◆毎週月曜日更新  [トリック][コラム・テレビ丼]
◆毎週水曜日更新  [バスストップ][花村大介]
◆毎週金曜日更新  [愛をください][合い言葉は勇気]
[萬年テレビ亭][TOPへ]

Back Story: 7〜


● 花村大介  ●

第6話『弥生大失敗 私クビにして下さい』<8月8日(火)ヨル10:00〜10:54 フジ系>
脚本:尾崎将也 演出:今井和久

<出演>花村大介(28)ユースケ・サンタマリア/高村弥生(24)水野美紀/香山洋一(24)いしだ壱成/花村孝介(18)仁科克基/黒田絵里・水川あさみ/坂田美奈・池田真紀/丸山弁護士・奥居俊二/倉本和彦・佐戸井けん太/葛西健作(55)中山仁/長沢英子(36)川島なお美 ほか
ゲスト:木下冴子・横山めぐみ/吉田浩一・大林丈史/吉沢夫人・大島蓉子/島村恭子・山下容莉枝/工藤康雄・斉藤暁/芳男・まいど豊 ほか


 大手のキャピタル法律事務所に就職以来4連勝の花村大介(ユースケ・サンタマリア)は、相変わらず郷田財閥の次女・吉沢夫人(大島蓉子)の苦情処理係として法廷に立っていた。
 婚約者に逃げられた愛娘・ノリカに披露宴のキャンセル料200万円を迫ったレストラン側を訴えて「一銭も出さない!」と傍聴席で泣き崩れる夫人に大介が四苦八苦する法廷には弟の孝介(仁科克基)とその恋人・黒田絵里(水川あさみ)が傍聴しているのみだが、一方のマスコミ陣が傍聴席を埋め尽くす法廷では、長沢英子(川島なお美)がビル工事現場で転落死した島村武設計課長の妻・恭子(山下容莉枝)の弁護に立っていた。
 社内不倫を苦にした自殺だと主張する蔵間建設側は、何の証拠もない事を認める不倫相手の女子社員・横田久美に「自分が手塩にかけたビルで死にたかったのだろう」と証言させて、賠償金支払いを拒んでいるのだが、法廷を出た恭子は主人は浮気をするような人ではなくでっち上げだと訴える。
 当日もいつもと変わりなく家を出ていて、自殺理由は思い当たらずに事故死だと続けた所にマスコミ陣がこぞって押し寄せて来るが、法廷を終えて弟たちと歩いて来る大介にコメントを押しつける英子は、『隠し玉』を悟られない為にもマスコミとの接触は禁物。「花村には悪いが」と言いつつ香山洋一(いしだ壱成)らとその場を去って行った。
 フラッシュ焚かれまくりでマイクを突き付けられた大介は、花婿に逃げられた女性にキャンセル料を払えとはあまりの仕打ちであり、兎も角この花村大介は全力を尽くす次第だ!! とブチあげるや一斉にマスコミ陣は引いて行く訳で… なんだいこりゃ? と大介は首を傾げた。
 事務所に戻った洋一たちは、秘書・高村弥生(水野美紀)に『隠し玉』の証言で不倫を主張する女性社員の嘘を立証出来れば当方は一気に有利になると説明。会社側は相当な金額で和解を申し出るだろうと聞いて、御主人は戻らずとも少しは夫人の気も晴れるだろうと喜ぶ弥生に同調する英子は、『隠し玉』を見つけて来た洋一の手柄だと続ける一方、3日前のキャンセル料は幾らなのか? と調べもの中の大介が、勝利の予感に盛り上がる一同に冷ややかな視線を送った所に、所長の葛西健作(中山仁)と倉本和彦(佐戸井けん太)が登場! 女性誌から弁護士秘書の取材申し入れがあった旨を伝えると、当然弥生を指名。羨望の視線を感じて仕事が溜まっていると躊躇するものの、これも仕事だとの業務命令に従う弥生の取材に、何故か大介も同席する事に。
 フリーライター・木下冴子(横山めぐみ)は、名刺を見て住まいが近所だと言う大介は一体何者か? との疑問を感じつつもインタビューを始めた。
 秘書の仕事内容は、弁護士先生のスケジュール管理、連絡、雑用全般、出来る範囲で裁判の為の調査、そしてお茶汲みと応える弥生は、弁護士の先生が効率良く質の高い仕事を出来るようにサポートする仕事だと結ぶと、いわば裏方? とまとめる冴子に、自分の働きが結果的に依頼人の利益に繋がるのでとてもやり甲斐のある仕事だと返答。仕事の上で工夫している事は? との質問に、手帳を取り出してスケジュール管理用に自分で作ったフォーマットを使っていると返答。見せて欲しいと覗き込まれて、機密事項アリなので… と未記入の頁を取り外して差し出した。別に大した工夫に見えない所がイタいっす…。
 一方の英子、洋一、丸山弁護士(奥居俊二)は『隠し玉』こと柏木妙子と面会。資材部部長の吉田浩一(大林丈史)が横田久美に『不倫していた』と裁判で証言するように頼み込んでいたとの弁に、会社側が島村の死亡原因隠蔽しようとした事をも立証出来ると言う英子は、そこまでして真相を隠そうとは、ただの事故ではないのだろうと思案。辞表を出したので洗いざらいをぶちまけて会社を辞めてやるのだと言う柏木妙子に、裁判当日まで証言内容は絶対に秘密にするよう洋一が念を押した。
 その夜。弥生と意気投合した冴子は居酒屋に場所を移して、そこにやって来た洋一にも名刺を出して自己紹介すると、当然くっついている大介をも含めて一同は乾杯! とグラスを鳴らした。
 仕事に前向きだと煽てられた弥生は、インタビューは公式発言だと返答。ならば非公式をどうぞ… との事で、所長&倉本は対面と金儲けしか頭にあらずで情けない事この上ない。彼らが秘書をマスコット扱いするので秘書の意識も向上しないが、女性も女性で結婚相手を見つけに来ている輩が多い! との本音トークに、男は仕事と恋愛は何の関係もないので、女性も本来はそうあるべきだ、と冴子が同調。働く女のプライドを大切にしよう!! と盛り上がりつつ、英子は女性として頑張っているので女性として尊敬すると続ける弥生は、エリートなれど金儲け主義のみに非ず。今回も弱い側の弁護にまわっているとの弁に、大介は「褒めすぎ」と口を挟むが、ニュースにもなっているので良いだろう? と続ける弥生は、蔵間建設の件だと説明。不倫を苦に自殺した? と興味津々の冴子は「そんなのウソウソ」とのリアクションに、何か掴んでいるのか!? と身を乗り出すが、機密事項か… と納得したところに弥生の携帯電話が鳴った。
 即手帳を開いてスケジュール確認するものの、酔った大介と洋一が声をあげる訳で… 耳を押さえる弥生が開いた手帳をカウンターに置いたまま店の外に出て行くと、冴子は手帳をじっと見つめた。あやや…。
 そんなこんなで飲み会は終了。本当に家が近所だった大介はマンション前で冴子と別れるが、待ち構えていた恋人らしき男・芳男(まいど豊)と部屋に消えて行くシーンを目撃。お泊まりですか? 良いな〜 とひとり淋しく呟いた。

 そして後日。証言席の柏木妙子は、打ち合わせ通りに『吉田部長が横田久美に島村課長と不倫していた、と裁判での証言を頼み込んでいた』旨を証言。不倫話は真っ赤なウソ! と洋一は自信満々に質問を終える。が、被告側弁護士の工藤康雄(斉藤暁)は、2年前に横田久美との間に沢木昭夫なる男性を巡る三角関係のトラブルがあったとの新事実を突き付けるではないか!!おやおや…。
 結果的に沢木を取られた妙子は、横田久美を恨んでいたと迫る工藤弁護士は、本件には何ら関係ない! と異議を申し立てる洋一に、大いに関係ありで、証人が恨みからデタラメを証言した事を立証しようとするものだと説明。当時久美の自宅付近でばらまかれたビラを証拠品として提出するではないか!!あらあら。
 ヤクザと付き合いがある、妊娠中絶した事がある等酷いデタラメを書き並べてあると続けて、自分ではない! と訴える妙子に、当方の調査ではあなたの自宅に所有しているプリンターと同じ機種で印刷された事が解っていると迫る工藤は、しかも文面には仕事で書いた他の文章と共通する言い回しが幾つもあると指摘。ビラと専門家による鑑定結果を書証として提出すると言われた妙子は、これだけやってもまだ恨みは消えなかった訳ですか? との駄目押しに、先刻の証言は本当だ! と主張。だが、横田さんを恨んでいた事は事実ですね? と迫られて「あんな女、地獄に堕ちればいいのよ…」と本音を吐露してしまった。ホント、皆さん正直者ですなぁ…。
 よくも恥をかかせたわね! と吐き捨てる妙子が立ち去って行くと、これ以上のサポートは必要ナシと丸山も掌を返したように事務所へと戻って行く訳で、勝ったも同然とばかりに笑みを頌える吉田部長を車に促す男・芳男に目を留めた大介は、冴子のマンション前のシーンを回想。事務所に戻って、妙子の過去を調べ上げるとは、当方の意図を見抜かれていたとしか思えない! と憤る洋一に、誰かが情報を漏らした… と同調する英子は、大介を一瞥。そんな… と漏らす弥生に、彼がそんな事をしてもメリットはなしと思案の後に他に今回の事を知っていた人物は? と考えた結果… 結局部屋に呼ばれた大介は、俺は無実だ! 弁護士を呼べ!! と声をあげた。
 やはりそんな事をする訳がないと庇う弥生に、ポロッと漏らす事もあるやも知れず… とついつい疑ってしまった洋一は、陳謝して撤回します… と引き下がるが、本当に心当たりはないのか? と英子に迫られた大介は「ない訳ではない…」と歯切れ悪く証言。何ですとぉ!? と驚く一同に、裁判所で冴子の彼氏を見てしまったのだと告白。彼は蔵間建設の社員らしいと聞いた弥生は、居酒屋での手帳放置シーンを回想。慌てて部屋を飛び出して行った。大ミスじゃん!!
 件の彼・芳男と帰宅した冴子に、手帳を見たのか!? と迫る弥生は、悪いとは思ったが… との返答に最初からそのつもりで接近したのか? と驚くが、さすがにそうではなかったらしく…。居酒屋で始めて知って『つい…』と漏らす冴子の『つい』に鋭く反応して、奥さんや子供が可愛そうだと思わないのか!? と迫る弥生は、自殺した事にされて充分な保証も受けられないのだ! と訴える。だが、自分の不注意を棚に上げて冴子ばかりを責めるのは如何なるものか? と口を挟む芳男は、建設中のビルで死なれては縁起でもなく、会社も迷惑していると言うではないか!結構な悪人だな、こいつ。
 そして、好きな人の為にやった事だからと寝言をほざく冴子に、『働く女性のプライド』は何処に行ったのだ! と迫るものの、あなたに調子を合わせただけだ… と言われた弥生は、フォミレスに英子と洋一を呼びだした。
 情報を漏らすなどと秘書として絶対許されないミスなのだと頭を下げて、折角見つけた証人を… と続けるが、そんな問題ではない! と遮る洋一は、ひとつのミスで奥さんと子供の一生が左右されるのだと指摘。もう少し注意していれば… と漏らして、更に謝る弥生に、秘書のミスは弁護士のミスと同じ事なのだ! と声をあげる洋一を窘める英子は、一体どうしたら良いのか? との問いかけに、起こってしまった事はどうしようもないが、必ず挽回する方法がある筈だとその場を納めた。
 同じ頃。何度かけても留守電の携帯にイラつく大介は、今日の事が気になるので、俺で良ければ何でも相談して欲しいとのメッセージに望みを託すが、孝介&絵里は慰め=チャンスだと進言。ただ心配なだけだと返す大介は、今夜も泊まって行くと言う絵里に家に帰るよう進言するが、両親も承知の上との返答に唖然! ふて寝を決め込んだ。このカップルって何の意味があるんでしょ?
 後日の打ち合わせ室で、キャンセル料25万の引き下げに成功したとの報を受けて、和解に応じると満足そうな吉沢夫人は、これ全て花村大介のお陰であり、これからも何かあれば名指しで指名させて戴くと上機嫌。彼は奥様の専属のようなもので… と倉本も持ち上げるが、実は『式3日前に花婿に逃げられた』娘・ノリカ嬢が大介を気に入った、とのお定まりパターンに相成る訳だ!! オメデタ続きで大変結構と倉本の頬は緩み放題だが、絶対にいけません! と返す大介は、自分は弁護士であり公私混同などもってのほか!! と言い切った。ノリカさんの容姿は… 大変にふくよかな方だとだけ言っておこう。
 一方、英子の部屋では、このまま裁判を続けて欲しいと訴える恭子が、死んだ夫の不名誉を晴らしてあげたいのだと説明。返す言葉もない洋一たちに、子供が学校で『不倫自殺の子供』と苛められている事を告白して、あの子の為にも… との弁を神妙に受け止める弥生は、自席に用意した辞表に視線を落としてため息を漏らした。

