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Back Story: 10 11 最終話 1〜6


● 花村大介  ●

第11話<9月12日(火)ヨル10:00〜10:54 フジ系>
脚本:尾崎将也 演出:塚本連平

<出演>花村大介(28)ユースケ・サンタマリア/高村弥生(24)水野美紀/香山洋一(24)いしだ壱成/花村孝介(18)仁科克基/黒田絵里・水川あさみ/坂田美奈・池田真紀/丸山弁護士・奥居俊二/倉本和彦・佐戸井けん太/葛西健作(55)中山仁/長沢英子(36)川島なお美 ほか
第11話ゲスト:河田裕美・奥菜恵/山村佳恵・本多彩子/根岸愛子・MIKI/倉田素子・山口あゆみ/井田州彦/岡田・菅田俊/竹渕百合子・円城寺あや/高岡専務・北村総一郎 ほか


 大手商社カイゼル物産の高岡専務(北村総一郎)は、人員削減計画のターゲットを女子社員に絞り、『ろくに仕事もせずに権利ばかりを主張するOLども』を一掃するとの案を快諾。迅速に進めるよう指示を出した。
 そんな見知らぬ会社のリストラ案が、やがて自分たちの運命を大きく変える事など知る由もない花村大介(ユースケ・サンタマリア)は香山洋一(いしだ壱成)を誘って、ウキウキと合コンに出席した。が、弟・孝介(仁科克基)が調達した女の子3人組は、揃いも揃って沈みきっている訳で… よし、3人の暗いハートをパ〜っと明るくしてやるよ! と宣言。『愛の弁護士 花村大介』なる写真入りのサムいオリジナル名刺を取りだした大介は、こんなものでは『さいッ』っと引いてしまうと呆れる洋一の弁を聞き入れつつ、暗〜い3人組の待つどんよりした席に向かった。『さいッ』っと引くとは、どんな状況なんでしょ?
 そんな意気込みも虚しく、必至で場を盛り上げようと発するギャグも滑って、山村佳恵(本多彩子)、根岸愛子(MIKI)、倉田素子(山口あゆみ)のハートは一向に『パ〜っと明るく』なる気配もなく…。せっかくこうして飲んでいるのだ、『パ〜っと明るく』やろうよ! とストレートに提案するものの、ならば楽しい事を言ってくださいと言われる始末。
 さっきからギャグのボキャブラリーを駆使した努力は何だったのか? と脱力する大介は、これでは会話にならず! と苛立つが、会話など本当はどうでも良くてひとりずつ選んでホテルに行ければそれで満足なのだろう… とシュールな返答に、なんじゃそりゃあ!? と声をあげた。えっ、違うの?
   あまりの無礼&暗さにブチ切れて席を立つと、洋一と孝介も詫びながらあとに続いて店を出て行く始末。落ちていた『愛の弁護士 花村大介』なる名刺を拾う佳恵が、あいつが弁護士!? と声をあげるが、これもギャグじゃなぃのぉ〜 と愛子が胡散臭そうに返したその翌日… 俺はもう合コンには期待しない! と決意する大介を訪ねて3人組がキャピタル法律事務所にやって来た。
 最後にビシッと決めた説教でコロッといったのでは? と憶測する洋一は、『人は人生に一度だけモテまくる時がある』のだと説明、俺にもその時が来たのかな? とすっかりその気の大介が応接ルームに向かうと、コロッと態度を改めた3人は『どうしても花村さんにもう一度会いたい』との統一見解でやって来たのだと説明。こりゃ『モテまくる時』だとヤニ下がるものの、裁判を起こしたいのだと聞いてガックリと肩を落とした。
 何故か場所を公園に移して、何についての裁判か? と問われた佳恵は、会社のハガキを100回近く私用に使った窃盗罪を見逃す替わりにクビを迫られたと説明。愛子はキャバクラでのバイトがばれて『バイト禁止規則違反』だと続くが、自業自得では? との弁に、自分たちは仕様がないが素子の場合は酷過ぎるのだと訴えた。
 みるからに大人しそうな素子は心臓の持病を抱えており、仕事中に苦しくなって別室で休んでいた事が上司にばれたと説明。職務怠慢との理由でクビになったと続ける佳恵たちは素子は凄く真面目な勤務態度だったとフォロー。抗議はしなかったのか? と尋ねる大介は、辞めたくないと訴えたが部屋の隅に追いやられて延々資料整理をさられるわ、周囲から白い目で見られるわの陰湿な仕打ちを受けて会社に居られなくなったのだ… と聞いて携帯を取り出した。
『花村のバカ はぁと』表示を確認して「はい毎度。法律何でも相談室」と応じる長沢英子(川島なお美)は、そのケースでは慰謝料請求額も大した金額にならないと返答。“退職合意の無効”と“未払い給与の支払い請求”が普通だろうが、退職届を出しているので難しいかも… と気の毒そうな英子から、同じように辞めさせられた人はいないのか? と問われた大介は、多人数の方が裁判が有利なのだと納得しつつ、相談料3000円を請求して切れた電話に『金を取るのかぁ』驚きの声をあげると、『他にも居る事は居るが…』と口ごもる3人組と共にガソリンスタンドを訪れた。
 そこに勤務している河田裕美(奥菜恵)が美人で胸がデカイ事を物陰から確認。外見のみの印象であの娘の何が問題なのだ!? と不思議がる大介は、風俗でのバイトがばれてのクビだと説明する愛子の『私たちとは違うのでは?』との弁に、君もキャバクラでバイトしていたと指摘。風俗と一緒にしてくれるな! と声をあげて『好きでもない男に身体を触らせたりはしない』と憤慨したところに裕美が近づいて来た。
 わざわざやって来てまで陰口か!? とふてぶてしい態度で、クビではなく自分から辞めた、裁判など起こしても会社に勝てる筈もないと言い捨てる裕美は、会社にムカついていないのか? と問う大介に、自分がムカついているのは会社よりも『こいつら』だと発言! 人の事をバイ菌扱いするが、自分たちとて条件の良い男には腰を振ってくっついて行っているとのお下品発言! あんたと一緒にしないでよ! と言い捨てる佳恵に、総務の吉田なる男に遊んで捨てられたのは誰? と迫れば頬に平手打ちが飛び交う始末で、そんな醜い女の争いを止めに入った大介は、とばっちの鉄拳を受けてしまった…。

 散々な目に遭って事務所に戻った大介が顔に絆創膏を貼っていると、事件を聞きつけた倉本和彦(佐戸井けん太)&葛西健作(中山仁)が登場! カイゼル物産との顧問契約が決まったので佳恵たちの相談は受けない事、個人的接触も避ける事を命じると、僕の方から避けたいくらいなのでご心配なくとの返答を確認して退場したその夜…。先週の爆発で店を失った居酒屋の仮営業屋台に立ち寄った弥生が、そのくらいでリストラされるのは可哀相だと漏らした。
 大介がその会社に居れば2日でクビだと指摘する洋一は、その点弁護士は恵まれている、仮に事務所を辞めても独立して仕事が出来るのだと説明。僕は10万光年早いが… と笑う洋一から独立の意志を尋ねられた大介は、これで結構キャピタルが気に入っているのだと返答。所長たちには時々ムカつくが、なかなか楽しい。なんだかんだ言って好き勝手やらせて貰っているので感謝しなけば… との弁に、人は進歩するものだ! とふたりは驚きを隠せないが、俺などまだまだだと続ける大介は、あの娘たちのように急に会社を放りだされたらビビリまくるだろうと結んだ。
 そして後日、第9話で『飼い犬の鳴き声がうるさいので隣人から声帯を取る手術をしろ』と訴えられた常連依頼人・岡田(菅田俊)の弁護を務める大介は、近所の飼い犬マップを作成して法廷に臨んだ。秋山宅のジョンの鳴き声が90デシベル、佐藤宅のチョチョリータは89デシベルで岡田宅のリンダとは殆ど変わらないと指摘。なにゆえリンダだけがうるさいのか? それは昨年町内運動会の早食い競争で岡田に負けた事をずっと根に持っているからでは!? と原告の老婆に迫った。そう、たまにはショボイ仕事も見せてくれないとね。
 いや〜カッコ良かったとマジで感心する岡田から『ビフテキ』でも食べに行こうと誘われた大介は、地裁のロビーをうろついている佳恵&愛子を発見! 『ビフテキ』はまたの日に譲ってふたりに声をかけると、裁判を起こすか否かは決めていないが取り敢えず見学に来たとの弁に、民事裁判の参考になにゆえ刑事事件の傍聴を希望しているのかと問い質して、刑事と民事の区別もつかないふたりに呆れる一方、ガソリンスタンドの裕美を訪ねた素子は裁判への参加を訴えていた。
 除け者に同情しているのか? 良い子ぶるな! と酷い言われように心を痛めた事が原因ではないだろうが、素子は発作でその場に倒れてしまうではないか!!おやまぁ。
 なんと法定内は飲食禁止! と大袈裟に訴えてひと笑いを取る大介は、『個人的な接触も避けてよ』と釘を刺された事を回想。ふたりに別れを告げてその場を立ち去ろうとした瞬間、携帯電話を受けた佳恵は『素子が倒れた』『みずほ病院』との声をあげれば、その病院ならうちの近所だとお節介な大介は、ふたりを連れて病院に急行。素子を運んで来たという裕美に、この前は酷い事を言ったと素直に詫びる佳恵は、体調の悪さを押してのバイトで倒れてしまった素子を咎めるが、失業保険が出ないとの理由に『?』の大介に、自己都合退職扱いなので3ヶ月先まで給付がないのだと説明。将来外国で働く事が夢で会社の留学制度に応募していた素子が気の毒だと続ける愛子&佳恵は、やはり会社が許せない! 裁判しよう!! と声をあげると、私の為なら気にしないで欲しいと訴える素子に、自分たちの気持ちが収まらないのだと説明。弁護士の出番だと裕美に言われて言葉に詰まる大介が、実は諸々の事情で弁護は出来ないと告げれば、隣の患者を見舞っていた女性・竹渕百合子(円城寺あや)が『何かお困りですか?』と声をかけるではないか!思いっきり怪しい…。
 この人は弁護士で『すっごぃ親切な良い人』との御紹介を受けて、もし良ければ話しを聞かせて欲しいと名刺を差し出す百合子は、一通りの事情を聞いて『それは許せない! 裁判をしましょう』と力強く宣言! 目を輝かせての裁判に勝てるのか!? と問う佳恵らは、『いくら就業規定に違反していても社会的常識を逸脱した退職強要は明らかに不当。充分に戦える』と聞いて大喜び。彼女たちの弁護はこの竹渕百合子が引き受けた! と大介に宣言して、裕美も不当解雇されたのでは? と声をかけるが、訴える意志のない事を確認。詳しい話を聞くので… と百合子たちはその場を去って行くが、離れて帰って行く裕美を怪訝そうに見送る素子は、彼女も自分と同じく会社にアメリカ留学の申請を出していたと説明。悔しくないのだろうか? と首を傾げた。
 その夜。部屋に戻った大介から『合コンの暗い3人組、カイゼル物産を訴える』話しを聞いた孝介は『カイゼル物産』に鋭く反応。ビールを運んで来た黒田絵里(水川あさみ)が、花村孝介18歳がカイゼル物産に内定がきまりそうと報告!! あの会社ならば希望通り海外の仕事も出来る、と嬉しそうに続けて祝杯をあげるものの、どこか素直に喜ぶ事の出来ない大介は苦いビールを飲み込んだ。日本の法律では18歳でビールを飲んではいけません。
 

 正式な顧問契約手続きを終えたカイゼル物産の高岡専務から、契約後の初仕事はリストラした3人組の訴えだと委任された倉本&葛西は、長沢英子が『OLごときの訴え』など軽く蹴散らせてみせると豪語! 手筈を指示されて暗い表情の洋一&弥生は、原告側に同情してしまう… と漏らすが、彼女たちが就業規則に違反したのは事実だと指摘する英子は、会社側の言い分にも一応筋が通っていると続けながらも、会社側に和解を勧めるつもりだと説明。裁判が長引けば会社にとってイメージダウン、原告側のOLも早く和解金を貰って次の事を始めた方が良い、和解がお互いにとって一番の解決法だとの説明に納得した洋一らの安堵を確認。弁護士は相手をコテンパンにやっつけるだけが脳ではないと諭す英子は、納得しました! と返す洋一に大介の様子を訊ねた。
 ひとり落ち込んでいる大介に、事務所慰安旅行の幹事に3人して選ばれたと説明。予算をやりくりすれば幹事として下見旅行も可能だと餌をちらつかせる洋一&弥生に、気にしてくれてありがとうと返す大介は、やっぱり仲間は良い! と声を大にして、温泉に行こう!! と宣言。パンフレットを集めて来るという弥生がその場を離れると同時に、下見の際には急病になってくれ!! と洋一に頭を下げた。元気になって良かった良かった。
 そんなこんなで素子を見舞うべく花束を手に病院を訪れた大介は、『あの女弁護士は凄く頼りになる』『優しくて格好良くて凄く憧れる』『少なくとも花村よりは頼りになる』との声を廊下で聞いて『なんだよ、それは!!』と脱力すると、やはり花束を手の裕美と遭遇。屋上に場所を移して、やはり仲間に入りたいのでは? と探りを入れた。
 そんな事はない! と否認しつつ弁護士は口が堅いのか? と確認する裕美は、本当は風俗でバイトなどしていないと告白。何故本当の事を言わない? と問われて、好きな人の為だと返す裕美は、会社の不倫相手と借りている秘密の部屋が風俗店テナントひしめく場所なのだと説明。そこに出入りしたところを目撃されたらしいが、真相を述べれば彼に迷惑がかかるから… との弁に、その男は何をやっている!? と憤る大介は、彼は仕事が大変な時で『私が会社辞めるくらい』良いのだと説明されて、留学の夢はどうなる? と迫るが「しょうがないよ」との返答に、余程そいつの事が好きなのか… と納得。だから裁判の仲間には入れない、でもあの女弁護士がなんとかしてくれるだろう。あんたより頼りになりそうだし! との毒舌でしめる裕美が花束を渡せば、大介も自分が用意した花束を渡し返した。
 そんなこんなで女弁護士・竹渕百合子に『なんとかして貰う』べく佳恵&愛子が事務所を訪れるが、そこはもぬけの殻! 弥生が集めた温泉パンフレットの中から『混浴オンリーの温泉宿』を物色する大介の携帯が鳴って、佳恵が『裁判をやめるにはどうしたら良い?』と声をあげた。
 女弁護士には凄い借金があったらしく、着手金を持ってトンズラ。病院でカモを探していたらしい… と訴えるふたりは着手金に100万円も払ってしまったのだと告白。もう裁判をやめるしか術はないと訴えて、弁護士など幾らでも居ると慰める大介に、新しい人を頼む金がないと声をあげる。
 しかも連帯保証人になっていた兄の会社が倒産したと言う愛子は、その借金の為にキャバクラでバイトしていたのだと説明。もう裁判はやめよう… との弱気に、ここで諦めてしまえば100万円は丸損だと大介の忠告も虚しく、会社を相手に裁判などと考えた身の程知らずだったと泣き出す様子を、病室を抜け出した素子が言葉もなく見守っていた。
 ここまでお膳立てが整えば『俺がやる!』と花村大介28歳が立ち上がる訳で、事務所がカイゼル物産の顧問を引き受けているからには、そんな事は無理に決まっている… との弁に、なんとかするから! と宣言して事務所に急行。ノックもせずに応接室に飛び込んで、葛西所長たちに顧問契約を取りやめるように申し出た!!無茶過ぎる…。
 カイゼルは酷い会社だ! 顧問先など幾らでもあるのでひとつくらい無くなっても! と続けたところに『うちの会社がお嫌いのようで…』と高岡専務がトイレから戻って来た。
 あの娘たちを助けてはくれないか? 裁判を起こされたこっちが助けて欲しい! 賠償金など大した額ではないし世間も大拍手だ! との押し問答に、部外者が口を出す事の非礼を指摘する英子は、これから原告と和解案を探るところなのだと説明。OLたちに悪いようにはしないので引き下がるように言い聞かせた。が、社内検討の結果、当社としては一銭も払う意志はないと高岡専務が宣言!! こんな会社だと呆れる大介は、事務所の方針に異論があるのならば辞めてくれて結構と言う葛西所長の弁を、興奮のあまりあっさり飲み込んでしまった。
 倉本が内線電話で総務に連絡を入れると、辞めてくれてホッとしていると言う葛西所長に『辞めて欲しい人間』はどこの組織にも居ると高岡専務が同調する一方、段ボール箱に荷物を詰め込む大介に、冷静になるよう訴える弥生&洋一は、あとで後悔するに決まっている! と訴えた。
 今、我慢する方が後悔だ! と返す大介は、ならば行きなさい! と言う映子から、我々と裁判をする事になるがそれで良いのか? と念を押されて一瞬手を止めると、先輩と敵味方などイヤだ! と声をあげる洋一に、考え直してここに居て欲しいと続く弥生が、温泉に一緒に行こう? と訴えるが… 「残念だけど」との言葉を残して段ボールを抱えて部屋を出て行った!!
 

