ミナミの帝王
 超法律学
磯貝 英男 監修
天王寺 大    
郷 力也  編著



○● 必ず覚えたい! 金銭貸借の基本ルール ●○


女房の姓になれば、どんどん借りられる!? クレジット・ローン契約と氏名の変更


▼届け出事項の変更を届け出るか?

 クレジット契約やローン契約の際に、氏名、年齢、住所、電話番号、勤務先、役職、年収……などを契約書に細かく書かされます。
 この契約書の各項目については、サラ金では全国信用情報センター連合会、クレジットでは信用情報センターに照会したり、登録することを認めなければ「契約」できません。

 これは、契約の際に渡される「会員規約」に必ず明記されています。このほか、会員カードの貸与の禁止、譲渡・担保提供の禁止、手数料、カードの使用方法・使用限度額、カードの紛失・盗難・不正使用の際の会員の負担、管轄裁判所の合意条項なども同様に記載されています。
 さらに、届け出事項の変更について届け出なければならない旨の条項もあるのですが、クレジット会社やローン会社に変更事項を届け出る人は、ほとんどいないのが現状です。本来は、届け出ないと規約違反となり、クレジット・ローン契約が解除されるのです。


▼詐欺行為は刑事罰

 
『したたかな客』(コミックス第8巻)の南原源三は、届け出事項の変更をしなければならないことを逆手に取るのです。  つまり、「情報センター」に登録されている南原源三の氏名を、妻の姓である内林に変更して、クレジット・サラ金に再び新規登録をして金銭を引き出しているのです。 「ワシ女房と離婚して、もう1回復縁しましたんや。ただし、今度は養子ですワ。つまり女房の姓になりまして、内林源三いいまんねん」
 届け出事項を偽って不正を働くことは、当然のこととして詐欺的行為といえます。このことが判明すれば刑事罰の対象となります。  この場合、「そんな規約は知らなかった」とか「クレジット会社やサラ金が勝手に登録して、金を貸してくれたんや」などという言い訳などききません。

 詐欺を働けば、刑事事件の犯人です。絶対にしてはいけないことです。
 なお、夫婦が離婚して妻の姓が旧姓になったときにも、届け出事項の変更が必要です。とくに氏名の変更のときには、カードを返還しなければならない決まりになっています。つまらないトラブルを起こさないようにしたいものです。会員は会員規約によって拘束されていますから、もう一度、目を通しておきたいものです。