 縁談が纏まれば郷田財閥の仕事は我が事務所が一手に引き受ける事となる! と前向きな倉本は、勘弁して欲しい… と訴える大介に、そうなれば君もパートナーに昇格だと意に返さない状態。そこに件の取材記事が掲載された雑誌が届く訳で… 部屋を飛び出して行く弥生の様子から『情報漏れは冴子の仕業か…』と悟った大介は、慌ててその後を追った。
 そんな事で落ち込むな! と声をかけて『そんな事』に鋭く反応する弥生を、それで落ち込んでいては俺はどうなる!? と凡庸に励ます大介は、しかも悪いのは盗み見した冴子の方だと指摘。初対面の人に簡単に心を許した事が悪かったとの弁に、人と会う度に警戒するのではつまらない。人は失敗を乗り越えて成長する、こんな時は後ろ向きに考えずに前進あるのみだ! との弁を、適当な事言わないで! と評された大介は、弁護士秘書が自由と正義の為に戦うと言っても口だけで、奥さんと子供の人生を狂わせるか否かの瀬戸際に自分では何も出来ない!! と声をあげる弥生に、だからと言って落ち込んでいても仕様がないと進言。こんな時こそいつもの弥生のビッグスマイルで!! と決めるものの、笑ってなどいられる訳もなく…。慰め=愛をゲット作戦は見事失敗に終わった。花村大介28歳。もう少しマシな事言えないものか?
 弥生の様子はどうだったか? と尋ねる洋一は、バッチリ慰めてやったと見栄を張る大介に、兎に角裁判で巻き返す材料さえ見つかれば… と蔵間建設社内報に視線を戻すと、冴子がインタビュー記事を執筆している事を発見してそれで芳男と知り合ったのか、と納得。別の号を見ていた大介が、次回掲載予定に恭子の夫・島村武の発見! 驚く洋一は慌てて次号を探した。おっ、何やら手掛かりか!?
 早速冴子を訪れて、責めるつもりではないと前置く洋一は2、3聞きたい事があるのだと告げて、蔵間の社内報を書いている事を確認。島村のインタビューが掲載されなかった理由は、亡くなった人の記事を載せるのはマズイとの判断と聞いて、インタビュー自体はいつ行われたのか? と迫る洋一は、7月3日=亡くなった日だと認めさせて大介に向けて密かにガッツポーズを決めた。奥さんに最後の言葉を読ませてあげたいと原稿提出を申し出るが、魂胆見え見えだと返す冴子の、裁判に持ち出して自殺のそぶりは無かったと言いたいのだろうとの失言に、『自殺のそぶりは無かった?』と突っ込んで見せた。
 初対面であり仕事の話をしただけだけでは判断尽きかねるとの弁に、罪滅ぼしとして原稿くらい出せ! と単刀直入な大介は洋一から窘められながらも、残念ながら自分にも守秘義務があり、仕事で知った会社内部の事を外で漏らす訳にはいかないと言う冴子に、証人として強制的に喚問するまでだ、と強気を通した。
 勝手にすればと笑われて、こちらの秘密をバラしておいて守秘義務とは笑わせるな! 弥生とは大違いだと続ける大介は、彼女は自由と正義との理想がある故に苦しみ悩んでいるが、あんたは自分さえ良ければそれで良いんだろうが!? とストレートに指摘。さすがの冴子も言葉を失う一方、弥生は恭子とその息子・ショウタを訪れていた。
 何も知らずに心配して様子を見に来てくれた事を感謝する恭子は、ブロックでビルを組み立てるショウタから、パパのビルを見に行こうと迫られるが父親の死んだ場所を見せる気にはならないとため息を漏らす。しかも気丈に振る舞いつつ、キャッチボールに興じる父子を淋しそうに見るショウタの姿に弥生は益々心を痛めてしまう。秘書のポカで裁判に負けそうな事実の方が余程気の毒だと思うが…。
 ホテルのベットで芳男から次の裁判で証人要求された事知らされた冴子は、亡くなる前に取材をしたからだろうと返答。当たり障りのない事を言っていれば良い、所詮原告側の悪あがきで蔵間の勝ちは決まったようだと説明する芳男から、情報のお陰で株が上がったと言われる冴子は、遺族に幾らか支払う事になるのか? と尋ねた。
 しかし、当所用意していた和解金もこうなっては出す必要もないのでは? との弁に、可哀相… と漏らすが、会社とはそうして利益を追求してゆくもので、自分もそうして給料を貰っているのだとの弁に、口をつぐんでしまう。お似合いのカップルって訳か。
 そして後日。弥生はショウタを連れて建築中のビルが見える場所を訪れると、パパが発明をしたのでビルは頑丈に出来あがるんだとの弁に、『サイドブリッジ工法』だと説明しつつ冴子が登場! お父さんたちが開発した新しい技術なのだとの説明に、島村を知っていたのか!? と弥生は驚きを隠せない。
 自慢そうに話していたお父さんは、一生懸命だったと伝えて、僕も頑張る!! とショウタの笑顔を確認した冴子は黙ってそのまま去って行くが、子供を置いて追う訳にも行かず状態の弥生は、取り敢えず携帯を取り出す一方、マンションに戻ろうとした冴子はインターフォンに呼び掛けている大介の姿を発見してその場を立ち去って行った。
 

