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第28回ゲスト:アンタッチャブル 柴田英嗣さん

>>第25回:天牌~俳優に挑戦~編
>>第26回:漫画愛読録編
>>第27回:天牌~麻雀を始めたきっかけ~
 麻雀の経験豊富な柴田さんは、いろんな場に対面しています。
 緊張した対局、もう一度打ちたい対局……。
 彼の麻雀観を、掘り下げてみました。
 そして、ついに1月27日(金)に柴田さんががっつり出演しているDVDが発売! 
 こちらもぜひ!!
柴田英嗣さん

きらめく瞬間のために、麻雀をやっている

麻雀飛龍伝説 天牌−TENPAI−無間地獄脱出史 ――『天牌』には緊張感のある闘牌シーンが多いですが、柴田さんが麻雀をやっていた中で、一番緊張した瞬間は?
「一度、とんねるずの(石橋)貴明さんと打ったことがあるんですよ。僕がちょうど『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)に出始めた頃かな。収録でタカさんと“お前、打てるの?”“はい!”“じゃあ、今度誘うから”なんて会話をして。でも、本当に誘われるとは思っていなかった。そうしたら、知り合いのスタッフさんから電話があって、“今、タカさんと打っているんだけど、来ない?”と言われたんです。それはもう、緊張しましたよ! まるでテレビの収録をしている感じ。“どういう麻雀するんだよ?”とタカさんがシャレで聞いてくるもんだから、引っかけリーチをしようものなら殺されるんじゃないかという気になって(笑)。最初はなるべくリーチをせず、ほとんど様子を見ていましたね。うますぎたら機嫌を損ねるかもしれない、でもヘタすぎたらもう呼ばれないかもしれない、そんな思いで打ってました」
――結果はどうだったんですか?
「負けました。途中まで勝っていたんですけど、最後の最後で大敗して」


柴田英嗣さん――その後は呼ばれましたか?
「呼ばれました。それからは普通に打てましたけど、最初の一回は本当に緊張しましたね。やっぱり先輩とやるのは、緊張しますよ。特にタカさんなんて、小さい頃からテレビで見ていたし、番組とかで一千万円ぐらいする撮影用カメラを平気でブッ倒しちゃうような人ですから。失礼があったら、雀卓をひっくり返しちゃうんじゃないかって(笑)。麻雀をやっていて緊張することなんてまずないですけど、タカさんから“ロン”と言ってあがる瞬間は怖かったですね~」 ――唐突ですけど、麻雀の未経験者に、面白さを勧めてもらえますか?
「インドアなのに、こんなに人と楽しくできるゲームはないと思います。勝ち負けなんて、どうでもいいんです。瞬間、瞬間のときめくもの!  “この配牌が、この手に仕上がったか!”という時があるんですよ。配牌では“クソ手だな”と思っていたのが、純チャン三色に仕上がって、しかもリーチしたら一発でツモる、みたいな。その光りきらめく瞬間のためにやっている気がします。だから僕、“麻雀なんて運でしょ。ドンジャラと同じでしょ”という人が好きじゃないんですよ。違いますよね。何十年やってもゴールが見えないゲームだと思います」

亡くなった事務所の社長と、もう一度打ちたい

柴田英嗣さん ――柴田さんが思う、「こういう人と打ってみたい」という人は?
「もう亡くなっちゃったんだけど、事務所の社長とはもう一度打ちたいですね。何度かやったことはあるんですけど、僕とは全く打ち方が違う。決め打ちの最高峰というか。“えっ、そこから捨てるんですか?”みたいな形で、最終的に何を目指しているのかわからないのに、ちゃんとテンパイするんです。“あー、これツモってきちゃったか−。児嶋の当たり牌だよなー”とか言いながらそのまま切って、ロンされる。わかっているなら切らなければいいのに、“この流れなら振ってもいい”と思っているのかがわからない。もちろん、“あー、この牌を持って来たら降りるか”という時もあるんですよ。当たり牌とわかっていながら振る時と止める時、その違いがどこにあるのか謎でしたね」
――社長はそんなに振り込んでいたら、負けっぱなしじゃないですか?
「逆です。そんなことをやっていながら、トータルでは負けているところを見たことがない。当時の僕はヘタだったから、あの打ち方はセンセーショナルでした」
天牌 61巻――どういう想いで、もう一度打ちたいですか?
「社長と打っていたのは10年くらい前なので、あの頃より麻雀の知識は増えたし、打ち方も覚えました。今なら、社長のやっていたことを理解できるような気がするんです。僕より上に行っていた人の打ち方をね。麻雀漫画を見ていても、“そんな打ち方するの!?”みたいなことって、あるじゃないですか。社長はそこまで極端じゃないかもだけど、当時の僕からしたらまるで漫画のようでしたね。そしてあの人に、“あー、これ社長の当たり牌だな”といいながら、振り込んでみたい。それで社長が当たるかどうか、見たかったですね」
――すごい人だったんですね、事務所の社長さんは。
「僕の当たり牌を今まで一番当てた人は、社長だと思います」
――最後に、柴田さんにとって麻雀とは?
「僕にとっては“挨拶”ですね。自己紹介というか、大人が仲良くなるための引き出し。それで輪を広げられる、コミュニケーションツールですね」
構成協力/篠崎美緒
柴田英嗣(しばたひでつぐ)1975年7月15日、静岡県生まれ。94年、山崎弘也とコンビ「アンタッチャブル」結成。公式ブログ『アンタッチャブル柴田英嗣の平穏な僕』
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