 エレベーターホールに駆け込んで来た坂田美奈(池田真紀)は、交通費精算が残っていた旨を説明。現金850円也をポケットに押し込むと、弱いOLの味方をする勇気を讃えてその場を立ち去るが、物陰から見送る洋一&弥生に視線を送る大介をエレベーターのドアが無情に遮断した。
 そびえ立つビルを見上げて、キャピタル法律事務所で起こったあんな事やこんな事… 洋一、弥生、そして英子とのエピソードを回想。未練ばかりが胸に去来するが、黙ってその場を立ち去った。
 帰宅した大介は、事務所を辞めて独立したが、記念すべき初仕事はカイゼル物産を相手取った裁判だと報告。前途を祝して乾杯しよう! とビールを勧めるが、兄貴の裁判で俺の内定はどうなると思う? と迫る孝介に、お前の為にもあんな会社はやめておいた方が懸命だと一刀両断! この不況にそんな事は言えないとの弁に、会社など探せば幾らでもあると返すが、なんだかんだ言っても弁護士だからそんな事が言えるのだ! と言い捨てる孝介は部屋を飛び出して行った。独立しても客が付くかどうか…。
 一方の裕美は、偶然ガソリンスタンドに女連れやって来た不倫相手(井田州彦)氏が、自分がリストラリストに入っていた事を見て見ぬフリをしていた事を知って愕然! マンションのドアに『花村大介弁護士事務所』と汚い字で書き殴った紙を貼り付けた大介は、その出来映えに大満足! 金が払えないのに本当に良いのか? と恐縮する初クライアントの佳恵&愛子に、俺たちは仲間なのだと宣言! ならばどう戦うのか? との質問には「これをこれから考える」と返して、人生は行き当たりバッタリからスタートするのだと訴えたところに携帯電話が鳴った。
 騙された… と訴える裕美は、好きな人を守って自分が犠牲になるなどと『凄い意味のある事』をしていると思っていた事、自分の夢を捨ててまで『凄い恋をしている』と思っていた事を告白。バカだった、気付いたら何も残っていない… と訴えて『リストラ対象者』なるプリントアウトを差し出す裕美は、不倫相手氏のメールを覗いたと説明。規則違反でクビになった事を確認する大介は、リストラするには『…でなけば会社が潰れる』等の理由が必要で、その旨社員に説明しなければいけないのだと説明。あの会社は規則違反を盾に社員を切っていた証拠になる、とプリントアウトの需要性を説いた大介は、そのまま去ろうとする裕美に、一緒に戦おう! と声をかけて、女弁護士がトンズラした事、自分は事務所を辞めてしまった事を説明。なんでそこまでするのか? との疑問に、ただ君たちを助けたいからだ! 文句あるか!? と返して、そういう綺麗事はイヤだとの弁に、海外で仕事をしたいとの夢を台無しにされて平気なのか? お互い無くすもの無しの怖いもの無し状態ではないか!? どうよ? と迫り、裕美の説得に成功した。
 そして裁判当日。葛西所長に折り入って話しがあると申し出る洋一は、自分が大介と戦えるのか心配していると指摘。仲が良かっただけに… との弁に、やるからには全力を尽くす事が先輩の教えだと宣言しつつも但しひとつお願いがあると申し出る洋一は、この裁判に勝った暁には大介をもう一度事務所に戻しては貰えないか? と申し出た。ややこしい話しだなぁ…。
 自宅兼事務所で準備を整えた大介が気合いを入れる一方、頑張ってなどと言えない… と複雑な思いの弥生が洋一を裁判所に送り出した。
 3人を引き連れて入廷した大介は、被告側代理人席の英子、洋一、丸山弁護士(奥居俊二)の鋭い視線を避けて原告側代理人席に着席。傍聴席に陣取る不倫相手氏を一瞥する裕美も黙って席についた。
 病室の素子が不安そうに窓の外を眺める一方、仕事の手を止める弥生は温泉パンフレットを祈る思いで見つめた。そして洋一たちの視線を避け続ける大介が『開廷』を告げる声に、神妙な面持ちで立ち上がって… 『花村大介』第11話、end。

▲大介が事務所を辞めて、騙されたと気付いた裕美が裁判に加わった第11話。会社を辞めたあとも取っ組み合いの喧嘩をするOLたちやら、素子が運ばれた病院が大介宅の近所やら、身体の弱い素子や不倫男に弄ばれていただけの裕美がアメリカ留学の夢を壊されたやら… なんとも単純な構成に『???』だらけの最終話前編だが、アッと驚くような展開が用意されているのか否か? 気になるところだ。愛子役のMIKI嬢を見て『まさか』と思ったが、『DAYS』『六本木キャバクラ天使』『お見合い結婚』に続いてやはりキャバクラ嬢だった。なんとなれば30歳40歳とキャリアを重ねてもキャバクラ関係の役で押し通して『キャバクラ女優』の地位を確立して戴きたいものだ。
 さて次週最終回は、殴られた大介に、赤の他人の事なのに、なんでそこまでするの… と呆れる声は孝介か? 屋台で「もうやめよう!」と洋一が訴えれば、この裁判は勝って何の意味があるのか? と問う弥生に英子は沈黙。私にスパイしろって言うの? と驚く裕美は任務を遂行。今は裁判をやめる訳には行かない、俺しか弁護する人間は居ないと言う大介は、「人生とは気合いとハッタリ! これですよ」と結んで…… 大介は果たして勝訴するのか?、敗訴で事務所に戻るのか? 終わりよければ全て良しのラストを期待して待つぞ!


● 花村大介  ●

第10話<9月5日(火)ヨル10:00〜10:54 フジ系>
脚本:尾崎将也 演出:二宮浩行

<出演>花村大介(28)ユースケ・サンタマリア/高村弥生(24)水野美紀/香山洋一(24)いしだ壱成/花村孝介(18)仁科克基/黒田絵里・水川あさみ/坂田美奈・池田真紀/丸山弁護士・奥居俊二/倉本和彦・佐戸井けん太/葛西健作(55)中山仁/長沢英子(36)川島なお美 ほか
第10話ゲスト:小倉直也・マイケル富岡/村上恵子・今井恵理/植村通子・土屋久美子/六角精児  ほか


 ファッションデザイナー・小倉直也(マイケル富岡)の邸宅に招かれた花村大介(ユースケ・サンタマリア)は、ファションショーの打ち上げパーティらしくショーのビデオを観ながら、小倉がイタリアのボルツァーノ社と契約すればトップデザイナーだと説明する高村弥生(水野美紀)に、こんな布きれヒラヒラさせるくらいなら『俺でも出来る』と豪語!『だけ』ならねぇ… と香山洋一(いしだ壱成)が呆れる一方、別室では所長の葛西健作(中山仁)らが、提携手続き代理の打ち合わせを行っていた。
 長沢英子(川島なお美)をチーフに据えて全力で当たると説明する倉本和彦(佐戸井けん太)から、無言電話に悩まされているそうな? と尋ねられた小倉は、たまにあるが騒ぐ程の事でもないと返答。有名税か? と一同が納得する一方、大介はいい加減な英語で外人モデル3名に声をかけていた。が、相手にされる訳もなく… そろそろおいとましようかと相成る訳だが、一声かける英子の姿が見あたらない事に気付いた。
 月夜の中庭で、今日のショーは素敵だったとうっとり告げる英子は、最後のウエディングドレスは君をイメージして作ったとの殺し文句を笑って受け流そうとするが、「ホントだよ」とマジで抱きしめられて「人に見られる…」と恥じらって見せた。ほほぉ、ラブラブじゃん!
 そして「誰も見ていない」と言う小倉とキスしようとしたところに、押し合いならがしっかり『見ていた』大介たちが『うわぁ〜!!』となだれ込む訳で… 覗きか!? と声をあげる英子に、ふたりの雰囲気が良いのでついつい… と3人が弁解。隠し立てしても仕様がないと言う小倉に促された英子は、御覧の通りにお付き合いをしている事、結婚も考えている事、交際は半年前からだが公私混同と思われるのを嫌って黙っていた事を告白。一同を驚かせたところで秘書から電話が入ったと呼ばれた小倉はその場を離れた。
 言葉を失う3人に、私が恋愛してはイカンのか!? と不満顔の英子は、そうとは言わないまでも、仕事一筋だと思っていたので意外だったとの弁に、仕事とプライベートは別物。良い人が居れば恋をするし、結婚も考える… と瞳にハートを浮かべる勢いで、やはり女性はお金持ちで二枚目が好きなのかと言う大介に、そうではないと反論。ああ見えて彼はとても真面目で固い人。法律顧問として仕事をしているうちに、彼の優しさや誠実さが段々解ってきた… と益々瞳を輝かせる一方、小倉は電話の主と激しく口論していた。

 今更そんな事を言われても困る! 裁判などとんでもない事だ!! と青ざめた数日後。事務所を訪れた小倉に、来る11日に迫った提携調印式に向けて全力で作業すると告げて打ち合わせを終えた英子は、『今晩電話する』と小声で囁いた。
 顔色優れぬ小倉がエレベーターホールに向かうと、坂田美奈(池田真紀)や秘書軍団がサインを求めて押し寄せる様子を見た大介は、モテまくりで羨ましい限りだとコメント。それ程でもないと返す小倉は、『悔しかったらビッグな弁護士を目指す事だ』と言われて「うるちゃい!」と返す大介が弁護士なのか? と足を止めると場所をカフェテラスに移して、相談事があると言うではないか!
 相談ならば英子にすれば良いとの弁に、それが出来ないであなたを呼び止めた… と返す小倉は、突然赤ん坊を抱いて押しかけて来た女性・村上恵子(今井恵理)から父親として月100万円の養育費を迫られたのだと説明。僕の子供だとの証拠は? と切り返すものの、法廷で白黒つけるべく裁判をも辞さないとの弁に、言葉を失ってしまったのだ。
 本当にあなたの子供なのか? と尋ねる大介に、違う! 言いがかりだ。と弁明する小倉が、何もかも巧く行っていたのに… とため息を漏らしたところに「それは大変ね」と英子が登場した!もうバレるのかい!
 置き忘れた書類を置いて、憮然とその場を去って行くと、怒ってるかな? と解りきった事を尋ねる小倉は「かなり」と返す大介を残して英子を追うと、濡れ衣だ! 信じてくれ!! と頭を下げた。
 ならばなにゆえ相談してくれなかったのか? と返す英子が、心配させたくなかったとの弁に、愛し合っているならばひとりのトラブルはふたりで解決するのが当然だと迫ったところに大介が登場。またもや置き忘れた書類を渡してとっととその場を去ろうとするが、待って! と呼び止める英子に、あとは愛するお二人で解決して下さいよ、と言い渡した。業務提携手続きで手が一杯だと敵は食い下がるが、ならば良い弁護士を捜してくれと取り合わない大介は、他の弁護士には私たちの交際を知られたくないとの弁に、ならば結局僕に頼むしかないのだと確認。乗りかかった船だ、お願いします! と頭を下げる小倉に、頼まれればやらないでもないが… と勿体つける大介は、この花村大介が、きっちり解決して差し上げましょう!! と高らかに宣言した。なんか、英子も大介もキャラが違ってないか?
 打ち合わせでボ〜〜っとする英子は、『どうした事か?』と不思議そうな洋一&弥生に「私… ちょっと変」と自己申告して、ふたりには話すしかない… と説明を始める一方、喫茶店で相談を再開した大介は、なにゆえ英子と付き合うようになったのか? と質問。優しいし、魅力的だし… との返答に、小倉程の人物ならば色々良い女が寄って来るだろう? 何もあんな口うるさい人と… と呆れてみせるが、周囲はチヤホヤするばかりだが、あの人だけがビシッと言ってくれる、僕には彼女が必要なのだ… と聞いて、ひょっとしてマゾか? と驚いたところに洋一が登場。英子から手伝うように言われたと説明して、俺はそんなに信用がおけないかね? とウンザリ顔の大介は、心配で仕様がないのだろうとの弁に一応納得。相手の女性と小倉の関係を問い質した。