 住人から『警察を呼ぶ』と言われた大介は、取り敢えずマンション前を離れると土砂降りの雨が降って来るが、そこにショウタを家に送り届けた弥生がやって来た。
 ひとつの傘に収まりつつ冴子はまだ帰ってこないと聞いた弥生は、大介の言った事が解ったと報告。自分は秘書として何が出来るかと考えていたが、人として何が出来るのかが大切なのだと気付いた事を告白。大介はいつもそう思って行動しているのだと指摘すると、それ程でも… との謙遜にショウタが『頑張る』と言ってくれたのだと報告。冴子も解ってくれると思うのだと続けたところで、本人が登場。ふたりの様子を物陰から伺うが、そんな事はつゆ知らずの大介は、どうせまた男の言いなりなのでは? と鋭く指摘。距離と雨が降っているので多分聞こえないと思う。
 しかし何か言いたそうだったのだと訴える弥生は、自分は冴子までも苦しめている、自分がミスをしなければ彼女が秘密を盗む事もなかったのだと説明。それは考え過ぎだろうとの指摘に、今は兎に角何かしたいだけだと言う弥生は『こんな時こそビッグスマイル』だと大介の言葉を復唱。明るく微笑んだところに冴子が物陰から踏みだして、驚く弥生としばし対峙。決心を目で訴える冴子の意志を確認した弥生を大介は嬉しそうに見守った…。
 そして裁判の日。会社内部の事をバラしたらどうなるか解っているか? と念を押す吉田部長らと共に法廷に向かう冴子の姿を確認する大介は、携帯で洋一に様子を尋ねた。
 タクシー営業所からは裏が取れたと報告する洋一の、もう一カ所確認後に法廷入りする予定なので後は宜しくとの弁に、本当に自分がやって良いのか? と尋ねると、連れて来た人に任せると言われて、連れて来たのは弥生だと説明。解っているが兎に角頑張ってくださいとの携帯に「おう!」と力強く返す大介は、証人尋問に挑んだ。
 亡くなった日に取材をした時の島村の様子を尋ねられた冴子は、普通の感じで仕事の話をしただけの自分には何も解らないと返答。それでは取材が終わった『後』の事を聞くとの作戦に吉田部長と芳男は一転、落ち着きを失った。
 丁度終業時間になったので一緒にタクシーで帰ったが、子供にプレゼントを買いたいと言う島村に付き合ったとの証言に、プレゼントとは? と追求する大介は、キャッチボール用のグローブ大小と聞いて『大』は島村のものか? と質問。子供が小学生になって一緒にキャッチボールが出来るようになったと言っていたとの弁を受けて、その日死ぬつもりの人が息子とキャッチボールをするのだと考えるものだろうか? と法廷に訴える大介は、その後の行動を追求した。
 帰ろうとした時、携帯に会社の人から電話が入ってビルの建設現場に行ったのだと言う冴子は、タクシーを現場に向けたシーンを回想。島村はグローブを持ってタクシーを降りたと確認したところで被告側弁護士は休憩を要求するが、守秘義務を立てにして黙っているように迫っても無駄だと返す大介は今は仕事を終えたプライベートの話だと説明。子供にグローブを買った事が職務上の秘密なのか? との弁に裁判長は尋問の続行を決めた。
 グローブを持ったまま工事現場に入ったにも関わらず、何故そのグローブは見つからなかった? と迫ったところに息を切らして洋一が登場! 封筒を手渡された大介は、島村の携帯の通話記録の調査結果、呼び出した電話は工事現場の喫茶店からかけられたもので、マスターの証言だと呼び出した人物として吉田部長の写真を掲げた。そしてその事実を黙っていた事を指摘する大介は、工事現場で何が起こったのかは吉田部長が良く知っている筈だと迫ると、グローブを隠してまで自殺にみせかけなければならなかった事情は何なのか!? と結んで冴子への質問を終えた。
 その瞬間、吉田部長は傍聴席から逃げ出すわマスコミは一斉に追いかけるわで法廷は大騒ぎ!! そして後日。『自殺ではなかった/手抜き工事指示の疑いで上司を取り調べ/会社、遺族に謝罪』との新聞記事を確認する英子が、島村は吉田部長に手抜き工事を正すように求めていたのだろうと言えば、事件現場が再現される。今更工事をやり直す損害を解っての事か? と迫る吉田は、この件をマスコミに告発すると言う島村から、粗悪材料で浮かせた金が誰の懐に入っているのかも含めてだとの弁に逆上! ふたりは激しく揉み合うが、結果島村が転落… との事実に、不正を隠すが故に自殺にみせかけようとは… と英子はため息を漏らし、洋一は身震いを覚える次第だ。そして気になる弥生はと言えば、大介を呼び止めて田舎に帰った冴子からメールが届いたと報告。タウン誌の仕事を始めた冴子が、明るい気持ちで居られるのは弥生のお陰だとの内容を示して大介には一言も触れていないと笑いつつ、引き出しから取りだした退職願いを破り捨てると、一安心の英子らに呼ばれた弥生は打ち合わせ室に消えて行った。
 ガンバレ! と見送る大介は、音もなく忍び寄る吉沢夫人&その娘・ノリカ嬢に結婚を迫られる訳で… 「お嬢さんには僕は勿体ないです」としどろもどろの弁も、何故か『慎み深い方』と取られてしまい…。ノリカ嬢に迫られて悲痛な叫び声をあげる大介で… 『花村大介』第6話、end。

▲『そうだったんですか』としかコメントが出来ず状態の第6話。別段誰が活躍するでもなく、さしたる感動や驚きの事実がある訳でもなく…。1、2話のセクハラカメラマンに殺人容疑まで用意していた事を思うと同じドラマなのか!? と思う程平坦な展開ではないか? いくら社内報担当ライターとは言え初対面で何を意気投合したのか? 大介に同じく近所住まいが発覚したのか? 一緒に帰るわグローブ購入に付き合わせるわ、タクシーで工事現場に向かうまで一緒だったとは、こっちの方が不倫か? と勘ぐってしまう。式場ドタキャンも「当然じゃん?」と思うし、大介の弥生に対する励ましも『???』、恭子は終始傍聴席に遺影を持ち込んでもお咎め無しで、唯一冴子に向けた「自分さえ良ければそれで良いんだろうが!?」だけが共感出来た次第だ。
 さて来週は、ゲストの橋龍吾氏はバント青年らしいが、深窓のお嬢様も登場。事件は強盗傷害らしいとしか解らない予告なので、兎に角見ろって事だ。期待して待とう!


● 花村大介  ●

第5話<8月1日(火)ヨル10:00〜10:54 フジ系>
脚本:尾崎将也 演出:塚本連平

<出演>花村大介(28)ユースケ・サンタマリア/高村弥生(24)水野美紀/香山洋一(24)いしだ壱成/花村孝介(18)仁科克基/黒田絵里・水川あさみ/坂田美奈・池田真紀/丸山弁護士・奥居俊二/倉本和彦・佐戸井けん太/葛西健作(55)中山仁/長沢英子(36)川島なお美 ほか
ゲスト:森下理奈・大谷みつほ/村沢勝子・中村綾/村沢正彦・斉藤陽一郎/宇梶剛士/矢口・でんでん/川本・須永慶/村沢良夫・石田太郎 ほか


 花村大介(ユースケ・サンタマリア)は愛想のない総務課の坂田美奈(池田真紀)を騙して履歴書を覗き込んで高村弥生(水野美紀)の誕生日が8月7日である事を確認。差をつけるチャンス! とほくそ笑むが、直接本人から誕生日を聞いたと言う香山洋一(いしだ壱成)から一緒にプレゼントを贈ろうと持ちかけられてしまう。
 お前の如き良い子ブリまくりのエリートと一緒にプレゼントなど贈れるものか! とやり合う一方、キャピタル法律事務所にやって来たコギャル風の森下理奈(大谷みつほ)が「弁護して欲しいんですけどぉ」と、受付嬢を困らせていた。
 そこにやって来た所長の葛西健作(中山仁)にすり寄って、この人を指名すると決め込むものの、ホストクラブに非ずと制する倉本和彦(佐戸井けん太)は、当事務所は紹介者のない方の依頼は受けておりませんと説明。悪態を垂れて摘み出された理奈とエレベーターに乗り合わせた大介は、弁護料も高くよそに行った方が良いと進言。弁護士会の法律相談を勧めるが、何でそんな事を知ってるのかとの問いに、一応弁護士と返答。たこ焼き屋台側に場所を移して無料相談に応じる事と相成った。
 男に金を取られたか、援交オヤジとのトラブルか? との問いに、ヨットの遭難事故で死んだ父・村沢良夫(石田太郎)の遺産が貰えるか? と尋ねる理奈は、母が愛人で籍は入っていないという。認知もして貰っていない事を確認した大介は、非嫡出子(ひちゃくしゅつし)=認知していない子供は遺産相続が出来ないのだと説明。あいつらの言った通りかぁ… と肩を落とす理奈は、本妻宅に乗り込んだシーンを回想。遺産相続と聞いて笑い出す村沢勝子(中村綾)、その弟・正彦(斉藤陽一郎)の様子を思い浮かべてムカつく〜!! と声をあげる。
 父が認知してくれなかったのでは仕方がないとの弁に、2年前に母が死んだ際に認知の申し出があったが『捨てておいて今更なんだ!』と断ってしまった事を告げて、なにゆえその時相続件の説明をしないか! と悔しがる理奈に、殆ど税金に取られて手元には残らないと説明する大介は、財産総額が20億円と聞いて愕然! 携帯電話を受けて何の用か? とそっけない声の長沢英子(川島なお美)に、親が死亡した後でも認知請求は起こせるのだろうか、と恥も外聞もなく尋ねた。依頼人(やも知れず)の前だぞぉお!
 死後認知は可能との返答を得て認知請求を起こそう! と意気込んで事務所に舞い戻って、また変な依頼人を引っ張って来たと眉をひそめる倉本に、村沢良夫のお嬢様で非嫡出子の認知請求手続きを受認したと胸を張って、報酬額を期待して下さいと自慢げに結んだ。
 早速コンピュータに向かう倉本は、村沢良夫がレストランチェーンの代表取締役で夫人は死亡。相続人は勝子と正彦二名である事を確認。理奈が認知されるとして、非嫡出子の法定相続額は嫡出子の半分なので4億! と知るや、葛西と共に応接室を訪れた。
 キャピタル法律事務所へようこそ! と掌を返した笑顔で、担当弁護士は当事務所の優秀な弁護士が責任を持って担当させて戴きます… と告げるや丸山弁護士(奥居俊二)が登場! これは自分の受けた仕事だと大介は血相を変えるが、選ぶのは自分の自由では? と割って入る理奈は、記憶力テストで勝った方に依頼すると提案。だが、記憶力=パラパラの振りとのアホらしいテストに楽勝した大介は、大手を振って弁護を引き受ける事と相成った。結構長い前振りだなぁ。
 相談を終えて自席に戻った大介に、認知請求手続きのみならず遺産相続後の管理も任せて貰うように念を押す葛西に、念の為に洋一も付けようと倉本が提案。なんなれば交際費を使っても良いと小耳に挟んだ大介は、たこ焼き代735円也のレシートを堂々と提出した。
 絶対遺産を手に入れてあのふたりを見返してやる! と息巻いて4億など一生お目にかかる事のない金だと続けるが、父親から2億ぐらいは相続する予定だと言う洋一は、そんな金持ちなのかと問われて、そんなって程でもないと返答。そのさりげない自慢の仕方が鼻につくと憤る大介は、弥生の誕生日プレゼントの金額を決めようと提案。子供のお誕生会でもあるまいしと呆れる洋一は、親父の遺産でもの凄いものを買う気だな!? と迫られて、うちの親父はまだ生きますよ! と返した。弁護士に非ずとも人の話はちゃんと聞こう!
 同じ頃。依頼人の老婆に、土地の権利書を貰っても担保としては意味がないと告げる英子は、きちんと抵当権を設定しておくべきだった、何も役にたてないだろうと申し訳なさそうに結んだ。
  丁重に礼を述べて帰って行く老婆を見送る弥生は、いつも美味しいお茶を入れてくれた礼だと、手製の匂い袋を手渡されると、担保の土地が他人名義になっていた件だった筈だが? と問う洋一に、無念そうに首を横に振った。
 弁護士の出来る事には限界があるとの慰めの言葉を頂戴しつつ、資料室でため息を漏らす弥生を待ち伏せていた大介は、誕生日のプレゼントは何が良いかをそれとなく尋ねると、ハーレーダビットソンとの返答を心に刻みつつ、村沢家に赴いた。
 結果はどうだった? と外で待っていた理奈に、認知請求する事を告げたと返答。DNA鑑定で結果は歴然なので、向こうも抵抗のしようがないと洋一の弁に、これでフリーター生活ともおさらばだ! と理奈は嬉しそうに声をあげるが、道端に駐車してあるハーレーに着目する大介は、怖そうな持ち主氏から300万くらいはするだろうと聞いて納得。彼女を乗せて走り去るハーレー氏を「お幸せに〜」と見送ると、バイク好きなのか? と尋ねる洋一に、高いので手が出ないと返答。「買ってあげる」とあっさり言ってのける理奈は、相続が無事終わったあかつきにはふたりにボーナスを出すと言うではないか!!良い心がけですなぁ…。

