日輪早夜インタビュー -1-
【日輪早夜プロフィール】
 ペンネームの由来は、竹久夢二の童話集『日輪草(ヒマワリソウ)』の「日輪」から。獅子座。B型寄りのAB型で、「ススム」「ヒカリ」「アキラ」「ハジメ」猫三匹と犬一匹の、雌なのに、なぜか男名のついたペットたちと同居中。

 今朝みた夢は、追われる夢。でも追われるうちに楽しい気分になってきたそう。 怖い夢も、ヒマワリの明るさでもって、面白い夢に転換してしまう――不思議が好きな、不思議な方に、突撃インタビュー!

■1回目■

【ファンタジックに憧れて】
―― 今、夢中なものを教えてください。
日輪:球体関節人形にハマってます。スーパードルフィというやつです。
―― スーパードルフィというのは、どういう人形なんでしょう?
日輪:どういうって……、写真を見たほうが早いかな?(おもむろに携帯をとりだす、日輪先生)これは韓国から、個人輸入で買ったものです。 子供の頃は、りかちゃん人形がすごく好きだったんですよ。





―― もともとの人形好きが嵩じて、ということなんでしょうか。
日輪:そういうことになるんでしょうね。写真をとるのが楽しいんです。 服を着せかえて、メイクカスタムをして、Eyeをかえて、ポーズをとらせて。飾って楽しむというよりは、普段はしまっておいて、写真をとるときに出してきて、撮影会みたいな。はたからみると怪しいんですけど(笑)。
―― 何体くらい持ってらっしゃる?
日輪:今、七体ぐらい、集めちゃってます。
―― それは、子供のころ、好きなマンガのキャラクターの絵を切りぬいて、集めた感覚に近いんでしょうか?
日輪:そうですね、昔はマンガのキャラクターを確かに集めてたなあ。
―― どういうマンガのキャラクターを?
日輪:『クリィミーマミ』とか、『とんがり帽子のメモル』とか。あとは雑誌「りぼん」を買いはじめて、はじめに『銀曜日のおとぎ話』、その後『ときめきトゥナイト』。真壁クンを切ってみたりとか。 あとは、『ポニーテール白書』にはまり、『星の瞳のシルエット』。同時期くらいに雑誌「ちゃお」の『マジカルエミ』、赤石路代先生の『天よりも星よりも』、雑誌「なかよし」のあさぎり夕先生の『あこがれ冒険者』とか。 ちょっと“不思議”が入ってるファンタジーが好きなんです。

【タイムスリップ誕生秘話】
―― 不思議といえば、今「花恋」で連載中の、『俺たちはここで恋をする』もまた、それにあたると思います。お経が流れるとタイムスリップしてしまうという、この不思議な設定は……?
日輪:担当さんと一緒に考えたんですよ。どういうふうにタイムスリップさせたらいいだろうか? どうやって話を収束させたらいいだろうか? って。友達とも、「やっぱり雷とかでかなあ」といろいろ考えて(笑)。
―― では、最初からタイムスリップものにしようと決まっていた?
日輪:それも担当さんのほうから。
―― つまり、担当さんの熱烈な要望によりタイムスリップものに?
日輪:(笑)熱烈かどうかはわかりませんが、そうですね。
―― 戦国時代が舞台ですが、なにか時代ものへのロマンがおありとか?
日輪:そうですね、あの時代に行ってみたいなぁと思ったこともあります。 マンガからの影響ではあるんですけど、歴史ものは好きですね。赤石路代先生や里中満智子先生の作品ですとか、あと『なんて素敵にジャパネスク』とか。マンガから派生して、永井路子さんの小説を読んだりも。

【ふたりの未来はどうなってしまうの?】
―― タイムスリップしたお寺には、仏像がもともとない、という設定なわけですが、でも戦国時代には、実は仏像があって、水生がタイムスリップしたせいで……。
日輪:ふたつが入れ代わっちゃいましたね(笑)。
―― 入れ代わっちゃったんですか? じゃあ、水生が過去にいるあいだは、仏像は現在にあって、彼が今に帰ってくると、仏像が過去へ戻るという。あの仏像がタイムスリップの扉になっているということですか?
日輪:そうです。とりあえず、同じ容量のものが移動しているという。
―― なるほど。あともう一つ。水生が二ヵ月後に、再び戦国時代にタイムスリップしたら、過去の時間は、なんと、六年もたっている。この時間のずれ……つまり、ウラシマ効果は、なにか悲劇的な結末を予感させますね。たとえば、鷹景が早く死んでしまうとか。このままいくと、そうなってしまいますよね。
日輪:……ちょっと考えているところです。
―― 次に過去に飛んだときには、鷹景が80歳になっていたりして?(笑)
日輪:80歳!
―― 看取ってあげるとか?
日輪:ええっ!!(笑)。いや水生を現代に帰そうかどうか考えている最中なんです。
―― 『俺たちはここで恋をする』というタイトルからして、戦国時代に水生は残るのかな? こういうタイムスリップもので気になるのが結末なんですよね。『ふしぎ遊戯』、『天空のエスカフローネ』、『ネバーエンディングストーリー』、どれも、最終的にはやっぱり別々の世界で、という話が多い。
日輪:そうしようかな? とも思ってるんですけど。でも、あまりひどい終わりかただとかわいそうじゃないですか。
―― はぐくんでますからね、愛を……ふふふ。(以下、質問者、妄想大暴走!)じゃあこういうのはどうでしょう? 鷹景が「俺はこの国を守らなければならない、来世で会おう!」となって、ふたりは別れる。一方、現代に戻ってきた水生は、「お寺に行ってももう、お経もなにも聞こえない、やっぱりもう会えないんだ」と悲しんでいたら、鷹景が生まれ変わって転校してくる、とかね(笑)。
日輪:転校してくる!?
―― そういう結末もアリかなと……。
日輪:いただきましょうか、それを(笑)!ナンテ……でもホントにいま考え中なんです!
 お楽しみに!!

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