 関係も何も一度会っただけだと言う小倉は、一年前を回想。テレビ出演の後にスタッフたちと飲みに行った店に、番組アシスタントだった恵子も同行。ツカツカと横の席にやって来ると『アニメソング好き』と言う小倉と意気投合! ふたりでカラオケボックスにて『ど根性カエル』を熱唱した次の朝。ひとり事務所のソファーで目が醒めた…。との話しを聞いた大介は、肝心なところを割愛しては困ると突っ込むが、何も覚えていないと訴えて、泥酔状態故に『ど根性カエル』を歌った事までは覚えているが… と再現映像通りに申告。ふたりで事務所に来た事は確かでだと続けて、恵子がひとりで帰るところを巡回に来た警備員が見ているのだと言う。
 小倉が事務所で酔い潰れたとなれば、その前にふたりが関係を持った確証はないと結ぶ大介に、DNA鑑定との方法があると洋一が進言。ホント? やってよすぐ! と頭悪そうに身を乗り出す小倉は、DNA鑑定には相手の同意が必要で、そうなれば敵は裁判に持ち込むのでは? との説明に、裁判は避けたいと即答。裁判となればマスコミにばれて大恥をかいてしまうし、ボルツァーノ社長は堅物で有名。認知裁判を起こされたと知れば提携話もなかった事になるだろうとの説明に、ならば認知しかないのでは? と花村大介28歳がむべなく告げると、物陰で様子を伺っていた英子がその後ろで聞き耳を立てる弥生に押し出されて『うわぁ』と声をあげる訳で… 気付かない振りをしようと無茶を言う洋一に、気付くなと言う方が無理だ! と返答。早く彼女を安心させたい… と『気付かない振り』で漏らす小倉に、どこから手を付けたものか… と思案顔の大介は、取り敢えず『ど根性カエル』のカラオケボックスを訪れた。
 小倉のファンだったのでサインして貰ったのだと嬉しそうに応えるアルバイトの女性は、一緒に女性が居た事、自分がバイトをあがる12時に間違いなくふたりで出て行った事を証言。警備会社でも証言を取った大介は、英子たちの前で当夜の足取りを発表した。
 カラオケ屋を出たのが12時。警備員は12時30分に会社を出て巡回に向かったが、事務所までの距離を考えればマンションを出た恵子を目撃したのは12時50分くらいだろうと推測。時間を調べて何を立証するのだと問う英子は、事務所到着から恵子が帰るまでの20分間は微妙〜〜な時間だと言われても何の事やら? と首を傾げるばかり。おいおい!
 すなわち性交渉を持つ時間があったか否かでは? と切り出す弥生に、『20分ならば出来るだろう』と迷いのなく返答。小倉はそんなに早いのか? と疑問を抱く大介にも『普通はもっとかかるのか?』と尋ねる始末だ!! 慌てる弥生はケースバイケースだと返答。そんなに経験豊富なのか? と大介が反応! 私の経験とは言っていない! と会話は不毛地帯に突入しそうになるが、例えばシャワーを浴びるか否か、服を全部脱ぐか否かで一概に言えないのでは? と洋一がフォロー。ゴチャゴチャ言っていても仕様がないので、時間的に性交渉が可能か否か実験しよう! と提案する英子は、条件を同じにして同じ場所で実際にやってみよう! 「花村と私でどう?」と迫るが、それはやっぱりマズイのでは… と困惑する大介は、移動時間を計るだけだとの指摘に唖然。他に何をするのだ? と英子はボケまくるが、弥生&洋一から、イヤラシイ事を想像していたに違いない!! 「活発になっている!」と下半身を指差された大介が部屋を飛び出して行く一方、赤ん坊を抱いた恵子は弁護士事務所を訪れていた。『活発』か… オイシイな、洋一!
 小倉も花村なる弁護士を立てたと報告する弁護士(六角精児)は訴状なら既に出来上がっていると実物を示すが、もう少し待とうと言う恵子は先方の出方を見たいと返答。先方も裁判には持ち込みたくない筈なので、花村弁護士も和解を勧めるやも知れず… との見解にニンマリとほくそ笑んだ。
 その夜。弟の孝介(仁科克基)と、カラオケ屋から小倉事務所までの手描きマップをチェックする大介は、セーラー服姿で登場した黒田絵里(水川あさみ)に仰天!! 最近マンネリ気味なので新鮮味を求めてコスプレに興じるのだとの弁に、更に唖然! おまえら、若いのになにゆえそんな刺激が必要か!? と声をあげるものの、『教育実習の先生の部屋に遊びに来た女性高生』なる設定、参考書の小道具まで用意して芝居を始める『ふたりの世界』に恐れをなして部屋を飛び出して行くが… 窓の灯りを見上げて、ピンク・イエロー・パ〜ポォ… と照明まで懲りまくるエネルギーの注ぎッぷりに感心しつつ『チクショウ!』と吐き捨てるとカラオケ屋に向かった。この弟は一体何者なんでしょ?
 パカパカ酒を飲み続ける英子は、せっかくだから歌わないか? と言う大介にカラオケなど興味はないと返答。歌いたければ勝手にどうぞ? と促すが、そんな事を言われて歌えますか? との弁に、「聞きたいわぁ〜 花村センセイ歌ってくださるぅ?」とタンバリンをシャラシャラさせてみるが… ますます歌えなくなりました! と声をあげる大介に、我々は相性が悪いのか? と言い出す始末。今頃気付いたか? と毒づく大介は6杯目のグラスを空ける様子に、飲み過ぎを指摘。一応仕事なのだと注意を促すが、やはり不安なだろうか? と漏らす英子は、彼を信じていれば不安など感じない筈だと弱気を見せる。不安や嫉妬で恋は盛り上がって行くものだと慰めて、自分の見たところでは小倉は嘘をつけるタイプではないと指摘。ほんと!? と子供のように目を輝かせて、男から見てもそう思う? と迫れると、酔えば人格が変わるのも男だと掌を返した。
 ガッカリする英子は12時なので行こう! とタクシーに押し込まれるが、男は酒を飲んで女に誘われれば『どんな聖人君子でも』フラフラとなるものか… と嘆く始末。『……』
 ケースバイケースなのでは? と返す大介は、今はどうなのか? この先我々とてそうなるのかも解らない… との追求に狼狽! 私も同じ罪を犯せば気が楽になるのかも知れないな〜 と完全に酔った英子が肩にしなだれかかって来ると、どうしようか? と運転手に指南を求めた。さぁねぇ… って、運転手か俺は!?

 一方、12時30分に警備会社前からタクシーに乗った洋一は、同50分に小倉邸の事務所前に到着すると大介の姿を発見して部屋に入った。するとどうでしょう? 大介の膝に足を乗せた英子がソファでぐっすり眠っているではありませんか!! これはどういう状況ですか!? と尋ねる洋一は、何にもない! に『いやいやいや』。 服を着てるだろう! には『関係ない関係ない』。そんな事ある訳ないじゃない!? には『あるあるある』と返答。英子に聞けば解る! と起こそうとする大介を『起こさないで…』と震えながら制した。美味しいぞ、洋一!
 翌日。『カラオケ屋から小倉事務所までの手描きマップ』を恵子に突き付ける大介は、計測の結果ふたりが事務所に居たのは13分だったと指摘。帰り支度として見繕いした事も考えればふたりが『事に及ぶ』のは不可能に近いと告げるが、実際私たちはあの夜結ばれたとの弁に、なにゆえ今になって認知を要求して来たのか? 普通は妊娠発覚時にその手の話しがなされる筈だと迫ると、その時はひとりで育てようと思った。が、経済的に無理と解ったのだとの返答に、随分勝手な話しだと指摘。文句があるなら裁判を! マスコミで話題になるだろう! と強気の恵子に、頻繁に無言電話をかけているそうだが、その事が話題になっても良いものか? と迫る。だが、何の事やら? と電話の件を否定しつつ『手描きマップ』を見て笑い出す恵子は、暫し赤ん坊を大介に託して、マップに何やら書き足した。はて、何でしょう?
 英子を伴った大介は『短い道が一本書き足されたマップ』片手に『抜け道』を発見。ここを通れば15分は短縮出来るとの新事実を確認して、小倉にその旨を説明した上でこの道を通っただろうか? と迫った。
 しかし、やはり『覚えておらず』状態で、道に詳しいタクシーの運転手ならば通るやも知れずとしか言えない小倉は、通っていれば15分の時間短縮となって『事に及ぶ時間はなかった』との主張は意味をなさなくなると大介に言われてしまい…。『何もしていない』ながらも認知するしか術はないのか… と弱気を見せるが、こんな事で諦めるのか!? と英子が声をあげたところに、マスコミが押し寄せて来た! と秘書嬢が飛び込んで来た。
 恵子がバラしたのか? との弁に、違うだろうと返す英子は『彼女は事を公にしたくないとの弱味に付け込んで金を引き出そうとしている』のだと指摘。もうオシマイだ… と頭を抱える小倉に、裁判をするしか術がないと結ぶと、その通り! と立ち上がる大介は、恥も外聞も関係ない。裁判で白黒ハッキリつけましょう!! と熱く宣言した。で、勝算は?
 信じてくれるんだね? でなければ裁判は出来ないわ。と熱く愛を確認して、実は会社の経営が思わしくないが、ボルツァーノ社との提携が成功すれば全て巧く行くのだと告白。絶対裁判に勝ってみせると力強いお言葉に、勝訴のあかつきにはイタリアで結婚式を挙げよう! と用意していた航空チケットを差し出して英子を感激させるの図… を眺める大介は『いよいよ裁判か…』と苦い思いで呟いた。が、一方の恵子は『亜久徳法律事務所』などと『ナニワ金融道』を思わせるネーミングの弁護士氏の事務所にて記者会見を敢行! 男としての責任を取らずに逃げるつもりだ。許せません! 子供があまりに可哀相… と、集まったマスコミ陣に涙で訴えた。
 そして裁判のDNA鑑定で小倉の子供か否かははっきりするのでは? との質問に、弁護士氏は『DNA鑑定を断固拒否』と宣言! 子供の一部を切り刻んで調べる事に耐えられない。親子問題がそんな機械に結果を委ねるものなのか!? と涙で訴える恵子の写真が掲載された週刊誌を見て『男の性』なのか… とぼやく葛西&倉本に、英子は決まった訳ではない! と応戦。しかし、写真で恵子が相当な美人だと確認するふたりは「男ならやるね」と断定。業務提携に悪影響が出なければ良いが… と諦め切って部屋を出て行った。
 そんな上司共に塩を撒きたい気分の弥生は、誰がリークたのか解らない事を確認。DNA鑑定の拒否は小倉の子でない事を認めているのでは? と疑問をぶつけるが、裁判を長引かせて根負けさせるつもりかも… と返す英子は「最近の私、見苦しかった?」と逆に尋ねた。
 いい歳をして仕事オンリーで生きて来たので、こんな時に狼狽えてしまったのか? と訴えて、年齢や経験は関係なく、幾つになっても恋をすれば見苦しかったり狼狽えるものなのでは? と励まされた英子が、嬉しそうに礼を述べると電話が鳴った。
『小倉もやっと裁判に踏み切る決心がついた』と言う電話の主・植村通子(土屋久美子)は、私の後押しがなければ彼はダメだと発言! マスコミにリークした張本人と踏んだ英子は、面談を申し出て、大介と共に約束の喫茶店に向かった。この期に及んでニューキャラ登場かい!?
 堂々と店に現れた通子のどこか壊れた様子に息を飲みつつ、多忙故に最近は小倉とデートする暇もないようだと言い当てられた英子は唖然! 『小倉の事ならなんでも知っている』との弁に無言電話の主なのか? と大介が指摘。ストーカーなのか!? と声をあげる英子は『小倉さんは私のものだが、それに彼は気付いていない』との言い分に呆れつつも、電話で匂わせた『裁判に勝てる材料』とは何なのか? と冷静に尋ねた。
『私の小倉さん』の子供を孕んだなどと大嘘をつく村上恵子が許せない! あのふたりの事をずっと見ていた!! と言う通子はメルヘンな表紙のノートを取りだしつつ、当夜を回想。タクシーを降りた小倉は泥酔のあまり、鍵を探すのに20分かかったが、恵子は8分で外に出て来たと読み上げて、多分寝かせてすぐ外に出たのだろうと説明。これでふたりが性交渉していない事は決定的になったが、裁判で立証出来るか否かが問題だと言う英子に、何か証拠はあるか? と聞かれた通子は読み上げたノートを差し出した。
 

 メルヘンな文字で小倉の行動が分刻みに書き込まれている事を確認すると、通子は裁判の証人出頭を『小倉さんのお役に立てるなら』と快諾。この証拠の信憑性が欲しいと言う英子は、他に書いてある事も事実だと立証出来れば『この日の事も嘘ではない』と言えるのでは? との指摘に、他の頁を見ても良いとの承諾を得た。が、顔色を変えて本当なのか? との問いに、本当だ! と返す通子は『ショ〜ック!!』と唐突に声をあげた。
 黙ってノートを差し出された大介は、次々と記された女性の名前を見て「いろんな女と浮気しまくりじゃないですか?」と率直に述べると、お酒の席では必ず一番自分のお気に入りの女性をお持ち帰り。その後は事務所でお泊まりがいつものパタ〜ン! と説明する通子は、そのノートを裁判に出せるのか? と自信たっぷりに尋ねた。程良く壊れてますなぁ。
 その夜。帰り道でガックリ肩を落とす英子は、ボルツァーノ社長が裁判に強い不快感を表明した事、裁判で潔白を証明しない限り提携話しは白紙に戻すとの条件を出した事を報告。無理する事はない! と言う大介は、そんな嫌な思いをしてまで裁判をする事はない、あんな浮気男は放っておけば良いと進言。そうはいかないとの弁に、業務提携の白紙は彼の自業自得だと言い放つが、小倉だけの問題ではないと言う英子は、部下や関係者等々大勢の人が損害を被るのだと説明。私は弁護士として、その人々を守る義務があるとの宣言を聞いて、偉い! 弁護士の鏡!! 長沢英子バンザ〜イ! と叫ぶ大介は、あんな男は目じゃない! あなたみたいな良い女を世の男性が放っておく訳はないと声をあげると、確かに英子に注目する通行人を示して、みんな振り返っていると説明。が、しかし背中やそこかしこに『私、ほんとはウブなの』とピンクのチラシが貼ってある事に気付いた英子は「花村ぁあ〜〜!!」と声をあげて、逃げる敵を追いかけた! そして公園の噴水前で『ここまで来てみろ!』とおどける様子を見て、自分を励ましているのだと微笑むが『花村大介28歳。現在8連勝中』の攻撃は甘くはない! バランスを崩して噴水に落ちた大介は慌てて駆け寄る英子が差し出した手を引っ張ってしまう訳だ。大介ったら、おベタさん!
 ビショ濡れになりながらもはしゃぎ回る姿を、仕事帰りに目撃した洋一&弥生は、そっとしておこうと笑顔でその場を去って行き… 道化に徹して騒ぎまくる大介の姿を英子も笑顔で見守った。
 そして裁判当日。通子の証言の後にメルヘンノートを提出する大介に、恵子側弁護士は当然記録の信憑性に疑問を唱えた。
 書証の信用性を裏付ける事が出来るのか? と裁判長に迫られて「出来ます!」と答えた大介は、証人はその日以外も小倉を尾行して記録を残していると訴えて、他の日の記録が全て事実ならば『問題の夜』の記述も本当だと説明。それをどうやって立証するのか? と問う裁判長に、小倉当人への質問で立証すると返答。「ここからは私にやらせて」と申し出る英子を心配しつつもノートを渡した。
 色々な女性と関係を持っているようだとの弁に、傍聴席のマスコミ陣からどよめきが起こるが、7月13日には取引先の受付嬢、8月5日には取材に来た記者といずれも一夜を共にしたと読み上げて、ここに書いている事は事実か? と迫って「いや」と否定する小倉に、事実を認めれば恵子とは何もなかった事が証明出来ると説明。独身男女がお付き合いする分には何もうしろ暗いところは無い筈だと迫って「事実です」との証言を引き出した。そしてノートに記された女性数人から記述内容が事実であるとの宣誓供述書を得ているので、あわせて提出すると裁判長に告げると、インチキだ! と声をあげる村上恵子に、ならば正々堂々とDNA鑑定を受けるべき。それが出来ないのならば訴えを取り下げるべきだと言い放って、事件は無事解決。後日の新聞は村上恵子の借金疑惑と、小倉がボルツァーノ社と提携契約を結んだ事を報じた。
 無事提携が結ばれた事を祝う英子に、確かに嘘をついて色々な女性と関係を持ったがそれは良いデザインを産み出す為だと説明する小倉は、本当に愛しているのは君だけだと告白。一緒にイタリアに行こうと誘うが、目の前で航空券を破り捨てる英子は、裁判は終わったが、またお困りの事があればご連絡下さい、と別れを告げた。
 本当に良かったのか? と問う大介に「いいのよもう。あんな男」と返答。件の噴水前で『あれで』吹っ切れたのだと説明。「ありがとう」と告げてその場を去って行くが、昼間の噴水を見て「汚い水だ」と漏らす大介は、こんなところに落ちたのか、俺たちは!? と真顔でひとり呟いたその夜。
『花村のバカ はぁと』の着信を確認する英子は、いつもの居酒屋で『バリバリ盛り上がって』いるので早く来て欲しいとの催促に、どうせ失恋を肴に飲んでいるのだろうと指摘。男など一杯いるのでもうそろそろ忘れましょう! と言う大介に、私は男より仕事! 明日からビシビシ仕事をして貰うと告げて電話を切った。
 また元の怖い女に戻ったと聞いて、恋をしていれば結構可愛いと洋一がコメント。こうなったら誰かと強引にくっつけよう! と言い出す大介に葛西所長と洋一が提案するが、女装趣味がバレて奥さんと別居中と弥生が暴露して盛り上がったところに『おっ・は〜』と英子が登場! 凍り付く3人も 『おっ・は〜』と返すが、なかなか良い店だと皮肉を込める英子はなにげに臭くないか? と指摘。密かに卓上コンロ用のガス管が外れている事に気付かない店長氏に、ビールをオーダーすると程なく爆音が響いた!! 真っ黒に顔を塗って髪の毛は爆発。洋一が椅子ごと後ろ向きに倒れるというコントの如きオチに「なにこれ?」と声をあげる大介で… 『花村大介』第10話、end。