 そんな訳にはいかないと返す洋一は、人の好意は無駄にしてはイカンと言う大介を無視して大切な遺産は大事に使うべきだと進言。世話になった人にお礼をするのも大切な使い方だとの理想的返答に良い事言うよ、理奈ちゃん! と大乗り気の大介は帰り道で、正規報酬以外の受理はマズイとの忠告に、公務員ではないので構わない、お前は遺産が入るのでボーナスは必要ないと返して、親父はまだ生きていると繰り返してこの件を降りると言う洋一に、別に頼んだ訳ではない… などと言いながらいつもの居酒屋へ到着した。
 やけ酒を煽る先客・弥生は「来るな、弁護士!」と吐き捨てて、老婆の件をまだ気にしているのか? との気遣いに、財産を騙し取られてもどうしようもないから諦めろではやりきれないと説明。
 法律的に違法性を立証するには… となだめる洋一に、法律の問題じゃない! とコントの如き酔っぱらいッぷりの弥生に、その通りだと口を挟む大介は、気持ちの問題だとフォロー。弁護士にもいろいろあって、洋一のように恵まれ過ぎていると、人の悲しみや好意を忘れて行くのではないか? とぶちあげて、弥生の暗くすさんだハートを明るくしてあげようと明言! プレゼントの事か? とバラしそうになる洋一の足に、こっそり跳び蹴りを喰らわせた。凄い事になってるぞ!
 一方、亡き父のレストランに理奈を招待した勝子は、自分が手塩にかけた店で子供3人が食事している姿を見れば、感慨もひとしおだろうと口火を切った。怪しい…。
 食事を勧める正彦と共に、冷たい態度を取って来た事を詫びつつ、自分たちの母親が理奈の母の存在に随分苦しんだのだと説明してジュラルミンケースを差し出す勝子は、海から見つかった遺品はこれだけだがまだ使えるので… と謹んで進呈。過去は過去、親が死んで肉親は我々だけなので仲良くしようと言いつつ、認知請求は多分時間がかかると本題に突入してどれくらい? との問いに1〜2年と返答。そんなに!? と声をあげる理奈に「お金、早く欲しくない?」と迫った。
 後日。帰宅してハーレーのカタログに弥生を重ねる大介は、プレゼントがなければ女を口説けないとは情けない… と嘆く弟・孝介(仁科克基)に、お前たちも付き合い始めはそうだっただろう! と迫った。が、「ないね」とあっさりした返答に、最近の若者はロマンがないと言い捨てるが、黒田絵里(水川あさみ)からロマンを深追いする程人生長くないと言われて、お前の彼女は時々もの凄く感じが悪いと返したところに、携帯に理奈からパーティのお誘いが舞い込んで来るではないか!手を打っちゃったか!?
 貸し切り状態のクラブで自分の奢りだと声をあげる理奈に、どうした事か? と驚く大介は、勝子と即金1億5千万で手を打ったとの説明に「本当なら4億だ」と返すが、お金がすぐに欲しかったし取り敢えず手付けで500万貰ったと現金を見せられて、値切られまくってる! と呆れ果てる。が… 店には既にハーレーが運び込まれている訳で、約束のボーナスだとの弁に、せっかくの遺産を値切られても良いのか? と迫る大介は「別に構わない」との返答に、将来店を持つ等の夢はないのかと尋ねる。
 だが、これが私の夢だと返す理奈は親父が汗水垂らして稼いだ金をバカ騒ぎで使ってやるのだと説明。どうせ無駄使いして消えるのならば4億でも1億5千万でも同じなのだと結んで、そんな事が楽しいのか!? との弁に楽しい! と言うが早いかお立ち台に上がった理奈は1万円札をばらまき始めるではないか!!イカンですなぁ〜。
 群がるとりまきたちから金を回収する大介は、好き好んで子供をほっぽらかす親など滅多に居ないだろうから、何か事情があったのだと説得するが、あいつの事情など知りたくもない! 身体が弱い母は女手ひとつで自分を育てた無理が祟って死んだのだと説明する理奈は、親父の事など絶対に許せない! と言い放つと、だかと言って自分がいい加減な生き方をして良いものか!? と迫る大介に、どんな生き方も人の自由だ! と反発。雇われたクセにうるさい事言うな! 俺はうるさい弁護士なんだよ! だったらクビ!! クビで結構!! てな訳で店を出ようとする大介は、ハーレーを持って行けとの弁に、無駄使いのハーレーなど弥生にプレゼント出来るか! と言い捨てて店を飛び出して行った。が… やはり言い過ぎたと反省したのか、後日洋一を伴って理奈のバイト先であるスーパーに出向くと、地味に働いているその姿に『デタラメな生き方』発言が不味かったか? と自問自答。自分の家は貧しいながらも両親が揃っていた訳で、父親に捨てられたとの思いで生きて来た娘の気持ちなど理解していなかったと潔く反省。柄にもないと言う洋一は、俺なんか日々これ反省だと返す大介に、それでは何から始めようかと仕切直しを提案。怪しげな土地購入算段に余念のない勝子と正彦の様子をふたりは物陰から伺う事と相成った。
 ヤバイ土地に手を出す事をためらう正彦に、だから安いのだと返す勝子は我々はあくまでも善意の第三者であって店を作ってしまえばこっちのものだと主張。さっさと亡父のレストランを処分して土地購入資金にあてるのだと説明する勝子は、理奈にこれ以上金を払う気は事を告げて、そこまでするか… と呆れる正彦に、バカ正直な商売ではたかだか20億しか残せない、常々商売が解っていないと言われた父を見返す為にも100億でも1000億でも手にしてやる! と吐き捨てる様子に、具体的に何をするつもりだろうか? と考え込む洋一は、ふたりが購入を目論むこの土地は… と考え込むや取りだした地図を確認。何やら思い当たるらしく急遽その場を離れる事を決め込んだ。まさか老婆が騙し取られた土地じゃないよな!?

 一方、キャピタル法律事務所では弥生を呼び出した理奈は、ジロジロと眺め回すとさっと退散を決め込んだ。
 失礼だ! 何をしに来た? との問いに、顔を見に来ただけと説明。大介の依頼人と気付いた弥生は弁護士を解任したと聞いて、今日もその件で出掛けて行ったと説明したところに理奈の携帯が鳴った。
「病院!?」とリアクションする理奈から呼び出された大介は、解任したのに何故呼んだと問うが、解任されたくせに何で駆け付けた? との憎まれ口をもって無事仲直りが成立。亡くなった村沢社長と一緒にヨットで事故に遭遇した川本(須永慶)の意識が戻った事、話があると呼ばれた事を確認して病室に向かった。
 自分たちだけ助かった事を詫びる川本は、理奈の弁護士だと自己紹介する大介に遺言は見つかったかと尋ねるが、ダメだったか… と絶望して、もうひとりの生存者・矢口は何も話していない事を確認。あいつは何の為に証人になったのか… と眉をひそめながら事故の様子を回想。土壇場で遺言を残したいと言い出した村沢社長は、手帳の走り書きをふたりに見せて証人になってくれと訴えたとのだ。その内容は? と尋ねる大介に『全ての遺産は森下理奈が相続するものとする』と返答する川本は、何故そんな遺言を? と驚く理奈に『プリン』だと続けた。
 小さい頃プリンを食べさせてくれるおじちゃんが居た… と回想する理奈は、店が軌道に乗らなかった苦しい時期に世界で一番美味しいプリンだと言われた事がどれだけ社長の支えになったか… との説明を聞きながら、罪滅ぼしで認知をしたいと申し出た父に『今更なんだよ!』と反発したシーンをも回想。君の事を想いながら頑張って店を大きくしたのだと言う大介は、なのに折角の遺言が無効になった… との言葉に何やら思い立つ一方、事務所に戻った洋一は、あの事件は何とかなるかも知れないと英子の部屋を訪れた。
 そこで携帯が鳴る訳で、表示を確認してまたあいつか! と眉をひそめる英子は「はい。こちら法律何でも相談室」と明るく嫌味に応答。遭難しそうな船で遺言を書いた場合… と悪びれずの相談する大介に、難船危急時遺言(なんせんききゅうじゆいごん)の場合は… と丁重に説明。諦めたのか、英子は?
 携帯を替わって欲しいとリアクションする洋一は、思った通り姉弟は村沢のレストランを売却するつもりだと報告して、件の土地を買ってディスカウントストアーを作るらしいのだが、英子が相談を受けていた老婆の詐欺事件がらみの土地なのだと説明。事件絡みの土地を購入予定ならば姉弟も共犯者の可能性があり、関係者をあたれば老婆の問題も一気に解決のきざしアリ… との朗報に、洋一君、なぁいすぅ! と讃える大介は、何か面白くなって来たねぇ〜 とやる気を漲らせた。『ショムニ』の決め台詞じゃないか、それって…。
 担当弁護士(宇梶剛士)を介してレストラン譲渡契約を結ぼうとしている現場に「ちょっと待ったぁ〜」と乗り込んで来た大介らに、自分たちの資産をどう処分しようと勝手だと勝子は返すが、この店は私が相続します! と理奈が宣言。村沢社長は船で遺言を残したと言う洋一は、そんな遺言書は何処にあるのだ!? との問いに、現物は事故で失われたが、法律では難船危急時遺言として証人がふたり居れば口頭遺言が認められていて、従業員の川本と矢口がその証人だと説明。先刻裁判所に資産売却差し止め申請をして来たと続く大介は、今売ると後からもの凄〜く厄介な事になると解り易く解説して、何ですとぉ!? と驚く購入予定者にやめておいた方が良いと助言。
 しかし以前に1億5千万で手を打つとの話が成立していると訴える勝子に、あの話はチャラだと返す理奈は手付け金500万円を耳を揃えて突き返せば、この娘に全額など無茶だ! と正彦が声を振るわせた。
 だが、子供の遺留分があると言う姉弟サイドの弁護士は、子供の遺留分は二分の一なので、例え理奈に全額譲るとの遺言があったにせよ20億のうち半分の10億は姉弟に保証されるのだと反撃。半分残れば良いか… と真っ当な正彦に、それでは件の土地が買収出来ないと小声で制する勝子は、父が止めているのだとの弁に、お人好し! と一喝して嫌な面は父親譲りだと忌々しそうに正彦に言い放つと、弁護士ならば何とかしろ! と迫った。
 そんな遺言は認められません、裁判で決着をつけましょう! との申し出に、望むところでありこの店は絶対譲らない! と理奈は一歩も引く様子を見せず… そういう事だ! と相手弁護士を指差す大介は、行くぞ! とふたりを引き連れて颯爽とその場を後にした。花村大介28歳、裁判が決まって張り切るの図だ。
 件の老婆に詐欺を立証してみせると告げる英子は、何故急に? との突っ込みに、当事務所に所属する『変な弁護士』が絡むといつも『妙な事になる』と説明。同意を求められた弥生は、自分も頑張って弁護士になれば良かったと漏らすと、実は司法試験にチャレンジしかけて挫折したのだと告白。後悔しないように弁護士秘書の仕事にかけているので、先生にもバンバン仕事をして貰うつもりだと明るく結んだ。
 その頃、もうひとりの証人・矢口(でんでん)宅を訪れた大介らは、何故今まで黙っていたのか!? と迫るものの、茫然とする夫に成り代わって事故以来すっかり気力を失って家に閉じこもったばかりだと細君が説明。エンジン整備を怠った自分のせいで事故が起きた… と己を責める矢口に、今その事で自分を責めても仕様がないと言う大介に続いて、死んだ村沢社長の為にも裁判で証人になっては貰えないか? と迫る洋一が揃って頭を下げると、矢口は茫然と頷くが、煙草を持つ手が震えている事にふたりは気付かなかった…。

