通に打てましたけど、最初の一回は本当に緊張しましたね。やっぱり先輩とやるのは、緊張しますよ。特にタカさんなんて、小さい頃からテレビで見ていたし、番組とかで一千万円ぐらいする撮影用カメラを平気でブッ倒しちゃうような人ですから。失礼があったら、雀卓をひっくり返しちゃうんじゃないかって(笑)。麻雀をやっていて緊張することなんてまずないですけど、タカさんから“ロン”と言ってあがる瞬間は怖かったですね~」
――唐突ですけど、麻雀の未経験者に、面白さを勧めてもらえますか?
「インドアなのに、こんなに人と楽しくできるゲームはないと思います。勝ち負けなんて、どうでもいいんです。瞬間、瞬間のときめくもの! “この配牌が、この手に仕上がったか!”という時があるんですよ。配牌では“クソ手だな”と思っていたのが、純チャン三色に仕上がって、しかもリーチしたら一発でツモる、みたいな。その光りきらめく瞬間のためにやっている気がします。だから僕、“麻雀なんて運でしょ。ドンジャラと同じでしょ”という人が好きじゃないんですよ。違いますよね。何十年やってもゴールが見えないゲームだと思います」
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