▲「なにこれ?」じゃないだろう!? な第10話。単独ライターなれど、何処かキャラが一定していない気がする『花村大介』。英子は小倉と半年前からの交際との事だが、番組が始まってからどのくらい時間が経過しているのか? 事件にもよるが、実際は依頼を受けてから『裁判当日』まで結構時間がかかるものなので半年以上は経過していると見て良いのだろうか? 本文では詳しくフォロー出来なかったが、ストーカー女・植村通子役の土屋久美子さんは大健闘。裁判の証人になれる『ギリギリ』の壊れッぷりはお見事デシタ。しかし、自分から言い寄った番組アシスタントの村上恵子は、なにゆえ寝かしつけただけで帰ってしまったのだろう? 酒に弱い男が余程嫌いだったという事か? 今井恵理サマは人妻になられても変わらずお美しく『男ならやるね』の台詞を激しく納得させてくれたぞ! 因みに赤ちゃんを抱く姿も結構サマになっておりました。
 さて来週は、女子高校生3人組がゲストらしいが、彼女たちの弁護を引き受けるには事務所を辞めるしかない! と大介が退職を表明すれば、私たちと裁判する事になるが、それでも良いのか? と英子が迫る。「しょうがないよ…」としょげる奥菜恵嬢に、だったら一緒にやろう! と励ます大介は、お互い無くすものはもうないのだと説明。北村総一郎氏も御主演の様子だが、奥菜嬢と花束を交換する大介が、洋一&弥生に「ありがとう、サヨナラ」と告げてエレベーターに乗り込んで… 内容が掴み難い予告だが、気が付けばラス前。期待して待つぞ!


● 花村大介  ●

第9話<8月29日(火)ヨル10:00〜10:54 フジ系>
脚本:尾崎将也 演出:今井和久

<出演>花村大介(28)ユースケ・サンタマリア/高村弥生(24)水野美紀/香山洋一(24)いしだ壱成/花村孝介(18)仁科克基/黒田絵里・水川あさみ/坂田美奈・池田真紀/丸山弁護士・奥居俊二/倉本和彦・佐戸井けん太/葛西健作(55)中山仁/長沢英子(36)川島なお美 ほか
第9話ゲスト:三浦温子・戸田菜穂/野沢伸也・高橋克実/岡田・菅田俊/ラッキィ池田 ほか


 映画の前売り券2枚を用意した花村大介(ユースケ・サンタマリア)は、意を決して高村弥生(水野美紀)を誘おうとするが、割って入る所長は葛西健作(中山仁)はお見合い話を持ちかける。法律顧問を担当している会社社長の御曹司、京都大学出の秀才で将来は勿論社長! との好条件に、結婚はまだ… とためらう弥生を救え! と、乗り気でない本人に無理強いとは如何なものか!? と声をあげる大介は、所長が部下にお見合いを強要するなどと理不尽が… と続けるが、少し考えさせて欲しいとの弁に唖然! 断るつもりだろう? と希望的確認を入れるが、もしかしたら私の運命の人やも知れずで取り敢えず会ってみようかと返す弥生に、お見合い結婚は良いが弥生のタイプはまず燃えるような恋があって… と説得。どんな考えを持とうが自由だが私は私の考えで行動しますから! との宣言に、ガックリ肩を落としてエレベーターホールへ。
 やはりガックリ肩を落とす男・野沢伸也(高橋克実)と共にエレベーターに乗り込むが行き先は『上』と言われて、下りを待った。
 そこに慌てて駆け込んで来た香山洋一(いしだ壱成)は40歳くらいのずんぐりむっくり氏が来なかったか? と息を切らして「乗って行った」と聞いて、帰ってしまったのか… とこちらも肩を落として、話し合いの最中にいきなり飛び出して行ったのだと説明。結婚詐欺で全財産を騙し取られたと相談と聞いて、そんな顔=人生終わりのような風情だったと返す大介は、変な気を起こさなければ良いのだが… との弁に上にあがって行ったとフォロー。飛び降り!? と顔を見合わせるふたりは屋上に急いだ。
『私はこれから飛び降ります!』といわんばかりの風情で佇む野沢に、今日も暑いですね! と声をかける大介は、泣きそうな洋一から『違うだろう』とダメ出しを戴いて、あなたは完全に包囲されている! 無駄な抵抗はやめて… とボケ続ける。『……』
 早まってはいけない! 人生楽ありゃ苦もあるさ!! でOKを出す洋一も「そうですよ!」とあとに続いて、お金を取られたくらいで死ぬ事はないと説得にまわる。が、『くらい』とは何事! と声をあげる野沢が、汗と涙の結晶とも言える1千万だ!! と訴えるや、それは死にたくもなるわと同調する大介は、『この人』と心に決めて深く愛した女性に… と聞いて、そりゃあ絶望もするわと続けるが、それであんたが死ねば取った相手は丸儲けの万々歳だと挑発。そういう人を助ける為に我々弁護士が居るのだ! と洋一が声をあげるが、『法律的には勝ち目はない』と言ったクセに!! と叫ぶ野沢は相談室の様子を回想。偉そうにそっくり返って葉巻をくゆらせつつ、詐欺罪に問う事は難しい。しかも民事裁判に勝ったとしても相手に払う金がないとなればオシマイでしょう〜 と取り付く島のない様子を聞いて、そんな冷たい態度を取ったのか!? と大介は驚きの声をあげる。おうよおうよ!
 そんな言い方はしていない! 勝手に作らないで欲しいと迫る洋一に、もう神様は僕を見放したと絶望する野沢は、靴を脱ぎ揃えていよいよ飛び込みの覚悟を決めた。と、そこに近づいて地上を覗き込むく大介は、こりゃあダメだとコメント。携帯電話を取りだしてビル管理事務所に連絡を取って欲しい、これから人が落ちるので通行人に当たらないよう注意して欲しい、血や内蔵がドバーッと飛び散るのでモップを用意した方が良いと伝令。バカにしやがって!! と飛びかかろうとする野沢を取り押さえる事に成功! 何とかするので希望を持って欲しいと訴える洋一と野沢がしっかり抱き合ったのは結構な事だが、『あぁ〜〜』と声をあげて屋上から消えた大介はすぐ下の屋上に落ちて思いっきり背中を打つが、大丈夫だ! と気丈に手を振った。病院に行った方が良いぞ。
 結婚詐欺をやらかす女性と太刀打ち出来るかどうか… と弱気の洋一は長沢英子(川島なお美)に付き添いを依頼して1千万円を巻き上げた女・三浦温子(戸田菜穂)の務めるクラブを訪れる一方、大介と弥生はいつもの居酒屋に野沢を誘った。
 脱サラして屈折5年。店もやっと軌道に乗って結婚を考える余裕が出来た時に温子に出逢ったのだという野沢は、なにゆえ1千万円も渡してしまったのか? と尋ねる弥生に、良いマンションの出物があるので任せて欲しいと言われて、結婚出来る! と天にも昇る心地だったと説明。大きく頷く大介は結婚など所詮幻想、焦ってもロクな事はないと言い捨てるが、別に焦っていないと返す弥生は良い人が居ればしても良いかと思っているだけだと返答。幸せは遠くを探してもダメ! 青い鳥は近くに居るものだ。私に男を見る目があれば良いだけで、女性を見る目があるのか!? と迫られた大介は、あるつもりだと返答。自分は結婚を焦って女性を見る目が曇っていたのか? と主賓の野沢を無視して、大介は金がないので結婚詐欺に遭う心配はない! と弥生が反論。君は金の有る無しで人を判断するのか!? 社長の息子ならば良いのか!? 事実を言っているまで! 金も地位も名誉もないよ!! といつ果てるともない言い争いに、励まして貰えると聞いて来たのだが… と野沢が申し訳なさそうに口を挟んだ。
 一方、金が手元に入るとつい悪い癖が出ると余裕で言ってのける温子は、本当に1千万もギャンブルで使ったのか? と尋ねる洋一に、店の女性たちとロスを訪れた帰りにひとりでラスベガスに寄ってみた、恥ずかしいがそこで全部… と返答。刑事罰に問われなくとも働いて少しづつでも返すのが筋だろうと言う英子に、ホステスは性に合わないので辞めようと思っているので、せいぜい月1、2万の返済が良いところだろうと不敵に微笑んで、そんな事で済むと思っているのか? との弁に、私をどこかへ売り飛ばしますか? と挑発してふたりを呆れさせた。

 そんなこんなでしこたま酔った大介は同じく泥酔した野沢を部屋に連れ帰った。女なんかなんだ〜! 結婚なんてなんだ〜!! と息巻くものの、弟・孝介(仁科克基)の彼女・黒田絵里(水川あさみ)を温子と見まごう野沢は、なにゆえ僕を騙したの〜 と抱きつこうとする!! 孝介に突き飛ばされるや、そのまま眠ってしまった野沢の姿に、男とは哀れな生き物なり… と漏らす大介が吐き気をもよおしてトイレに駆け込むと、結婚行進曲の着メロが鳴った。温子からと確認して慌てて応じる野沢は、弁護士が訪ねて来たが返す金がないので裁判をしても無駄。あなたならやり直せるので悲観しないで… と勝手な言い分に、最初から騙すつもりだったのか? それとも愛してくれていたのか? と尋ねるが、私はあなたに相応しくないのでもう忘れて欲しいと告げて切れた電話に逆上!! 梨を剥いていた絵里の果物ナイフを奪って「殺してやる」と呟く野沢が部屋を飛び出して行くと同時に、トイレから出てきた大介は『ナイフを持って“殺してやる〜”と飛び出して行った』と聞いて、マジかぁ〜!? と叫び声をあげた。
 エレベーターから出て来た温子に、殺してやる! と野沢はナイフを突き付ける! が背後の非常口を勢い良く開けた大介は、突き飛ばされた形の野沢を放置して大声を上げながら温子の手を取ってその場を走り去った。
 とある橋まで逃げ切るとつないでいた手を離す大介は、礼を述べる温子に名乗る程の者ではないと返答。正義の味方みたいとの弁には応えずに、あの男と何があったのか? 刺そうとするとは余程の事なのでは? と迫るが、「別に…」と返す温子は、あなたと私を出逢わせてくれる為かな? と殺し文句で煙草の煙を吐いた。言っておくがそいつには金も地位も名誉もないぞ!!
 そして後日。心ここに非ず状態の大介は、店の女性たちとロスに行っている事は事実だと言う洋一の声も聞こえているのか否か? その後のラスベガスで本当に金を使い果たしたとの証拠は無いと続けて、結婚詐欺資料を持って来た弥生に、勝訴しても払う金がなければそれまでと説明。野沢は泣き寝入りな訳で、刑事責任を問えないのか? との質問にも、最初から詐欺が目的で近づいて騙したとの証拠が必要だと返答。どうしたら良いのか? と振られた大介が、今はそれどころではないと冷たく言い放った瞬間、携帯電話が鳴った。
『あなたに命を助けられた女』と名乗る温子は、また会おうと持ちかけるではないか!? デレデレとした応対に、いつの間に彼女が出来た!? と驚く弥生と、僕の事件なんかに関わっている暇は確かにないと続く洋一は、英子への相談を決め込むが、誤解だ! と声をあげる大介は事情を全て説明した。
 弁護士だと身分を明かさないままデートの約束をしてしまったが、これから結婚詐欺で訴えようとする人とはマズイと判断して、キャンセルします! と宣言する大介に、英子は別に構わないと言うではないか!!金も地位も名誉もないから大丈夫ってか?
 こちらから騙して近づいたならば弁護士倫理の点でも問題だが、誘ってきたのは向こうだと指摘する英子は、探りを入れるチャンスだと進言。本当にギャンブルで金を使い果たしたのか、どこかに隠しているのか… との弁に、潜入調査だと弥生が言えば、カッコ良いと洋一も同調! 浮かぬ気分のまま約束の場所に赴いた大介は、無邪気にはしゃいでツーショット写真を撮りまくる温子とのデートをそれなりに楽しんだ。
 何で俺を誘ったのか? とストレートな質問に、お金を持っていなさそうだからと返す温子は、ホステスの周囲は金持ちばかりなので、たまには割り勘デートをしてみたかったと返答。それに何か優しそうだし… と続けて遠くに見える夜景の美しさに声をあげる温子は、光りの中では人が騙しあったり憎みあったりしているのに… と漏らす。
 随分ヘビーな考え方だと指摘する大介は、良い人を見つけて幸せになろうとは思わないのか? と投げ掛けるが、『結婚』の事? と返す温子は一生結婚などしないと言い捨てると、最近結婚しようと思った事は? との弁を遮って、レインボーブリッジの色が変わったと声をあげた。
 ショッピングモールに場所を移して、『海の本』を立ち読みする温子を見守る大介は鳴りだした携帯に応答。近くから見張っている弥生が任務を忘れるな! と釘をさせば、何か聞き出せたか? と洋一が代わった。
 結婚する気はないとの弁を伝えて、野沢に結婚しようと言ったのは嘘だった? との確認に力無く応じる大介は、相手は男を騙した女だと言う弥生から『ミイラ取りがミイラになる』との諺をしかと頂戴して夜のデートを続行。温子がパチパチ記念写真を撮り続ける一方、無愛想な総務課の坂田美奈(池田真紀)と似合わないサングラスで顔を隠したつもりの倉本和彦(佐戸井けん太)が密会していた!!おいおい!
 男と女って不思議… と弥生が素直な感想を漏らせば、二組のカップルが接近! このままでは遭遇してしまうとふたりは焦るが、奥様がいらっしゃる方との逢瀬は宜しくないと言う美奈に、倉本は「何もかも忘れてこの想いに身を任せてみたい」とサングラスを外して迫る始末! 美奈のメガネを外してキスを迫った!!おいおいおい!!