 そして裁判当日。なかなか法廷に姿を見せない矢口に大介は気が気ではないが、奥さんが一緒に来てくれると約束したと返す洋一も不安は隠しきれず… だが、開廷ギリギリに現れた矢口はいきなりコントの如くその場に倒れるではないか!死んだか!?
 うるせぇバカヤロウ! 酒でも飲まなきゃやってられないんだよぉ!! との暴言で泥酔が発覚! 勝子らはニンマリ、一転窮地に立たされた大介は、どうしよう… と顔色を失った。
 遺言は証人がふたり居れば成立すると説明して、重傷で入院中の川本は宣誓供述書で遺言内容を証言しているのは結構なのだが、もうひとりの証人・矢口は証人席で寝こける始末! 遺書を見ましたね? との質問にも『見たかどうかと聞かれれば、俺ぁ見たよ』と言うものの、内容は忘れましたと言い出す訳で… この間は覚えていたと慌てる大介が『理奈に全財産を渡すと』と促すと、誘導尋問だとの異議申し立てを裁判長が認めてしまう。
 そう言えばそうだったと言うも、誘導尋問と片づけられた矢口はゴチャゴチャうるせぇんだよ〜 とくだをまき始める訳で、もう終わりにした方が良いだろうと言う先方弁護士の申し出を受けて、多少の遺産は分けてあげるのでそれで我慢しなさいと言う勝子は、店はどうする! あの店で食べたものが美味しいと思った事はないのか!? と瑠奈に迫られて、全財産をこんな小娘の誕生日プレゼントにしようとするなんて!! と声をあげた。
 その弁を聞いて『理奈の二十歳の誕生日のプレゼントとして全財産を譲る』との遺言を想い出したと言う矢口は、忘れるところだったと亡き社長に詫びながら、あなたのおかげで想い出しましたと勝子に一礼。これはマズイと気付いた姉弟サイドの弁護士は尋問を終えるように促すが、ちょっと待った!! と声をあげる大介は、書いた遺言をどうしたのか? と質問を続けた。
 鞄に入れたと言う矢口は、傍聴席の理奈が携えていたジュラルミンケースに着目。あんな鞄だと聞いた大介は、モロこれでは? と目前に突き付けると、シールに見え覚えありとの証言に勝子への質問を申し出て、何故遺言の正確な内容を知っていたのか? 海から引き上げた時に入っていた遺言を都合が悪いとの判断で隠したのでは? と迫った。
 何の証拠があるのか? と突っぱねる勝子に、憶測に過ぎませんと弁護士が続き、誰が何と言おうと遺産は私のもので誰にも渡さない! との悪あがきに、もう駄目だよ姉貴! と声をあげる正彦は証拠がないので心配するなとの弁を無視して、証拠ならここにあると遺言メモを取りだした!
 遺言を発見しながら陰徳したと裁判長にすかさず訴える洋一は、明らかな相続欠格ではないか? と続けて、『?』の大介に、不正行為による相続欠格=相続の権利は消滅して遺留分すら認めらないと説明。それでは20億全部が理奈のもの!? と事情を飲み込んだ大介は、あんな愛人の娘に全額なんてあんまりだ… と茫然自失の勝子たちに、この遺言を見たのならば親父さんがこの遺言を書いた訳をどうしてその時考えなかった!? と迫った。
 この遺言を正直に提出すれば、半分は遺留分が入る事を解っていて書いたのでは? と続けて、ここに書いてあるのは金の話じゃない、親父さんの気持ちだろう! 何でそれが解らない!? と結ぶと遺言メモを理奈に示した。
『森下理奈に全財産を贈る。二十歳の誕生プレゼントとして、愛を込めて』と記された父の気持ちに胸を詰まらせた理奈は、後日レストランに招待した弥生から、何故事務所に自分を訪ねて来たのかと問われて、大介がハーレーをプレゼントしたい相手を見たかったのだと弁明。あんな戯言を間に受けるのかと弥生が笑ったところに、遅れて駆け付けた大介&洋一が、手続きが無事終わった事を報告した。
 しかしなにゆえ姉弟に遺産を分けてあげる気になったのかを問う洋一に、この店だけで良いと言う理奈は、経営は川本と矢口に任せて自分はレストランの勉強をするだと説明。レストランの勉強って何だ?
 最高の誕生日プレゼントだと言う大介に、本当はお父さんが居てくれるのが最高のプレゼントだったかも… と聞いた弥生は、私もプレゼントは物ではなく心からのおめでとうで良いと続けると、そんな簡単な事で良いの? と洋一が確認。
 甘いね。と指摘する大介は、言葉で真心を伝えるのは難しいのだと言えば、そうかもねと続く弥生は「期待しちゃおう〜」と意味深に結んで、男ふたりが気合いを入れる様に笑顔の理奈で今回の事件は一件落着。
 川本と矢口が運ぶ料理を遠慮なくどうぞと振る舞われた大介は、健全な心は健全なボディに宿るのだと説明して喰いまくろう!! と言いつつ、料理を喉に詰まらせて… 『花村大介』第5話、end。

▲洋一の活躍で難無く4連勝を勝ち取った第5話。冒頭で洋一が弥生の誕生日を『今月の』と言っているので、一週間弱で解決を見た敏腕ッぷり! ハーレー一台では安いものだと思うが、どうなんでしょうか? 先週法廷内では飲食禁止と説明していたが、証人が泥酔では後日に延期するのでは? と突っ込み出したらキリがないが、自責の念に駆られて朝から酒を飲まずにはいられないのは自然な流れではあるか… にしても老婆の土地詐欺事件はちょっと蛇足だった気が致しますですなぁ…。
 さて来週は、俺は無実だ! と言い張る大介に、他に情報が漏れる筈はないと困惑する英子の声と共に、弥生が居酒屋で手帳を開いたまま席を離れる。あなたなの? と迫られたゲストの横山めぐみさんが黙って頷くと、秘書のミスは結局弁護士のミスと同じだと洋一の表情は厳しいぞ! 退職届を用意する弥生に、人は失敗を乗り越えて成長する! 前進あるのみだよと大介が進言。そしてひとつの傘に収まって、こんな時こそビックスマイル? と言う弥生を「弥生のビッグスマイルでね」と励ます大介で… 弥生がミスを犯すらしいが、大介はまたもや勝ちを拾うのか… 期待して待とう。


● 花村大介  ●

第4話『僕はチカンしてません』<7月25日(火)ヨル10:00〜10:54 フジ系>
脚本:尾崎将也 演出:今井和久

<出演>花村大介(28)ユースケ・サンタマリア/高村弥生(24)水野美紀/香山洋一(24)いしだ壱成/花村孝介(18)仁科克基/黒田絵里・水川あさみ/坂田美奈・池田真紀/丸山弁護士・奥居俊二/倉本和彦・佐戸井けん太/葛西健作(55)中山仁/長沢英子(36)川島なお美 ほか
ゲスト:梨田綾子・佐藤仁美/桑野篤志・岡田義徳/篠原誠・深浦加奈子/裁判長・久保晶 ほか


 痴漢事件の裁判を傍聴した花村大介(ユースケ・サンタマリア)は、激しく責め立てる被告の様子に眉をひそめて、まるで説教部屋ようだったと形容。こっぴどく説教して再犯を防ぐ為なのだろうと言う香山洋一(いしだ壱成)にお互い気をつけような… と返すが、自分は痴漢など断じてしないし魔が差す事もない! との御意見に自分はモテまくりで女に不自由しないとの自慢かぁ!? と噛み付いた所に長沢英子(川島なお美)が立ちはだかった。
 また花村と一緒に居る! と嫌悪感を露わにする英子は、強制猥褻の裁判を傍聴していたと聞いて企業法務のスペシャリストを目指すべきが何をやっているのかと呆れるばかり。大事な部下を自分のテリトリーに引き込む事は辞めて欲しいと言われた大介は、そんなに大事ならば首に縄をつけて連れて廻れば良いと反論。犬の如き言われ様に自分の基本的人権はどうしてくれるのだ… と不満顔の洋一は、高校の同級生だった桑野篤志(岡田義徳)に呼び止められた。
 フェリスとの合コン以来5年振の再会だと言う篤志は、実は同じ裁判を悲痛な思いで傍聴していたのだが、洋一の菊バッチを見て弁護士になった事を知るや、自分の弁護を唐突に申し出た。
 事務所に戻ると声をかける英子に紹介された篤志は、刑事事件の強制猥褻だと説明。まさかの痴漢事件!? と驚くものの、大事なエリート弁護士にそんな事件は任せられないと踏んだ英子は、多忙を理由に丁度トイレに駆け込んでいた大介に押しつけるべく、見かけによらず裁判2連勝の弁護士だと紹介すると、洋一の腕を取ってその場を立ち去って行った。
 事務所に戻った大介は、初犯で本人も事実を認めている事を報告。そんな裁判は誰がやっても執行猶予だろうと判断する倉本和彦(佐戸井けん太)は、押しつけた仕事もしっかりやるように釘を刺すが、援助交際した女子高生に淋病を移された治療費請求、別れた女房から藁人形に釘を打たれた慰謝料請求と、冗談の如き訴えは認められる訳もなく…。だが、大切なお得意様の依頼であり、やる事をやるのが君の仕事だと言う倉本は、たまたまの2連勝でいい気になっていると痛い目にあうと言い残してその場を去って行った。後者は兎も角、前者は相撃ち覚悟だわなぁ…。
 なにゆえ痴漢の弁護など… と呆れ顔の高村弥生(水野美紀)に、弁護士秘書の発言とは思えないと指摘する洋一は、どんな被告人も弁護を受ける権利はあるのだと説明。女性としての意見だと返しつつ始めての刑事裁判を心配するが、初犯で罪を認めていれば反省の色を見せて執行猶予は確実との弁に、痴漢刑罰は軽すぎるとコメント。どんな刑罰が良いのか? と問う大介が『島流し』なる時代錯誤に閉口する一方、篤志は悪い奴ではないと言う洋一は、高校卒業後に別の大学に進んでも合コンに呼んでくれた優しいところがあると説明。東大生が居れば女の娘の集まりも良いだろうと突っ込む大介は、女の娘の人気は洋一に集まる訳で、そうして貯まっていった篤志の欲求不満とリビドーが今になって痴漢行為として大爆発したのだと暴走。痴漢は自分のせいなのか? と憤る洋一に、その気持ちが解る自分に弁護を任せておけば大丈夫だと豪語して、早速篤志に事情を聞いた。
 相手は普通のOLだと言う篤志に、ムラムラ来る気持ちは解らんではないが、そこで手を出してイカンと諭しつつ、何故裁判を傍聴していたのか? と質問。どんなものなのか… と傍聴したのだが、行くべきではなかったと意気消沈して、痴漢騒動で会社もクビになり恋人にも逃げられて、監督役を務めてくれる情状証人も居ないのだと説明。示談も情状証人もナシだが、執行猶予は大丈夫だろうと聞いて、執行猶予=有罪=前科一犯だと確認する篤志は豪華な事務所を見回して、大介も一流の弁護士なのか? と質問。過去に2度程“もの凄い難事件”を解決した事があると聞いて、本当の事を話すと身を乗り出して本当は痴漢などしていないのだと掌を返すと、僕の無実を証明して下さい! と迫った。そりゃぁ“もの凄い難事件”を解決したと聞けばねぇ…。
 弁護士たちはキッチリ月イチの休暇を取るようにとのお達しを受ける英子の部屋に飛び込んで、その旨を説明。楽勝裁判の筈が一転無実の証明かい… と嘆く大介に、やはり篤志は痴漢などする男ではない! 自分が保証するので無実を裁判で証明して欲しいと洋一は頭を下げるが、日本の裁判における有罪率を問う英子に、99.8%だと返答。自分の事件を持ち込む大介をたしなめる英子は、友達の事であり出来れば協力したいと申し出る洋一に、いちいち情に流されては一流の弁護士にはなれないと指摘。それとも痴漢裁判ばかりやる弁護士になりたいたのか? とのお言葉に檄高した大介は、ドアに『一流弁護士以外お断り』と掲げるべきと提案。そうしてやろうじゃないの! と三流弁護士を追い払った英子は、サクサク打ち合わせを再開。心ここに非ずの洋一に、向こうは大介に任せておけば大丈夫だと弥生が進言。それを言っては余計不安になるだろうと英子は容赦がないが、その一言が引き金となって、洋一は有給を要求! ここは自制心を養うチャンスとのお言葉に、それはまた別の機会に… と真っ当に返して、部屋を飛び出して行った。『別の機会に』か… 流石エリート、完璧な返答だ!

 満員電車でいきなり地味なOL・梨田綾子(佐藤仁美)から痴漢だと言われた篤志は、すみません… と“つい”謝ってしまい、刑事から『このスケベ野郎、さっさと認めろ』と机を叩かれたシーンを回想。被害者は犯人は篤志であると認めていると証言しているが、確かに側に居た事は事実なれど身体には触っていないと言っても、警察は信じてくれずに留置場に入れられて毎日責め立てられては… 遂に自分がやったと証言してしまったのだと説明。会社も最初は配置換えで済みそうだったが、『桑野篤志は痴漢野郎』なるFAXが社内中に送られて来て女子社員の冷たい視線が集中… 解雇しなけば他の社員に示しがつかないとの理由で… との事情を聞いた洋一は、痴漢に間違えられただけで会社をクビになり、恋人にも逃げられた挙げ句に前科者などど、あって良い事なのか!? と憤るが、その気持ちは解るが… と前置く大介が一度自白した事実を裁判で覆す事は出来るのか? と弱気を見せると、やはり罪を認めるしかないのか… と篤志は肩を落とす訳だ。なんせ“もの凄い難事件”を解決した弁護士が弱気だからなぁ。
 やりましょう! こいつの無実を裁判で証明しましょう!! と洋一はやる気満々だが、相手は検察官だとストップをかける大介は、確かな証拠もなく無謀な行動は慎もう! とやる気を失ってしまい… その夜、とあるバーでワインを片手に太いシガー(葉巻!)をくゆらせる英子は、花村がビビるのも当然だと同調。余程明白な証拠でもない限り、例え強制された自白でも裁判で覆る事は有り得ないと結ぶが、ならば証拠か証人を捜すのだと言う洋一にも、その術は見つからず…。自業自得だと言う暎子は、取り調べで無実を通すべきと非情に言い放つが、取り調べを受けた事がないからそんな事が言えるのでは? と返す洋一に、留置場と刑事の責め立てでは自分でも自白するかも知れないと弥生がフォロー。自分はやってない事は絶対認めないとの突っ張りに、普通の人間は英子ほど強くはないと続ける洋一は、何とかならないものかと漏らす弥生の口から大介を説得するように進言。散々渋っている奴が、今更自分のひと事で… と渋るものの、電話を受けて「弥生さんの言う通りだ」と掌を返す大介は、困っている人を放っておける訳は無いと豪語。自分は引き受けると言っているのに、洋一が尻込みしていると調子のよい返答に、ほらね? と一同が納得した後日… 裁判を3日後に控えた大介は証人探しのビラを配る作戦に出た。結構長い前フリだなぁ…。
 女で墓穴を掘るタイプだと、呆れる弟・孝介(仁科克基)やその彼女・黒田絵里(水川あさみ)をも巻き込んで、通勤駅での呼び掛けも虚しく証人は現れず…。裁判当日に力足らずで申し訳ないと詫びつつも証人が居ないのでは、悔しいが罪を認めるしかないと言う大介は、資料に目を落として“篠原誠”なる検察官の名前を確認。男で良かった、女ならば痴漢は目の仇だと慰めるものの、入廷して来た『篠原誠』(深浦加奈子)は実に怖そうな女性! 同時に被害者である梨田綾子もサングラスで顔を隠して傍聴席に着席した。サングラスでは余計目立つだろうに。
 唖然とする大介に、女性の権利を侵害する犯罪には特に厳しい人物だと説明する洋一は、有給を使い切ってしまったので事務所に戻ると告げて裁判所を後にした。だが、その途中で携帯電話に応じると、駅で配られたチラシを見た人物からと知って足を止める一方、法廷では『〜自己の欲望を満たす為にスカートをまくり上げて、更に下着の中に手を入れて執拗に撫で回し同被害者に対して猥褻な行為を働き性的な不快感を与えたものである』と立て板に水の如く読み上げる篠原検事の勢いに、大介はすっかり圧倒されていた。
 証人の男は、篤志の目の前に座っていたが痴漢はしていなかった事、犯人らしき人物が居たかは解らないが少なくとも連行されて行った人物はやっていなかったと説明。法廷証言の約束を取り付けた洋一は「罪状認否」と呟いて裁判所に猛ダッシュで引き返すと、事実を全て認める… と篤志が言いかけ所に間一髪で到着! 事情を耳打ちされて「うそ!?」と叫ぶ大介は「タイム!」と口に出さずに手でサインを送ると洋一は黙ってチラシを示した。それを見た篤志は「全部違います。僕は痴漢なんかやっていません!」と全面否認。弁護人意見を求められて、被告人に同じと返答する大介は、検察官は証拠により必ず有罪を立証する! と憤る篠原に、当方も被告人の無罪を立証する証人が現れた! と自信満々に返す一方、キャピタル法律事務所では、所長の葛西健作(中山仁)と倉本が英子の部屋を訪れていた。
 歯切れの悪い様子に何の用件か? と苛立つ英子は、早い話がクライアントが女性弁護士を嫌って男性に変えて欲しいとの説明に、仕方がないと返答。女だからとの理由で外されたのは何度目か!? と憤る弥生に、これで腹を立てては男社会は生きて行けない、男を非難する暇があれば自分が強くならなければと英子が結ぶ一方の法廷では、女性蔑視を訴える篠原検事が『か弱い女性を尊重するという男性のあるべき姿が微塵もない事が自供から明らかだ』と声高に訴えて腰をパンと叩くと、次回までに検討します! と返す大介も負けずに腰を叩いた。
 そんなこんなで法廷を後にした一同は、遅れて駆け付けた弥生に事情を説明。神様は居たと満足そうな一同は、悔しそうな篠原検事に少しビビるが、傍聴していた綾子に気付いた篤志は、本当は自分ではなく間違いなのだと声をかけた。