 が、しかし! あと一歩のころに洋一たちが割って入るや、偶然会ったのだとの言い訳に美奈は不満顔だが、取り敢えずその場を離れる一同の向こうでは、こんな時間になってしまったと大介が焦っていた。
 洋一から事情を聞いた倉本は、相手と問題でも起こせば大変な事になると心配顔だが、美女に誘われて我慢が出来るのか? と美奈がニタニタ見守る中、うちに行こう! と言い出す温子に驚く大介は、誘われるままにタクシーへ。唖然とする一同に、何もかも忘れて想いに身を任せてしまったのだと美奈が結んだ。
 部屋に貼られた多数の写真に目を留める大介は、誰が撮ったのかは秘密だと誤魔化す温子に「彼氏」だと指摘。どれも良いビッグスマイルだと説明して、進呈するとのお言葉に甘えて1枚の写真をチョイス。自分も気に入っている写真だと自画自賛したところで、結婚しないと言った訳を尋ねられた温子は、知りたい? と言うや、スカートをまくりあげた!!おぃやぁ、まぁ…。
 痣の残る太股を示して、母親に殴られながら育った事、その母が死んだ時は正直ホッとした事を告白。結婚して子供が出来ればきっと子供に同じ事をするとの確信から結婚しないとの弁に、決めつけなくても良いのでは? としか術はないが、結婚だけが幸せとは限らない、私の幸せは他にあるのだと言う。
「どんな幸せ?」と尋ねる大介は、あなたと居て結構幸せよとの返答に益々硬直。何となく誘ったが予感していたのかな? と殺し文句を連発。ここで1枚とまたまたツーショット写真を撮るが、笑顔が強張る大介は、用事を思い出したと告げて部屋を飛び出すと「惜しかったかなぁ〜」とひとり呟いた…。どうなんでしょうか?
 翌日。ツンケンする美奈の様子で事情を察知した葛西所長が「ほどほどにね」と倉本に忠告する一方、掌理品の写真を提出する大介は、潜入捜査は大成功だと言う弥生たちに、どうにも彼女が悪い人だとは思えないと声をあげた。
 悪い人じゃないと言う根拠は? と洋一に迫られて、写真のビッグスマイルが悪人に見えるか!? としか言えず状態を称して「ミイラ採りがミイラ」と弥生がコメント。しかし写真の日付に着目する洋一は、『2月18日』はラスベガスに居た筈の日だと指摘。どう見ても日本で撮った写真を証拠品にしてラスベガス行きの嘘を立証出来れば裁判の勝ち目が出るやも知れずと声をあげた。
 そして、どうせ写真が偽造だと反論されるのでは? との弁に、裁判で彼女自身から貰ったものだと証言するのだと洋一に迫られた大介が、なにゆえそういった流れになるのか? いや待て! と慌ただしい様子を隣室で聞いている英子は「なんか楽しそうだなぁ〜」と漏らして、エリート弁護士・丸山(奥居俊二)を驚かせた。ほぉ?
 野沢から屋上に呼びだされた大介は、もう死のうとは思っていないと前置いて、人殺しになるところを止めて貰って助かったとの弁に、会社もあるのでまた頑張って! と元気付ける。が、商売にはタイミングがあるので、今を逃せば… と切実な応えに、気休めだったと詫びるが、1千万で一時の幸せを買ったと思えば諦めがつくか…。あの時の幸せは本当だった… との野沢の言葉を胸に刻んで温子を喫茶店に呼び出した。
 昨夜は人と会う約束があったので… と失礼を詫びて、でも電話を貰えて嬉しかったと言う温子に貰った写真を差し出して、撮った相手は誰なのか? と迫った。何やらとても気になると説明して、「私の秘密を守ってくれる?」との申し出に大きく頷いたその時… 常連依頼人の岡田(菅田俊)が声をかけるではないか! また相談事がある、飼い犬の鳴き声がうるさいので声帯を取る手術をしろと隣人のクソババアに言われていると説明。「そんなのアリ?」と迫られて「ナシ」と返すものの、あとで相談に行くと言う常連氏は、「君みたいな弁護士が居てくれてホントに助かる」と有り難い言葉を残して店を出て行った。そりゃあ「ナシ」だろう!
 弁護士と知って顔色を変える温子は、最初から騙すつもりだったと居直ると、自分はどうなのだ? 人を騙して金を取ったのだろうと迫る『弁護士』に、帰れ! と声をあげる訳で、写真を掴む大介は憮然と店を出て行った。
 件の居酒屋でひとり落ち込む大介は、写真のバックに写り込んでいる観覧車に着目。温子の部屋に置いてあった横浜ショッピングモールの紙袋を回想! 翌日横浜を訪れて写真のロケーションを探す大介はとある病院に行き着くや、迷わず門を潜った。
 いかにも不審そうな様子を咎める看護婦を振り切って、写真が撮られたと思われる病室に踏み入る大介は、デートの日に温子が立ち読みしていた『海の本』を読んでいる青年を発見! 青年は大介の顔を見るなり、嬉しそうに迎え入れた。はてさてどうした事でしょう?
 そして裁判の日。証人として洋一の喚問を受ける大介は、温子の部屋に招かれた事は認めつつも、結婚の話をした事に関しては「覚えていません!」と証言。そりゃあないじゃないですか… とのぼやきに「スマン」と返しつつ、証拠品として提出した写真は被告本人から貰ったものか? と立て直す洋一は「はい」との返答に、ラスベガスに行って日付に触れるが、被告側弁護士が異議を唱えた。
 

 日付の入力を間違えた可能性を指摘して、その写真は証人が弁護士である身分を隠して証人に近づき、騙し取ったものである事から証拠能力はない。被告側はこの証拠は無効だと主張、焦る洋一を前に何も言わない大介の後ろ姿を傍聴席で辛そうに見つめていた温子は「もういい」と声を振り絞った。
 弟と会ったのだろう? と電話があった旨を漏らす温子から、もう良いから本当の事を話して欲しいと言われた大介は、写真は間違いなく『2月18日』に撮影されたものだと証言。その根拠は? と立て直す洋一に、写真を撮った人物=被告の弟から聞いたと返答。場所は横浜の病院だと説明して病室での出来事を回想。顔を見るなり笑顔で挨拶する温子の弟は、姉が写真をくれたのだと説明。デートで撮りまくった写真を示して、会ってお礼が言いたかった事、手術の費用を出してくれた事を説明する弟氏は、心から感謝の意を示したのだ。
 野沢から騙し取った1千万はギャンブルで使ったのではなく、弟の手術費用に使ったのだと説明する大介は、そんな大金を普通なら出せる訳がないので恋人が出してくれたと偽るものの、当然『彼』に会ってお礼が言いたいとせがまれる訳で…。仕事が忙しいのでなかなか来られないと逃げて写真だけを見せる事にした温子の『モデル』に選ばれたのだろう? と問われた温子は、嘘に付き合ってくれた礼を述べると、弟が電話で『思った通り良い人だった』と言っていたと告げる。
 弟氏はひじょうに良い青年であり、その弟を救いたいとの気持ち、しかも親の暴力を一緒に耐え忍んで来た姉弟ならば尚更の事と言いながら、この事を彼が知ったらばどう思うか? と迫って、自分の手術費用が他の人から騙し取った事、しかも被害者は一度は自殺まで考えたのだと説明。そんな事を喜ぶ筈がないと続けて、涙で野沢に謝罪する温子に、誰かの犠牲の上に幸せを築く事は出来ないと諭す大介は、勝手に進められては困ると言う裁判長に、裁判はもう良い! と発言。「もう判決が決める事ではない」との弁に、法廷を侮辱するのか? と裁判長は声をあげるが、この訴えを取り下げると立ち上がる野沢は「ちょっと考えさせてください…」と気弱に結んだ。
 そして後日。弟の手術が無事に終わった事を報告する温子は丁重に礼を述べるが、お礼は野沢に言うべきだと返す大介は、騙し取られた金をそのまま貸しておいてくれる人などいないと諭した。
 金は少しずつでも返して行くつもりだと言う温子は、最後に撮った写真を「あなたに振られる5秒前の写真」だと差し出して、きっと他に好きな人が居るのだろうと指摘。笑顔で「サヨナラ」と告げてその場を去って行った。モテてるじゃん、大介!
 事務所に戻った大介は、弥生のお見合いが昨日だったと聞いて声を上がると、バッチリだと感想に『こりゃダメかぁ…』とリアクション。そこにやって来た葛西所長は、先方も大変気に入ったようだと報告。が、しかし無様なところを見られて会わせる顔がないとか… 残念だがこの話はなかった事にと告げてその場を去って行くと、大きく伸びをする弥生は、一体何があったのか? と慌てる大介に事の真相を説明べく回想モードに入った。
 お見合い相手氏(ラッキィ池田)はとんでもないマザコン野郎である事が発覚! 『あとは若いふたりで』モードにも関わらず様子を伺う『ママ』を褒めちぎる相手氏に我慢の限界を見た弥生は、庭園の池に突き落としてしまったのだ。
 クビになるかと思ったが私がやったと気付いていないのか… と言う弥生に、「凄い事するね」と少々ビビりながらも、それでは改めて… と映画に誘うべく前売り券を取り出す大介に、先輩も観るのか? と言ってのける洋一は、試写会で弥生と観てきたのだと説明。何で2枚あるのか? と通りかかった英子は、知り合いに貰ったとの弁に、ひとりでは淋しいので私が付き合ってあげると言うではないか!! 大介&英子のデートとは面白い、また観に行こうと洋一&弥生が盛り上がるわ、前売り券をちらつかせる丸山弁護士に秘書たちが群がるわ、「ふたりで泣こうよ」と懲りない葛西が美奈を誘うわ… どうなってるんだこの事務所は!? とコメントする大介は、映画館で大泣き! 英子が差し出すハンカチを遠慮なく受け取って涙を拭う大介で… 『花村大介』第9話、end。

▲野沢伸也(高橋克実)氏がひたすら気の毒だった第9話。せめて大介に写真を渡した後にふたりの様子を見守っていた野沢と温子のツーショットでもあれば救われた気にもなるが、1千万を無担保で貸付、事業もどうなる事か? 告訴を取り下げても裁判と弁護士費用を考えれば… 気の毒としか言い様がない。少しずつ返済するのは当たり前、結局温子は『犠牲の上に幸せを築いた』訳で… もう少しその辺を考えて戴きたいものだ。が、この先大介と英子が結ばれる展開だとすればかなり画期的なので、多少の事にも目をつぶる所存だ。はてさてどうなる事でしょうか?  さて来週は、噂の英子サンはゲストのマイケル富岡氏からプロポーズされて幸せいっぱいだが、隠し子がいたとかで大ショック! 本当にあなたの子供なのかと大介はマイケル氏に迫るが、文句があるなら裁判しましょう! と子供を抱くのはもうひとりのゲスト・今井恵理嬢。キッチリ解決して見せましょう! と宣言する大介だが、噴水に落ちてしまい…。一緒に落ちた英子は、無理する事はない、そんなに辛い思いをしてまで裁判する事はないと言いながら噴水に打たれて手を合わせる大介を熱い眼差しで見つめて… おいおい、ホントにひょっとしてくれるのか!? こりゃあ見逃せないぞ!


● 花村大介  ●

第8話『目撃者はうそつき少年と宇宙人』<8月22日(火)ヨル10:00〜10:54 フジ系>
脚本:尾崎将也 演出:二宮浩行

<出演>花村大介(28)ユースケ・サンタマリア/高村弥生(24)水野美紀/香山洋一(24)いしだ壱成/花村孝介(18)仁科克基/黒田絵里・水川あさみ/坂田美奈・池田真紀/丸山弁護士・奥居俊二/倉本和彦・佐戸井けん太/葛西健作(55)中山仁/長沢英子(36)川島なお美 ほか
第8話ゲスト:坂上昇・東海孝之助/坂上順子・秋本奈緒美/田崎和也・白石朋也/編集者・奥村公延/昇の父・浅野和之 ほか