 痴漢にあった事は気の毒なのだが、犯人は彼ではなかったと大介、彼はそんな事出来る人間ではないので勘違いでは? と洋一も続くが、みんなで脅すつもりか!? と居直る綾子は、次の裁判で証言してやる! と吐き捨てて、確かな証人が居るとの言葉を無視してその場を走り去って行った。
 勤務先の製菓会社に尋ねて来た篠原検事に、証人が居ても被害者自身がやられたと言えば大丈夫なのか? と確認する綾子は、証言内容次第だとの返答に、あんな奴は許せない! 絶対有罪にして下さい!! と告げると、鳴りだした携帯に応じる篠原が席を立った隙に、資料に記された被告側証人の氏名と連絡先を凝視する一方、大介たちは呑気にボーリングを楽しんでいた。大丈夫なんでしょうか…。
 参加する気になれなかった英子が、事務所でひとり溜め息を漏らす一方、帰り道で思案顔の弥生は、女性は常に色々なプレッシャーを抱えて生きているのだと発言。被害者の事か? との問いに、彼女は取り返しがつかなくなって今更勘違いと言えなくなったのでは? と返すものの、痴漢されたくらい誰からも触られない事よりはマシだと思えるような女性になって欲しいと言う大介に、思える訳がない! と憤慨。失言! と洋一に指摘されて、陳謝して撤回しますと言っても時既に遅し。こういう人が女性に不利な社会構造を作っているのだとの御指摘に、口が滑ったと言えば、思うから滑るのだ… と責められた所に、洋一の携帯が鳴った。悪しき報せと見たぞ。
 件の証人氏は、自分の記憶に自信がなくなって証人を降りたいと告げて公衆電話の受話器を置くと、綾子から一万円札数枚を受け取った。何故そこまでして? と不思議そうな証人氏に、あんな奴許せない、それだけだと返す綾子は、あいつは本当にやっていないとの弁に、あいつがやったのだと冷たく言い捨てた。
 その報を受けた篤志は、もうお終いだ… と頭を抱えるものの談判して来る! と立ち上がるが、話がこじれるだけと大介たちは必死で制止すると、女どうしで話をしてみるのはどうだろう? と申し出る弥生に「お願いします!」と揃って頭を下げた。
 自分も痴漢にあった事があるので怒りは理解出来るが、話してみれば解るが篤志は痴漢するような男ではないと訴えて、「同じ女どうし」気持ちは良く解ると結ぶ弥生に、あんたみたいに綺麗な娘と自分の何処が“同じ”なものか! と綾子は吐き捨てた。どうせいつも男にチヤホヤされていて、今回も『ありがとう』『恩にきる』と言われていい気になって来たのだろうとの鋭い御指摘に、そんな人ではない! と物陰に身を潜めていた大介たちがしゃしゃり出る訳で、“女どうし”を強調する弥生に、それみた事か状態の綾子は『こいつらと同じ穴の狢』と罵倒。男は外見でしか女を判断しない、チヤホヤされて喜んでいるだろうが、あいつらは中身はどうでも良くてただ寝る事しか考えていないのだと言われた弥生は、男が綺麗な女にしか興味がないのならば、どうして「あんたみたいな女」に痴漢するのか!? 外見をひがむ前にその性格治しなさいよ!? と本音をぶちまけてしまう。いくら何でも言い過ぎじゃないか?
 陳謝致します、取り消し、撤回! と大介らが頭を下げるものの、時既に遅し。最初から怒っている弥生は、帰ってくれと吐き捨てて部屋に引き込んでしまい、もう一度話し合いませんか! との呼びかけや、言い過ぎましたと謝罪の言葉を無視して窓を閉めてしまう。
 やっちゃた? と怖々尋ねる弥生は『やっちゃった』との御指摘に反省しつつ、部屋を見上げると半開きの窓から見えたズロース状の洗濯物に着目して『パンツ…』と漏らした。はて?
 被害者尋問と弁護側証人尋問の日を迎えて、証言台に立つ綾子は『下着の中に手を入れて散々いやらしい事をした』犯人は間違いなく篤志だとキッパリと証言。そのよこしまな性的欲望をあなたは許せますか? と迫る篠原検事は、絶対許せませんとの返答を確認して被害者尋問が終了した所に英子が傍聴にやって来た。
 裁判長(久保晶)に促された大介は『よこしまな性的欲望』とは何ぞや? と提起して男はすべからずスケベだと思うので男は全員許せないのか? と迫ると、弁護人は詭弁を労して被害者を混乱させているとの異議を無視して、混乱させているのはあなたの方だ! と綾子に迫った。
 問題はスケベが否かではなく篤志が痴漢を働いたか否かだと迫り、彼に痴漢をされたのは本当なのか? あなたは嘘をついていると迫り、手詰まりならば質問を終えるべきだ! との指摘を無視して、下着の中にまで手を入れられた事を確認。それでは弁護側証人、どうぞ〜 とバラエティ番組ノリで後方ドアに呼び掛けた。ワクワク!
 するとどうした事か、洋一と弥生が布を纏ったマネキン人形を乗せた台車を押して入廷! これが証人ですか? と驚く裁判長に、法廷への冒涜です! と篠原が声をあげた。
 当所予定していた証人はなくなって代わりの物証だと大介の説明と共に、洋一が布を取るとマネキンは下着姿! 面白いから見に来いとはこの事か? と顔をしかめる英子の横で弥生は不敵に微笑んだ。
 マネキンのズロース状下着が、被害者が着用しているものと同じ補正下着だとの指摘に、綾子ばかりか篠原もあたふたと腰に手をやりだした。ギュッギュ〜と締め付けてスタイルを良く見せるものだであり、失礼ながら洗濯物を見てこの下着だと特定したと説明。今日は同じ下着を付けている事を認めるが、事件当日はどうだったか… と答える綾子に、毎日更衣室で着替えをしている同僚たちはこれ以外の下着を見た事がないとハッキリ証言していると迫り、補正下着は当然キツイ、はっきり言ってパッツンパッツンでありダルンダルンならば効果はない、しかも股上股下が長〜い! と特徴を説明しながら実際に手を入れようと試みるが、マネキンの補正下着は頑として大介の手を拒む訳だ。ほほぉ、成る程ねぇ〜。

 押し黙る綾子は、本当は手を入れられていないのでは? との問いかけに、入れられたのは間違いで外側を触られたのかも… と返答。手を入れれば強制猥褻罪、外から触っただけなら迷惑防止条例違反で罰金のみ! あなたの証言で彼は強制猥褻の罪に問われたと迫られて、動転してたから… と返して罪に問われる事では無い筈との居直りに、わざと嘘をついていなければと言いつつ、会社に送られて来たFAXを示す大介は、あなたが送ったものだと迫った。
 知らない! との返答に、家近くのコンビニからの番号が記されており、店員から良く似た人が何度もFAXを送っていたとの証言も取れている事を告げる大介は、本当の事を言わないと名誉毀損で訴えると迫り、証人を脅迫しているとの異議を裁判長は却下。まだ想い出さないのかと迫られた篤志は短大名を告げて自分は印象に残らないのだと言われて、合コン! と返答。男4人女5人の合コンで、司会を務める篤志や自己紹介する洋一の様子を回想する綾子は、早々にカップルが出来上がったが一番地味な女の娘がひとりだけ余った事、彼らは邪魔になったその娘をまこうとしたと説明。必死で追いかける綾子は噴水に落ちてしまい、助けるつもりの洋一の手を掴み損ねてもう一度尻餅をつく姿に一同は無邪気に笑ってしまったのだ。
 あの噴水に落ちた娘? とようやく気付くものの「本当は誰でも良かった」と続ける綾子は、篤志とはたまたま会っただけで、自分を邪険にした男の代表にしてやったのだと自供。あんたらなどに私の気持ちは解らないのだと吐き捨てた。
 解る! 解るなぁ〜と声をあげる大介は、自分も合コンで除け者にされた事があり、淋しくて仕返しのひとつもしてやりたくなる気持ちは痛いほど解る! と同調。しかしそんな事をして気持ちが晴れたか!? と迫り、返事に詰まる綾子に「だろう!」と声をあげて、そんな事をしても何も変わらないのだと説明。会社に聞き込みに際に聞いたという、綾子の企画が採用されたお菓子をポケットから取りだして、ビックリした! 大好きだもんと大袈裟に言う大介がその場で口に放り込むと、法廷は飲食禁止だと裁判長が声をあげた。
 そうは言うがこれは美味しい! と続けて、人を不幸にするより幸せにする方が楽しいに決まってるんだから… と迫る大介は、また頑張ってこういう美味いお菓子をみんなに喰わせてくれよ? と結ぶと、綾子は証言台で泣き崩れた…。
 そんなこんなで3連勝してしまった大介は、男前のお前たちには合コンで取り残された人間の悲しさや淋しさが解っていないのだと指摘。これまで自分は何度そんな目にあって来た事か… と反省を促した。
 素直に反省していると言う洋一は、自分でも気付かぬうちに他人を傷つけている事があるなどと残全然知らなかったと告白。「だってだって」僕たち弁護士なのだと声を詰まらせて、もっと人間の事を知らなければならないのに、未熟で済まなかったと頭を下げた。
 あとは篤志の会社にクビの取り消し申し立てをするだけだと結びたいところだが、法廷で飲食した始末書提出をするよう裁判長が言っていたと聞いて、そんなもので良いなら幾らでも書いてやるよ! と締める様子に、いつの間にか3連勝だと漏らす弥生は、不思議な人だとコメント。あいつを見ていると普段の色々な事がバカらしく思えてくると、その不思議なキャラクターを英子も認めた。ほほぉ。
   そして後日。子供が集う公園で新製品のお菓子を配ってアンケート調査を行う綾子を見守る大介は、突進して来た無人のスケボーを除けつつ、何故かバスケットボールのダンクシーュトを決めて「ヨッシャー、どうだ!」と叫ぶ。だが、何故か頭にボールを受けてその場に気絶する大介で… 『花村大介』第4話、end。

▲ゲスト両者の好演が光った第4話。補正下着は馴染みがないものだけに「成る程ね〜」と感心したが、それ以降の合コンの恨みと企画商品のお菓子なる新事実連発には『ああそうなんですか』としか言い様がなく… 洋一の反省もとって付けた風でなんだかなぁ〜と思ってしまったが、モテモテエリートの弁護で三流弁護士を見返して戴きたいものだ、と期待を繋げる事にするか。ラストのオチはもっととって付けた風で、観ているこちらが気絶しそうになったので、次週は何とかして戴きたいと切に願う次第だ。因みに以前ワイドショーの取材で、ワインを極めてしまったと仰る川島なお美さんが「次はシガーを極めたい」と宣言していたが、冗談ではなかった事を確認させて戴きマシタ…。
 さて来週は、愛人の子供でも10億の遺産を相続出来る筈… と迫るコギャル風の依頼人ゲストは大谷みつほ嬢だ。オヤジが汗水垂らして稼いだ金をバカ騒ぎして使ってやるのだと遊びまくる小娘から、雇われた人間のクセにうるさい事言うな! と言われた大介が、俺はうるさい弁護士なんだ! と啖呵を切って… サクサク4連勝か、ここいらで一発痛い目を見るのか、期待して待とう!