 ある夜、民家で放火事件が発生するが、離れた場所にある屋上から空を見上げていた坂上昇(東海孝之助)は、車の急ブレーキ音を聞いて地上に視線を落とした。
 赤い車の側で不審な男・田崎和也(白石朋也)が煙草を吸っていると、程なくサイレン音と共に遠くで火事の炎が上る空には流れ星がひとつ尾を引いた後日…。花村大介(ユースケ・サンタマリア)と香山洋一(いしだ壱成)は、逮捕された田崎の弁護を担当する事になった。
 被害者宅の娘に対するストーカー行為は認めるものの、絶対に放火はしていないと主張する田崎は、事件の1時間前に被害者宅で騒ぎを起こして、その後はムシャクシャして車で走り回っていたが証明する人はおらず。アリバイはナシか… とため息を漏らす大介は「助けて下さい、お願いします…」と涙ながらに懇願する田崎が放火はしていないと断言した。
 あの涙は芝居ではなく、何より小学校の時に仲の良かった『野口君』に似ている事を理由にヤル気を出して、火事の第一発見者である近所の主婦に事情を聞く事に。良いのか、そんな理由で?
 毎日のように現れてはわめいていたストーカー男が火をつけたに決まっている! と息巻く主婦は、他に怪しい人物を見なかったか? との問いかけも耳に入らぬ状態。炎天下に聞き込みを続けても皆、田崎の犯行と決めつけるばかり… との電話報告を受けた長沢英子(川島なお美)は、マスコミも犯人然とした報道をしているからだろうとため息を漏らしつつ、諦める訳にもいかず。もうひと頑張りするようにと結んだ所で、大介が携帯電話を取り上げた。
 クーラーの利いた部屋で“アイス・てー”など飲んで、電話で命令とは羨ましいと言い当てられた英子は、勝手に手伝いを申し出たと反撃するが、被告人の無罪を証明するまではやめない! と言いながらも猛暑の折に汗水垂らして労働する部下に暖かい労いの言葉はないものか!? と大介は文句を垂れ続ける。が、電話を替わった高村弥生(水野美紀)の『暖かい労いの言葉』に一転笑顔で成果を上げると約束して携帯を切った。
 花村の操縦は弥生に任せると言う英子がその単純さに呆れる一方、やる気をみなぎらせる大介は次なる証拠探しに出よう! と立ち上がるが、暑さにヤラれた洋一はもう一休みを提案。飲み物を買って来るとの申し出に、キンキンに冷えた“アイス・てー”をオーダーしたところに、夜空を見上げていた少年・昇が「刑事さんですか?」と恐る恐る声をかけて来た。
 聞き込みをしていたのでと言われて、弁護士だと説明する大介は、名刺を差し出して事件の事を知っているのか? と尋ねると、犯人を見たとの有力証言に「ホントかよ!?」と声をあげた。いきなり事件は解決かぁ!?
 とあるビル前にやって来て、火を付けたと言った男が入って行ったと訴える昇が「ボク怖いよ…」と脅えると、大介はひとりビルに潜入。意を決してドアを開けるとそこは女子更衣室!! 女の子たちよりも先に『うぁあ〜〜!!』と声をあげる一方、キンキンの“アイス・てー”を手にした洋一が大介の姿を探してまわっているところにパトカーが到着。事情は解らないが逮捕されてしまった旨を弥生に伝える洋一が電話を切ったところに、無実を訴える大介が連行されて行く。
 後輩弁護士だと訴えても洋一に他人のフリを決め込まれた大介は、あのクソガキ! 覚えてろよぉ!! との捨て台詞を残して取り調べを受ける事と相成った。
 刑事によると昇は有名な嘘つき少年で、『逆立ち婆』なる妖怪が出るとの噂の張本人。夜歩いていると逆立ちした婆さんが追いかけて来るのだと聞いて「なんだそりゃ!?」とリアクションに、子供たちが怖がって問題になったが、良く調べてみれば昇の流したデマだったと説明する刑事たちもお手上げの様子だ。いやいや、本当に逆立ちで追いかけられたら怖いと思うぞ!
 そんなこんなで無事容疑が晴れた大介を署の前で待っていた洋一は、お前は俺を見捨てた! お前が窮地に陥った時に俺の助けはないと思えよ!! と怒り心頭の様子に、陳謝します。許して下さいとひたすら頭を下げるが、その様子を昇がニタニタ見ているではないか!! 逃げ出した昇はふたりを巧にまいて走り去るが、弟にデタラメを教えた!! と怒り心頭の子供たちに取り囲まれた。
 金の延べ棒を求めて下水に入ったとの弁に、信じる方がバカだと言い捨てるものの敵は年上、しかも3名では勝ち目はなく…。ボコボコにされているところに駆け付けた大介は『警察だ、逮捕する!』と胸ポケットから手帳を出して子供たちを追い払うが、警察だって、嘘つき! とぬかす昇に、嘘つきは自分だ、助けてやったのに何だ!? と呆れて狼少年の話を知っているか? と迫るが『なんだそりゃ!?』とのリアクションに呆れて、洋一に説明を譲った。
 狼が来たと嘘ばかりついている少年が居て、その子は嘘ばかりついているので誰も信じなくなったある日。本当に狼が来たが誰にも信じて貰えずその子は狼に食べられて死んでしまいました。と、かいつまんだストーリーは、最後食べられちゃうんだっけ? 違いましたっけ? と頼りないが、兎に角そういう事だと手を打つ大介は、どうせ嘘をつくなら人が困らないような楽しい嘘をつけ! とまとめに入るが、バカじゃないの? と返す昇は困るから楽しいのだと結んでその場を走り去って行く訳で…。『困るから楽しい』には一理あると言う洋一に、感心するな! と突っ込みを入れた。

 帰宅した昇をそっけなく迎える母・順子(秋本奈緒美)は、ホームページを立ち上げたとかで更新作業に余念がない。『妻の権利を守ろう』なるコンテンツを編集しつつ、やり出すとほおっておく訳にも行かずは子育てに同じだと説明。さっきそこの公園でお父さんと会ったと言う昇に、嘘だと返して、お父さんはよその女と暮らしている。私たちは捨てられたので帰って来る訳がないと指摘。何故そんな意味のない嘘をつくのか? 理由を言いなさい、と迫る順子は、「面白いから」との答えにため息を漏らしてパソコン画面に視線を戻した。
 後日。事務所で大量の資料と向き合う大介は資料調べしか術はないのか? と不満顔だ。しかし有力証拠がないのならば警察と一緒にアラ探しをするしかないと英子が返せば、誤認逮捕の恐ろしさが解っただろうと弥生の弁に、洋一が思わず笑いを堪えるが、相手が子供ならば普通は信じるだろう! と大介が声をあげる一方、所長の息子だと偽った昇がキャピタル法律事務所に潜入。秘書たちはチヤホヤともてなすが、自分には娘しかおらずと返す葛西所長(中山仁)と、倉本和彦(佐戸井けん太)が英子を呼び出した隙にコソコソとその場を逃げ出した。
 急遽決まった大会社の合併に伴う法務処理の仕事を担当して欲しいと言われた英子は、放火事件の弁護の途中なのだが、と返答。なにゆえそんな事件を? との問いに、被告人の父親に以前世話になったのだと説明してあとは洋一と大介に任せると続けるが、それは避けたいパターンだと言う所長に従う倉本は、洋一を主任弁護士にしては? と提案。大介に身の程を知らせる良い機会だ、さっそくふたりを呼んで来いとサクサク話は進むが、英子は納得いかないリアクションを返した。花村大介28歳、目下6連勝。納得行かないやも知れずですな。
 主任弁護士とは格好良い! とおだてる大介と共に打ち合わせ室に戻って来た洋一は、そんな事よりも警察側の弱味は田崎が犯人としながらも、彼が犯行の間に車を何処に停めていたのかを特定出来ていないと指摘。火事の発生時に他の場所で車の目撃証言があればアリバイ成立だと大介が続けると、資料の山から車の写真や、お茶菓子の大福餅が消えており… 机の下に隠れている昇を発見した弥生は驚きの声をあげた!!初対面ですからね。
 よっ、大介! と挨拶されて、何で名前を!? と驚くものの、名刺を頼りに弁護士の仕事とはなんぞやと思って訪ねて来たと説明する昇は、火事があった日に写真の赤い車を見たと証言。こいつの言う事など嘘に決まっていると言い捨てる大介に、アパートの屋上から見た事、その後から火事が見えた事、車の側に写真の田崎が居た事を証言。これが本当ならば被告は現場から何100メートルも離れた場所にいたとのアリバイが成立すると洋一がまとめるが、本人は被害者宅を出てからドライブをしていたとの証言を弥生が持ち出せば、だから嘘だと大介は言い捨てて、本当にこの車を見たと食い下がる昇に、ならば何故そんな長い間屋上に居たのだ? と迫った。
 前の建物の屋上に宇宙人が居たので屋上でUFOを待っていたとの弁に、聞かなかった事にしよう… と一同は無視を決め込むが、宇宙人が時々現れるのでUFOが来ると思って待っていたのだと訴える昇は、UFOは来たのか? と問われて『……』。ならば宇宙人は? との追求に「いつの間に居なくなっていた」と返答。大変だぁ、UFOに乗らずに宇宙人は何処に行ったのかぁ? とまとめる大介に帰るようにうながされる。が、今日は大介の家に泊まると言い出す訳で… 大サービスだとタクシーに押し込まれても行き先は解らない。道は知らない。近くまで行っても全然解らない! と突っ張ればタクシーを降りるしかなく…。親と喧嘩したのか? と踏んだ大介は泊まって良いと油断させた隙にリュックを奪って図書館の貸し出しカードから名前を割り出して親に連絡すると勧告。「嘘つき」呼ばわりに「お互い様」だとやり合いつつ… 結局アパートに昇を連れて行って、何度も留守番電話にメッセージを入れた末に、ようやく順子からの電話が鳴った。
 なにゆえ弁護士宅に息子が? との問いに、たまたま知り合ったが妙になつかれた。帰りたくないと言っているので、すぐに迎えに来て欲しいと説明するが、迷惑を詫びつつ電車賃くらいは持っているので追い返して欲しいとの弁に、時間が時間なのでそうも行かず…。今晩は泊めるので明日迎えに来て欲しいと持ちかけるが、本人に替わって欲しいと言う順子は、そんなに家に帰りたくないのか? と迫った。
 となれば「お母さんなんか嫌いだ」との展開に相成る訳で、お父さんと同じであなたもお母さんの事嫌いなのね、好きにしなさい。お互い自由なのだと言い放つ順子から電話を切られた昇は、「ずっと大介のところに居ろって」と報告。また嘘か… と呆れて明日ちゃんと帰れと促すが、けなげに食器を洗い始める昇は、今晩お世話になるからと返して「使えるな」との評価を得た。
 翌日。検察側の犯行立証は洋一に任せた大介は昇を家に送り届けるが、迎えに来なかった順子は不在。けなげに飲み物をお出しするべく台所に向かう昇に、ちゃんと仲直りをしろ。今度来ても泊めてやらないと言う大介はテーブルの上に手紙を発見。『お母さんは一人になりたい。しばらく遠くへ行きます。お父さんに連絡して迎えに来てもらって下さい。さようなら』とショッキングな文面に言葉を失いつつ、現実を真摯に受け止める昇は、大介には迷惑はかけない。手紙に従って父に連絡を取るとコメント。その冷静さに驚いて、普通母ちゃんが居なくなれば子供は泣くとの弁に、他のガキと一緒にするな! と反論。ガキならガキらしく泣いても良いと言われれば益々辛くなるのが人の常で、泣くもんか! と部屋を飛び出す昇は、屋上に上がってひとり涙を流した。

 やっぱり泣いていると言う大介は、泣いてなどいない! と強がる昇と共にアパートに戻るが、頼みの綱の父親は出張中との事で来週まで戻らず。それまでここに居ても良い、元気出せと呼び掛けつつ、ワンワン泣いていたのは本当のお前だったと指摘。それでいいんだ、と続けるが寝返りを打ったまま押し黙る昇に寝たのか? と呟やいて頭をポンポンと撫でる大介も横になるが…。寝たフリを決め込みつつもしっかり全てを聞いていた昇は、淋しそうに目を開けた…。お約束です。
 翌日。昨日の裁判は相手側に言われ放題だったと不安そうな田崎に、検察側の立証の日だったと説明する洋一は次回が我々の番だと説明。確認事項として、火事があった時に車でドライブしていたと証言しているが、現場から少し離れた現場に車を停めていなかったか? と尋ねるが、そんな嘘をついてどうしますとの弁に、目撃証言が出たのでもし本当ならばアリバイ成立だったと説明。停めていたかな!? と証言を覆す田崎は、再び彼女の家を訪れるべく時間を潰していたのだと正直に告白して、そんな事を言えば余計疑われると思って偽証してしまったと訴える一方、事務所では両親が居なくなってしまった昇の身の上話に秘書たちの同情が集中。お父さん代わりだと言う弥生に「やなガキだ」と返す大介は、自分の不幸を武器に女の子に取り入っている! と言い捨てたところに戻って来た洋一は昇に証言させたいと申し出た。
 田崎が認めたとの弁に証人が現れたと聞いての便乗では? と弥生は懐疑的だが、嘘だとは思えず今のところ他に手はないと返す洋一は『宇宙人が居た』部分は割愛して『車を見た』事だけを証言させると提案するが、気に食わないと言う大介は、昇を信用しないままに証言させるのか? と不満顔だ。
 しかし他に方法はない! と焦る洋一は昇に『あの夜君が見た事を』裁判で証言出来るかを確認。但し『宇宙人を見た』はナシでも良いか? と続けると、『車を見た』が大切で『宇宙人は別の話』だと弥生が結べば昇は承諾するが、待ったをかける大介は本当に宇宙人を見たのか? と迫って、『車を見た』は本当で『宇宙人を見た』は嘘などという事はないよな? と確認。全部本当だとの答えに、ならばちゃんと見たと言えと進言。無茶苦茶だと呆れる洋一に、嘘をつけと言う方が間違っているのだと指摘。お前が見た宇宙人を描け! と紙を渡して「俺がその宇宙人を連れて来る」と宣言して洋一を絶望させた…。法廷での偽証はいけない事だが…。
 とは言ったものの『昇画伯作・宇宙人の図』に向かって、何処に居るんだよ、お前… と問いかけつつ街をうろつく大介は、痴漢騒ぎのビルに着目。屋上に案内してくれた警備員氏に、この辺でUFOを見た事があるか? と尋ねるものの「は?」とのリアクションに前言撤回する一方、感想を求められた英子は、宇宙人の件は引っ込みがつかなくなったのだろうとコメント。自分の手を離れた事件だと続けて『冷たい』と指摘する弥生に、大介&洋一コンビを信頼しての事。あいつ流のやり方で何とかして来たので、ハラハラしながら見ているしかないとの見解に、大介を操縦する事など誰にも出来ないと弥生も納得したその夜…。アパートで頭を抱える大介は、自分の見間違いだと言い出す昇に「なんだそりゃぁ?」とリアクション。そんな嘘は面白くない、どうせ嘘をつくなら俺をギャフンと言わせてみろ、自分を誤魔化す嘘は身体に良くない! と教育的に指導したところにやって来た弟・孝介(仁科克基)は画伯の絵を眺めて宇宙人は宇宙人だが、何星人だろう? と前向きな疑問を抱きつつ、『あいつ』なら知っているかも… と提案。「ガンマー星人です」と言い切る『あいつ』こと黒田絵里(水川あさみ)は『UFOおたく』だとの紹介をうけて、古い児童向け絵本から画伯の絵とそっくりの写真を示した。
 本当に居たんだ! と驚く昇の証言を得て、いつもの居酒屋に洋一と弥生を呼び出した大介は、1976年にウクライナのイワノフさんなる農夫の前に現れた宇宙人だと説明。自分でガンマー星から来たと言ったのか? と突っ込む弥生に、本に書いてある通りにイワノフさんにテレパシーで訴えたのだと続けた。
 そんな事でこんな時間に呼び出したのか? と呆れる洋一が、それではガンマー星人さんを裁判に呼び出して証言して貰おうと言い出せば、生憎電話番号が載っていないと続く弥生に、バカにしているが、こんな偶然があるか!? と大介は声をあげるが、偶然ではなく前にこの本を読んだ事を忘れているだけだと指摘するふたりは、昇を信じてあげたかった気持ちは充分解った。証言は『車を見た』だけに留める事が被告人にとって一番良い事だと力説して、裁判当日を迎えた…。
 携帯電話で『何やら』が見つかった事を確認した大介は、『宇宙人を見た』は証言しないよう念を押されている昇に、本当に本を見た事がないのか? と確認。まだそんな事を言っているのかと呆れる洋一に、出版社を通じて本の編集者が見つかったのだと説明。今更そんな事をしてどうするのだ!? と弥生も呆れ顔だが、真っ直ぐな昇の目を直視する大介はやはり行って来る! あとは頼むぞ主任弁護士!! と言い残してその場を去って行く訳で… 「やっぱり操縦不可能」と弥生はため息を漏らした。
 

 どれくらいの間車は停まっていたか? と法廷で問う洋一に、1時間くらいだとしっかり返す昇はその後に消防車のサイレンが聞こえてきたと証言する一方、老編集者(奥村公延)がガンマー星人は、地球から20万光年離れたマゼラン星雲の中に… と嬉しそうに説明。それはどうでも良いとの弁に、数ある宇宙人の中で地球人に友好的な存在なのだ! と声をあげるが、実在するのか!? との突っ込みに、そういう夢を子供たちに与えるという崇高な目的でこの本は作られたと編集方針を述べると、『インチキ』との言われように、『フィクション』と言って欲しいものだと返答。ではなにゆえ『フィクション』のガンマー星人が写真で載っているのか? との突っ込みに『あっ』と何やら思い出す一方、「嘘はいけない」と念を押す検察官は『逆立ち婆』の例をあげて君はよく嘘をつく子だと指摘。あれが嘘ならば今度も嘘なのでは? との弁に異議アリ! と立ち上がる洋一は、本件となんら関係ない事で証人を翻弄していると申し立てるが、却下。今度はホントだと訴える昇は、『他に誰も見ていないので』嘘をついても平気だと思ったのでは? と迫られて『宇宙人も一緒』に見ていた! と発言。田崎は肩を落とし、洋一は頭を抱えるが、本当に居たんだ、信じてよ! とシラ〜っとした法廷に訴えたところに大介が登場! 彼の言葉を裏付ける証拠を提出したいと『ガンマー星人』氏を招き入れれば、法廷は益々騒然。確かにあの宇宙人だと瞳を輝かせる昇に、実際に動いている宇宙人を見せて確認したかっただけだと続ける大介から、もう結構ですと言われた『ガンマー星人』さんがかぶりモノを取ると、その正体はうら若き女性だった。
『ガンマー星人』の着ぐるみはかなり昔にUFO関係のイベント用に作られたものらしい事、安く売りに出されていたので所属している会社の演劇部が買った事を証言する女性は、今度の公演で宇宙人役を当てられたのだと言ではないか!結構単純な『トリック』だ。
 昇のマンション向かいの屋上で事件当夜自主トレに励んでいた様子を回想して、一息入れた際に赤い車が停まっていたのを見たのだと証言! 思わぬ棚ボタに驚く大介は呆気に取られる洋一から赤い車の写真を掴み取るや、間違いなくその車で被告人席の田崎が側に居たとの証言も飛び出したところで、本日はこれにて閉廷。「やったぜ昇! これが男の大逆転だ」とピースサインを交わしたところに、出張から戻った昇の父(浅野和之)がやって来た。
 田崎の無実は確実で、あとは警察が真犯人を探すだろうと説明する洋一は、お前の証言のおかげだと言う大介に、昇と先輩ふたりの働きのおかげだと結べば、名コンビもついに解消か… と弥生が淋しそうに漏らした。
「淋しいんだろう」と言う昇は、せいせいしてるとの弁に「ボクはずっと大介と一緒に居たいよ…」としんみり漏らすが…。嘘に決まってるだろ! 強がっちゃって! 誰が? とやり合いつつ、強がりの嘘はどんどんつけ、そうやってどんどん強くなれと言う大介に「バ〜カ!」と毒づく昇は、丁重に礼を述べる父親に促されて車に乗り込んだ。
 ガンバレよ大介! おう、昇もな! とピースサインを交わして去って行く車を見送った大介は、母が居なくなってこれからどうするのか… と心配する弥生に、あいつなら大丈夫だ、と自分に言い聞かせた。
 珍しくシリアスモードの後ろ姿に「そっとしておくか」と洋一と弥生が納得すると思いきや… な訳ないだろう!! と『ガンマー星人』マスクを大介に装着。グルグルと振り回された末にその場に倒れ込む大介で… 『花村大介』第8話、end。

▲ベタベタ泣かせるかと思いきや意外にドライな展開だった第8話。演出が初登板の二宮氏だったせいか、大介のキャラやギャグセンスが従来よりもスマートだった印象が強かった。特に『嘘』に関する定義がなかなか筋が通っていて好感が持てたが、昇&ガンマー女史ともに『夜間屋上から見下ろした』車や田崎をハッキリ証言出来るものか? との疑問が沸き上がるが、1時間も佇んでいたと説明されているので不審に思ったって事か? それにしても帰って来る気配を見せずに終わった母親の存在には後味の悪さが残った。やっと弟の彼女・黒田絵里(水川あさみ)に初めてエピソードが振り当てられたが、これを機に便利使い的エキスパートにならない事を祈りたい。
 さて来週は、飛び降り自殺ネタに結婚詐欺で全財産騙し取られた、と物騒なお話。ゲストは高橋克典氏&戸田菜穂嬢の『ショムニ』組に、弥生のお見合い話にはラッキィ池田氏のお姿が。しかもメガネを取れば隠れ美人と踏んでいた総務課坂田美奈(池田真紀)と倉本和彦(佐戸井けん太)がラブラブ!? と盛り沢山。花村大介さんあなたを証人として喚問します! と洋一が声をあげれば「私の秘密、守ってくれる?」と戸田嬢に迫られる大介で… どうなる事やら、期待して待とう!


● 花村大介  ●

第7話<8月15日(火)ヨル10:00〜10:54 フジ系>
脚本:尾崎将也 演出:塚本連平

<出演>花村大介(28)ユースケ・サンタマリア/高村弥生(24)水野美紀/香山洋一(24)いしだ壱成/花村孝介(18)仁科克基/黒田絵里・水川あさみ/坂田美奈・池田真紀/丸山弁護士・奥居俊二/倉本和彦・佐戸井けん太/葛西健作(55)中山仁/長沢英子(36)川島なお美 ほか
ゲスト:内山知恵・片瀬那奈/小島俊介・橋龍吾/内山悟史・西田健/岡田・菅田俊/検察官・上杉祥三 ほか


 体面上たまには国選弁護士を引き受けるようにとの上司命令で弁護士会を訪れた花村大介(ユースケ・サンタマリア)は、事件の資料を漁るが、覚醒剤に殺人と物騒な事件は御免被りたい。穏やかな事件はないものかと風俗営業法違反事件を探し当てて、これならば! と思った所に件の上司・倉本和彦(佐戸井けん太)と所長の葛西健作(中山仁)がやって来た。
 いつも大企業相手のキャピタル法律事務所が国選事件とは結構な事だと言う弁護士会のお偉方に、弁護士のツテのない場合や弁護料の払えなくとも、どんな被告人にも弁護を受ける権利はある、と葛西が建前を語れば、『クズに押しつけた』とも言えない倉本は、我が事務所のホープだと大嘘を付いて勝手に強盗傷害事件の資料を係員に手渡すとその場を去って行った。
 新聞で事件を知ったと言う係員女史は、バンドのボーカル青年が教授宅に押し入った事件だと説明。風営法違反事件と取り替えてくれと申し出るものの、書類を渡してしまえば決まりなのだと聞いて「なんじゃそれは!?」と国家が定めたシステムに大いなる疑問を抱く一方、本物のホープ・香山洋一(いしだ壱成)は大介の代理で依頼人・岡田(菅田俊)の相談を受けていた。
 落としたバックを拾って貰ったのは良いのだが、ロレックスの時計が入っていたので礼金20万円を要求されているとの相談に、遺失物法では5%から20%まで要求出来ると説明。払わなければいけないのか? と驚く依頼者は、法律で決まっているが金額はあくまで相手との交渉次第と事務的な返答に鋭く反応! 法律云々ではなく『20万も払えなどふてぇ野郎っすねぇ』等々心のこもった言い方があるのでは? と迫が、まあ仕方のない事と納得。金額交渉と『出来れば』ローン支払いにして欲しい旨を大介に伝えるように結んだ。が、「この場合ローンは…」と素直に漏らす洋一に、そういう杓子定規な事を言うな!! と声をあげて立ち上がる依と、大介はちゃんと交渉してくれるのだと言い残して帰って行った。弁護士も客商売ですからね、洋一君。
 お茶を運んで来た高村弥生(水野美紀)に杓子定規? と尋ねて気にする事はないと慰められつつも、ああして大介を頼って来る人が居るのだと納得する一方、当の本人は早速被告・小島俊介(橋龍吾)と接見。助けてくれ。俺は無実なんだよ!! と目を見開くものの、一転笑い出して「うっそ〜」とおちょくる俊介は、本物の弁護士か? と頼る気配は微塵もない。
 金がありそうな家なので塀を乗り越えて侵入。物色中に家の人が帰ってきたので置いてあったゴルフクラブで殴って逃げた。逃走後に付近をうろついていたところを警官に見つかり緊急逮捕された。との供述書通りだと認める俊介は、なにゆえ強盗傷害など? との問いに、金が欲しいから。バンド活動が最近上手く行かずヤケを起こしたって感じぃ? と他人事のように返答。弁護士はモテるのか? と逆に質問して、モテる奴はモテるのでは? と返す大介がモテていないと判断。なんならば俺のファンを紹介する、金がないのでお礼だ、との弁に大介は「本当か!?」と身を乗り出した。
 早速クラブでいかにも軽そ〜な女子3名のリクエストに応えて『意義あり!』『裁判長!!』などを披露する大介は、調査と偽って実は合コンの人数合わせで連れて来た洋一に、被告人と親しい人とコミュニュケーションを取って生活環境を知る事が今日のテーマなのだと説明。私利私欲を満たしているだけだと呆れる洋一を指して機嫌が悪そうだと言う女子たちに、エリート君だから気取っているのだと言いつつ、ふたりのどっちが良いか? とクエッションして『こっち〜』と指差された大介は意外な展開に大喜び! 『女の子ふたりから両頬にチュ〜』の記念写真にご満悦で領収書は事務所宛だと浮かれる姿に、被害者と示談交渉等々他にやる事がいっぱいある筈だと洋一は呆れ顔だ。
 しかしもう交渉済みだと返す大介は、『出来るだけ長く刑務所に入っていた方が良い』とけんもほろろに追い返されたシーンを回想。一応仕事はしていたのか、と納得しつつ資料に目を通して被害者が遺伝子工学の権威・内山教授だと知った洋一は、翌日大介と共に内山宅を訪れた。
 弁護士でも自分の本を読んでいたとは… と喜ぶ内山は、いつ理科系の事件を扱うかも知れないとの弁に、優秀な青年『たち』と話をするのは気持ちが良いと上機嫌。帰宅した娘・知恵(片瀬那奈)はふたりが弁護士と知って、被告はどうなるのか? と尋ねるが、実刑は確実だと説明する大介に続いて、あんなごろつきは社会から一掃するべきだと言い捨てる内山に、どんな人にも弁護を受ける権利があると返答。弁護士志望なのだと聞いた洋一の激励の言葉に、「努力すれば結果はついて来ると思います」と自信満々に答える知恵は自室に消えて行った。
 5年前に妻を亡くしたと説明する内山は娘の将来だけが楽しみだと言いつつ、本題である示談の件を持ち出す洋一から、本人も罪を素直に認めている。どうにかお願いできないだろうか… と言われて、「香山さんがそこまで仰るなら…」と示談を承諾。帰り道で、お高くとまった嫌なオヤジだとコメントする大介は、感じの良い親子で娘も可愛いと真逆な感想の洋一に、可愛い事は認めるがお嬢様タイプは苦手だと返しつつ『こんなデカイ家を建てやがって』と見上げた塀の高さに着目! ジャッキーチェンでもあるまいにこの高さをどうやって乗り越えた? との疑問に、ジャッキーチェンでも無理だと返す洋一と共に『おかしいぞ!?』と塀を見上げた。

 素人ではあの塀を乗り越える事は出来ない。しかし被告人は罪を認めていて、内山も殴られる前に顔を見たと言っている。と言い合うふたりが事務所に戻ると、人だかりの向こうには『両頬にチュ〜』写真が貼り出されており…。弥生を始め『事務所の面汚し!』との視線を浴びる大介の写真を掲載した総務課の坂田美奈(池田真紀)は、それ花村さんなの? と悪意あるホケをかます始末。これは調査なのだ! と弁解する騒動を長沢英子(川島なお美)の部屋から苦々しく見ている倉本&葛西は、ふたりの仲が良すぎるとため息を漏らしつつ、将来の幹部候補と見込んだ洋一を英子に預けたのだが、現状では放し飼いと同等だと指摘した。
 将来の為にも色々な経験を積む事も必要であり、加護な純粋培養は如何なものか? との返答に上半期1の売り上げが三千万程足りないと言う倉本に続く葛西は、洋一には早く金の稼げる弁護士になって欲しいので、この際大介には辞めて貰おうと提案。極端な発想だなぁ。
 人件費削減にもなり、洋一も本来の仕事に専念出来るとあっては一石二鳥だと同調する倉本は、大介を雇って結局は損をしていたのかと指摘する葛西に、自分の判断ミスを素直に認める… とサクサク進むクビ話に、簡単に首を切るなどと言わないで欲しいと慌てる英子は三千万『くらい』自分が何とかすると発言! そこまで言うのなら結論を持とうとふたりは部屋を出て行くと、なにゆえ大介の為に? と驚く弥生に「まさか!」と声をあげる英子は、署長らの態度にムカついただけだと返答。三千万の安請け合いは『気合い』でなんとかすると言って、大介の如きとの御指摘に、嫌な事を言わないで欲しいと眉をひそめる一方、当の本人は俊介と面会。本当はやっていないのに自供を強要されたのでは? と迫った。
 そんな事はない、自分がやったのだと言う俊介に、かなり高い塀だがどうやって乗り越えたのか? と質問を続ける大介は、『自分の見たところでは』隣の家の軒先から飛び移るしかないとカマをかけるとその通りだと返答。身軽そうには見えないが? と迫るものの敵は尻尾を出さず… 飛び移れる訳はない! と再び内山家付近を訪れた大介が塀を見上げると近所の主婦に『怪しい奴!』との目で見られてしまい…。こう見えても弁護士で強盗傷害事件の調査中だと説明すると、待ってました! とばかりに目を輝かせる主婦は逃げて行く犯人を目撃したのだと言い出すではありませんか。花村大介28歳只今無敵の5連勝中。流石ラッキー男だ。
 ほっそりした感じの男だと言う主婦は、主人と娘だけの家から出て来たので気になっていたのだが、後に強盗事件だと聞いてビックリ! しかし逮捕されたのは大柄な男なので、警察に『黒い上着を着た華奢な男』だったと訴えたのだが、捕まった男は黒いジャンバーを着用。結局自分が見たのはその男だったという事に『されてしまった』と主婦は結んだ。
 そして裁判の日。洋一を頼ってキャピタル法律事務所を見学目的で訪れた知恵は、被告の弁護をしている人物の事務所を被害者の娘が見学するのもおかしなものだと恐縮するが、敵味方ではないので気にする事はないと洋一が返答。裁判は傍聴しないのか? と尋ねる弥生は、怖いので行けないとの返答に納得して、女性の為に戦う弁護士になって欲しいとエールを送るが、頑張ります! と返す知恵は、何故弁護士を目指すのか? と洋一に問われて『社会に必要な仕事でありやりがいがあると思って』と模範的に解答。そろそろおいとまを… と事務所案内のパンフレットを挟んだ手帳の『見慣れぬR』マークに着目する洋一に、何でもないと慌てて事務所を出て行く一方、法廷では読み上げられた起訴状に俊一があっさりと同意。弁護人意見を求められた大介は、被告人と同じでは『ありません』と返答して、被告人と弁護人が違う事を述べるとは何事か!! と検察官(上杉祥三)は声をあげるが、被告は誰かをかばって罪を被ろうとしている可能性がある!! と返す大介に、自分がやったのだと訴える俊介は、せっかく女を紹介したのに何だ! と言い出す始末だ。
 そんな事を大声で言うなと慌てるものの、こんな奴は解任だ、別の弁護士連れて来い! と被告は言い出すわ、検察官から判断を迫らるわの裁判長はこんなケースは初めてだ… と冷や汗を拭った。
 そして法廷を出た大介を呼び止める内山は、被害者の自分が見ているので間違いなく犯人は俊介だと迫って、自分はそう思わないとの弁に『前の窓ガラスに彼が映っているのをハッキリ見た』と続けると、今度の裁判でキチンと証言すれば間違いなく有罪だ! と眼光鋭く言い捨ててその場を去って行った。
 その迫力に「怖っ」と大介がビビる一方、知恵を送り出した弥生は、彼女の言う事は全て用意された答えであると指摘。『社会に必要な仕事で、やりがいがあると思って』を回想して、夢を語る時はもう少し楽しそうでは? との弁に納得する洋一は、思い詰めた表情で戻って来た大介から頼みがある! と迫られて、後日俊介の元に向かった。
 同じ事務所の大介がとんだ御迷惑を… と謝罪して、今後自分が共同弁護人として法廷に立つ。大介にも意に添う弁護をするようによぉ〜〜く釘を刺すと説明して、有罪と解っているので早く裁判を終わらせて欲しいと訴える俊介に『全くその通り』と頷き続けた洋一は、いつもの居酒屋で解任は免れた事を報告した。
 お礼に奢ると言う大介は、兎に角真犯人を捕まえる。自分が罪を被る=知り合いに間違いない=交友関係を当たるのだと刑事まがいの計画を述べる一方、内山家では弁護士になるを辞めた方が良いと言われた知恵は唖然! 弁護士などつまらない仕事だ。くだらない犯罪者の味方をして正義の味方を気取る輩めが… と言い捨てて『これからも』将来の事は自分がちゃんと選ぶと言い出す父に、知恵は大人しく従った…。犯人解っちゃんですけどパターンだが、残るは俊介が真犯人をかばう動機だ。

 一方、弥生を引き連れた英子は顧問弁護士契約を取り付けるべく某会社のお偉方を接待するが、セクハラ社長に膝を撫でられて、当事務所の実績を… と資料を出すように促した。
 しかし、そんな事よりも評価基準はお二方の美貌とサービスだと言うもうひとりのエロオヤジから資料を出そうとする手を握られた弥生は、いい加減にして下さい! と立ち上がるって、確かに顧問契約を結んで貰いたく接待の場を用意したと説明。しかしここで話すべきは当事務所が御社のお役に立てるかであり、セクハラチックな目でしか人を見ない貴殿らは経営者として社員に責任が取れるのか? 脳味噌を入れ替えた方が良いんじゃないっすか!? と声をあげると、店中の視線が集中! やっちゃいました、スミマセンと頭を下げて店を飛び出した翌日。深々と頭を下げる弥生が言った通りだと理解を示して、自分も奴らに『脳味噌を入れ替えて貰いたい』と言う英子は他を当たろう! と資料を物色し始めると、俊介から紹介された3人組を引き連れた大介が登場! こっちの苦労も知らないで… と弥生はため息を漏らした。
 応接室に近所の主婦をも呼び出して、3人組が提供した写真を示す大介は、目撃した男が写っていないものか? と希望を託すと、クラブの片隅に佇む『黒い帽子に黒ジャケット』の人物こそが目撃した男だ! と主婦は声をあげた。
 しかし3人組は偶然写っていたその人物に見覚えはないと言う訳で、警察に… と言う洋一に、その程度では動かないと返す大介は自分たちで探すしかない!! と立ち上がる。刑事じゃないぞ、弁護士だろう!?
 その通りだと意気を上げる洋一も、知り合いのファンの連絡先を全部教えてくれと言い出す始末で、こうなったら『当たって砕けろ』だと言う大介とハイタッチを決めると、『走る弁護士』と化したふたりは、写真を片手に聞き込みを開始! ファンの連絡先をしらみつぶしに当たってまわるが収穫はゼロ。文字通り『当たって砕けた』とため息を漏らした所に登場した倉本&葛西は、国選弁護料約7万円也にふたりがかりか? と迫る訳で、次の公判で結審すると思うと洋一が弁解した所に、クラブの領収書3万5千円也を持って坂田美奈が登場! クラブで調査もないだろうと指摘、国選事件で交際費は認められないので自己負担して下さいとの弁に、自腹切ってまで依頼人の為に働くとは熱心だと葛西がコメント。大介を見ていて充分勉強になっただろうと迫る倉本は、次に頼みたい仕事があると洋一に告げてその場を去って行くと、2万円負担しろと言う大介は、1万2千円との即答に、1万5千円と返すが、1万3千円の譲歩案であっさり手を打った。
 その夜。帰宅した大介は部屋の真ん中に鏡を置いて奥の間で身を潜めると、帰って来た弟・孝介(仁科克基)とその彼女・黒田絵里(水川あさみ)は、何でこんなところに鏡が? と覗き込む訳だ。そこですかさず孝介の後頭部を殴って身を潜める大介は、自分だとの決めつけに泥棒が侵入したと考えられないか? と迫った。
 この家に盗むものなどないとの返答に、『鏡に写った姿を確認したのか』と尋ねるが答えはNo。実験にならずと声をあげる大介は、『ガラスに犯人が写ったのを見た瞬間に殴られて気絶した』と説明。ならば逃げるなり身構えるなりはしないか? と問い掛けるが、実験するならば条件を同じにするべきと絵里が指摘。細い鏡の真ん前に絵里が立っていれば写る訳がないと孝介が続くと、成る程写る訳がない… と納得した大介は『写る訳がない』に着目! 資料を取り出して『あらぁ!?』と何やらに気付く一方、件の居酒屋で三千万円の顧問先探しの件を聞いた洋一は、全く知らなかったと申し訳なさそうに返答。大変なのはお互い様のようだと気遣う弥生に、写真の人物も誰かは解らず状態であると説明して、大介はいきあたりばったりだと漏らすが、被告人がやったと言えばそのまま裁判を進めるだろうとの弁に同調。英子も何やかやと言いつつ、そんな大介の粘り強さを評価しているのだろうと弥生は続けるが、何気なく写真に視線を戻した洋一は『何か』に着目して、裁判当日に知恵を喫茶店に呼び出した。
 法廷に出向く前に聞きたい事があると言う洋一は、俊介のバンド『リセット』を知っている筈だと迫るが、知らないとの返答に手帳を見せて欲しいと要求。『見慣れぬR』マークの手帳の上に、同じマークを手の甲に描いたファンたちの写真を乗せて、『リセット』ファンの間だけで流行ったマークであり、君もファンだったのだと指摘。君が追っかけをやっていた小島俊介が君の家に押し入って捕まるとは偶然が過ぎる、写真の『謎の人物』も知っているのでは? と迫って弁護士を目指す身ならば『真実と向き合うべき』では? と結んだ。
 私は弁護士にはならないと返す知恵は、父から弁護士にならなくて良いと言われた事、自分は意志を持たずに父の通りに生きなければならない事を告白。「こいつは異常だ、おかしい」との目で見ていると迫られた洋一は、僕もそうだったと返答。自分も父親の言う通りに生きて来たのだと告白を始めた。
 東大を目指せ、弁護士になれと言う父に疑問を感じる事もなく、他に特にやりたい事もなく、努力しての目的達成は嬉しかったと言う洋一は、今になって『自分は空っぽの人間では?』と不安に思う事がよくあるのだと告白。今この仕事をしながら本当の自分を捜しているので、「だから君も」と結ぶ洋一に、「本当の自分?」と知恵が返す一方の法廷では、「あなた、嘘をついていますね?」と大介が内山に迫っていた。

 部屋の図面を示して殴られた瞬間の立ち位置と窓の位置を確認。だが、犯人が窓に写る訳がないと指摘して警察による現場の実況検分調書を取り出す大介は、犯人は侵入時に鍵を壊して窓を開けて侵入した=犯行時に窓は開いていたと説明。開いている窓にどうやって人が映るのか? との弁に、入ってからまた閉めたとか、逃げる時にまた開けたとか色々あると内山は返答。
 確かにその可能性は充分にあるが… と前置いた上で現場写真を示して、ガラスを見れば割れている事に気付く筈で、彼のように定職を持たない若者に反感を持つ内山は、容疑者だとの警察に言われて盲目的に犯人であると思い込んだ。そして彼を見た錯覚に陥ったのでは? と迫るが、確かにガラスに映った『黒い服を着た男』を見たとの証言に、割れていないガラスに映った犯人を見た=犯人は最初から家の中に居た事になると指摘した所に、「その通りです!」と洋一が登場! 内山は本当にガラスに映った犯人を見た、何故なら殴られた時に窓は開いておらずガラスも割れていなかった、それは後に強盗の犯罪と見せかける為に工作された事なのだと説明。私はある人物からその事を聞いたと続けると、黒い帽子とジャンバー姿の人物が登場!! 法定内では帽子を取るようにとの指示に従うのは、勿論内山知恵であり… 大介と内山は思わず驚きの声をあげた。
「私です、私がやったんです!!」との自供に、内山は狼狽、俊介は自分がやったのだと声をあげるが、私がやったのだと言い張る知恵は、他人の罪を被って刑務所に入るバカが何処に居る! との弁に、他人じゃないと返答。制する俊介を無視して、この人は私のお兄ちゃんよ! と衝撃の真事実を明かした。『お兄ちゃん』に激しく嫌な予感がするぞぉ!
 俊介は死んだ母が父と結婚する前に産んだ子で、結婚の為に里子に出したとネタをばらしする知恵に、裁判長が傍聴人は勝手な発言をしないように言い渡すが、洋一は証人に立って貰っては? と提案。そんな事は認めないと検察官は声をあげるが『こんな事は初めて』と再び冷や汗を拭う裁判長は洋一案を採用。私はあの時… と知恵は事件当夜を回想した。
 黒帽子&ジャケット姿で窓に映りつつ父を殴打した知恵は、家を飛び出して近所の主婦とすれ違った後に、携帯でクラブにいる俊介に連絡。殺したかも知れないとの報に驚いて内山家に駆け付けた俊介は息がある事を確認。強盗の犯行に見せかけようとガラスを割って窓を開けての工作語に逃走するが、たまたま警官の職務質問を受けて逮捕されたと説明する洋一は、何故父にそんな事をしたのか? と知恵に迫った。
 自分の思う通りにしてきた父親に私も従ってきた。しかし時々自分が何処に居るのか解らなくなる事があると告白する知恵は、変装する事で『もう一人の自分』となって己を誤魔化すようになり、クラブなどに顔を出すうちに兄と遭遇。ライブを見て目を輝かせる知恵は、自由に生きている兄の姿を見たり話し込んで行くうちに凄く救われた、兄がいるから何とかやって行ける、父が用意した道で頑張ればきっといつか生き甲斐が見つかると思い込もうとしたが、結果は真逆。兄を見れば見る程自分が嫌になってゆき、このままでは自分は一生父の操り人形。結婚相手も父が決めて、どんな家に住みどんな服を着て… 何のかも父が決める! と告白して涙で声を詰まらせる知恵に、それで思いあまって犯行に及んだと続ける洋一は、どうしてその後父と向き合おうとしなかった! と迫り、自分が罪を被ると言ったと証言する俊介に、人に罪を着せて自分に嘘をついて生きていてはいつまで経っても本当の自分はみつからない! と声をあげた。
 娘を愛したつもりかも知れない父・悟史には、少しも彼女を理解しようとしていなかったと指摘。娘を自分のエリート意識を満足させる為の道具にしかしていなかった! と涙声の訴えに、悟史、俊介、知恵の3人の目には涙が光った…。
 同じ頃。やはり三千万円の契約は無理か… とため息を漏らす英子&弥生は、倉本から件のセクハラオヤジどもから顧問契約を結びたいとの申し出があったと聞いて仰天! 自分宛だというセクハラ社長からの伝言『本当に申し訳なかった。これから脳味噌を入れ替える手伝いをして欲しい』を聞いた弥生が英子と共に笑い出す一方、法廷を終えた洋一は本当にあれで良かったのかと大介に問い掛けた。
 俊介の無実を晴らして真犯人は闇に葬るという方法もあったが、自分は熱くなってしまったとの弁に、知恵にとっては本当の事を隠して生きて行くよりも全然良かったと思うと返す大介は、今日のお前はなかなか格好良かったと評価。照れながらも先輩が最後まで諦めなかったからだと持ち上げる洋一に、謙虚な事を言うようになったと驚く大介は、良いコンビになって来たとは思わないか? との弁に『あ、うん』の呼吸が産まれてきたと同調。「あ!」「うん!」「あ」「うん」とやりあいつつ「うああ」と叫んで消えた大介に驚く洋一は、マンホールの蓋が開いている事に着目。まさかそんなコントの如き!? と驚きつつも穴に向かって「先輩、せんぱ〜い!!」と叫ぶ洋一で… 『花村大介』第7話、end。

▲クライマックスをちゃっかり洋一がかっさらった第7話。『死んだ母が父と結婚する前に産んだ子』=私生児でしかも母親に捨てられた俊介は、余程良い里親に育てられたのだろう。『愛をください』の李理香(菅野美穂)も幼児虐待の施設で育っていなければ、世間に復讐する! と園児の父を誘惑する事もないのだろうと激しく納得させて戴いた。それは兎も角、『実は兄さん』ネタもどうかと思うが、人前でセクハラ呼ばわりされた大企業の社長が三千万の顧問契約を申し出るオチにも激しく納得が行かない。弁護士相手にセクハラ行為を迫る強者が自社女性社員に遠慮する訳がないと俺は思うが、三千万かけて自己改革に挑む社長の会社ならば驚異的急成長を遂げるやも知れず… とでも言っておこう。因みにラストのギャグは、ストップモーションではなくあっさりカットアウト。今までで一番スマートで好感が持てたぞ!
 さて来週は、放火事件とウソつき少年の話らしいが、信じてよぉ! と法廷で訴える少年と大介のほのぼの話に落ち着くのか? とうとう出たか『狼が来たぞ的嘘つき少年話』が… と思いつつも楽しみに待つぞ!


制作:制作:関西テレビ・MMJ/プロデューサー:安藤和久(関西テレビ)・東城祐司(MMJ)・遠田孝一(MMJ)/編成:濱星彦(関西テレビ)/脚本:尾崎将也/演出:塚本連平(MMJ)・今井和久(MMJ)/法律監修:本山信二郎・望月賢次(さくら共同法律事務所)/音楽:寺嶋民哉/音楽:寺嶋民哉/主題歌 :『LOVE&JOY』木村由姫(S.L.K.RECORDS)/挿入歌:『I wanna say to…』tomoe(イーストウエスト・ジャパン)

構成・文/阪本 悠


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