● 花村大介  ●

第3話『パパ、ママをもういじめないで』
<7月18日(火)ヨル10:30〜11:24(野球放送延長の為30分繰り下げて放送)フジ系>
脚本:尾崎将也 演出:今井和久

<出演>花村大介(28)ユースケ・サンタマリア/高村弥生(24)水野美紀/香山洋一(24)いしだ壱成/花村孝介(18)仁科克基/黒田絵里・水川あさみ/坂田美奈・池田真紀/丸山弁護士・奥居俊二/倉本和彦・佐戸井けん太/葛西健作(55)中山仁/長沢英子(36)川島なお美 ほか
ゲスト:戸田頼子・梨花/戸田健児・板尾釧路/戸田千佳・新井葉月/銀行員・酒井敏也/健児の母・原知佐子/佐渡稔/濱田のり子/佐々木敏 ほか


 アダルトビデオまがいの証拠品を再生する画面を、食い入るように凝視する花村大介(ユースケ・サンタマリア)は、あんないい女が俺を誘う訳がないと思った… と後悔しきりの銀行員(酒井敏也)からビデオをネタに一千万円の恐喝を受けているとの事情を聞いて、警察に告訴しようと持ちかける。
 だが、出世の道を断たれると言う気弱な銀行員は、200万の値下げ交渉を依頼。1千万が200万に負かるものか? と正直に返すものの、それも弁護士の仕事だと言われて渋々承諾。丁重に依頼人をお見送りする所長の葛西健作(中山仁)は、恐喝に応じる交渉を引き受けて良いものか? との問いに、彼の父親がキャピタル法律事務所の大クライアントであると説明。腹黒参謀の倉本和彦(佐戸井けん太)から、依頼人の利益を守るが我々の仕事だと言われて素直に従う大介がその場を去って行くと、ちょっと文句を言うがすぐ折れると指摘する葛西は、「扱いやすいね」と好評価。私も好きなキャラです… と倉本が続いた。早くも地位を確立して良かったな、大介!
 そんな上司たちの正当評価を知ってか知らずか… 同期入社の香山洋一(いしだ壱成)が上司の長沢英子(川島なお美)や、その秘書・高村弥生(水野美紀)らと、外国人クライアントを相手に英語で打ち合わせをする姿を、大介は羨ましそ〜〜に、外から覗き込んでしまう訳だ。
 しかし、『あれ』呼ばわりで目障りだと言う英子の指示でブラインドを閉められるわ、秘書たちからも冷たい目で見られるわ… 己の不甲斐なさを嘆きつつ、とあるバーのカウンターでひとり苦いビールを煽る花村大介26歳は、護士バッチをもてあそんでいた。
 だが、そんな持ち主に嫌気がさしたのか? 大事なバッチは転げ落ちて行き、テーブル席でやはりひとりで飲んでいた戸田頼子(梨花)は、足元に転がって来たバッチを拾い上げると、あなた弁護士? 見えない〜と声をかける。
 良く言われると認めながらも、弁護士ブランドは強し! 一緒に飲もうとの申し出に鼻の下がダらっ伸ぶるが『あんないい女が俺を誘う訳がない。やっぱり罠だった』との銀行員の言葉を回想。今日はひとりで飲みたいと御辞退申し上げるが、強引にすり寄って来る頼子に、「飲むだけ!」と念を押した。勿論そうでしょう!
 浮かない顔をして飲んでいたとの御指摘に、人生って何だろう… と考えていたと返答。悩める可愛い弁護士君だと言われて、ワシワシと飲みを入れた翌朝…。
 ホテルのベットで目覚めた大介はガンガン痛む頭を押さえつつ、当然隣で眠っている頼子を発見して大声を上げた!! 俺たちは、これ… 何? と記憶は完全に欠落している訳で、あんな良い事覚えてないのかと返す頼子に、こうなったからにはちゃんと責任を取って貰うと迫られて、脅しても無駄で、金はない。だいいち弁護士といえどもぺーぺーだと居直って見せた。
 だがぺーぺーでも良いと言う頼子は、弁護を引き受けて欲しいと続けて、旦那と別れたいと言うではないか! 「旦那がいんの!?」と声をあげて、離婚の調停か? と尋ねる大介は、調停は不成立であとは裁判だと聞いて、一度しか裁判経験がない事を告白。
 扱い易そうな奴なので構わないと言う頼子は、貯金があるので高い事務所でも構わないとすっかり乗り気でベットを揺らして大介をゲンナリさせた…。これも一種の恐喝か?
 弁護士にも同伴出勤があるのだと慣れ慣れしく腕を絡ませる頼子を、誰かに見られたらどうする! とたしなめるものの、エレベーターに乗り合わせた弥生にあっさり見られてしまい…。面白がって同じネクタイで出勤しても大丈夫か? と言う頼子に慌てる大介は、ネクタイよりも髭を剃られたらどうでしょうか? と言う弥生に返す言葉もなく… 自分で依頼人を見つけて来るのは構わないが、頼んだ仕事に仕事に支障がない限りはと釘を刺す倉本は、但し事務所の格式に合った依頼人にして欲しいと苦言を呈した。
 何故かと言えば、頼子は美人秘書たちを相手にエリート弁護士との結婚目当てだろうとイチャモンを付けている訳で、応接室に案内しようと割って入る弥生に、この手の真面目そうな輩が実は虎視眈々と男を狙っていたりすると指摘。そう言えば洋一にアプローチしていると秘書たちが言い出した所に駆け付けた大介は、なんたる事ぞ! と慌てて依頼人を応接室に押し込めると、自分もかつては彼女らと同じく、条件の良い男を捕まえさえすれば人生オッケーだと思っていたと続ける頼子に、そろそろ本題に入ろうと離婚原因は旦那の浮気なのか? と尋ねた。
 夫は浮気などするするタイプではなく、自分だけを愛している『つもり』なのだと説明する頼子は、どんな愛情なのか… と説明を始める。
 一見穏やかそうな夫・健児(板尾釧路)は、帰宅時に夕刊を取り忘れたので取って来て欲しいと言われた途端に顔色を変えると、後に『夫に口答えするとはどういう事ぞ』と迫って、このアマ殺してやる! ホステスを拾ってやったのは誰だ? その恩を忘れたか! と暴力に訴える訳で、娘・千佳(新井葉月)が見ていると懇願しても、男に刃向かうとどういう事になるのかを小さい頃から叩き込んでおいた方が良いのだと、暴力の手を緩める事はなく…。
 マジかよそれ? と青ざめる大介に、別の日に階段から突き落とされたと痣を示す頼子は、いつもそうなのか? との問いに、何日も暴力が続いたかと思えばぴったりと止まり、二度と暴力は振るわないのかと思った頃に、それが甘かった事を思い知らされるのだと説明。母親は立派な旦那と結婚出来たのだから少しは我慢しろと言い放ち、姑(原知佐子)は、息子の暴力などある筈がない。慰謝料目当ての嘘であると決めつけて、子供の幸せを考えれば離婚は絶対に認めないとはね除ける訳だ。
 近所の主婦は、愛情表現ではないのか? と言い出して浮気されるよりはマシと取り合わず。交番に駆け込むものの、夫婦喧嘩は犬も喰わないと言う巡査は、本当に夫にやられた怪我なのか? と疑う始末で、宗教勧誘の兄さんだけは『一緒に神に祈りましょう。必ず救われます』とマニュアル通りに祈りを捧げてくれたのだ。

 誰も親身になってくれないと吐き捨てる頼子は、夫はちゃんと仕事をこなして良い人で通っているので、皆味方についてしまい調停を依頼した弁護士も丸め込まれてしまったと説明。もう一回やり直せと言われてので、ひっぱたいて解任してやったと続けて、夫は離婚には応じたが絶対に子供は渡さないと言い張っている事、一度子供を連れて逃げ出したがホテルに居るところを見つかって散々殴られた挙げ句、千佳を取られてしまった事、それから会わせて貰っていない事を報告。
 そして、裁判で離婚と娘の親権請求をしようと言う大介に、瞳を輝かせる頼子は引き受けてくれたお礼にと、昨晩は何もなかったのだと告げた。良かったな。
 あんなに泥酔していて何が出来るのかと聞いて、早く言えよ〜と脱力する大介は、依頼を断るのか? と迫られて、それとこれとは話が別だ! と弁護士の正義感に燃えるが、やっぱり扱いやすい奴だと一枚上手の頼子は喜んで帰って行くが、尾行していたらしい怪しげな男が入れ違いにキャピタル法律事務所に向かって行った。
 事情を聞いて、そんな可哀相な人だったのか… と一転同情する弥生に、あくまでも依頼人で自分とは何の関係もないと力説する大介は、頼子の主人が訪ねて来たと言う総務課の坂田美奈(池田真紀)に強そうな奴なのか? と弱々しく尋ねた。
 喰えない美奈は受付でお待ちですとだけ告げてその場を去って行き、俺を殴りに来たのか? と益々ビビる大介は、まさか… と不安そうな洋一に、そうだ3人で一緒に行こう! と提案。いやだ怖い、コピー取らなきゃ… と冷たいふたりに、見捨てるのか俺を! と吐き捨てるものの、結局3人がかりで健児と面談する事に。良い奴らじゃないか。
 家内が暴力を振るわれたと訴えたのだろうと切り出して恥ずかしい事を… と言う健児は、自分がした事を思えばさぞかし恥ずかしいだろうと言う大介に、私が暴力を振るう人間に見えますか? と言い出して、頼子の証言と同じシーンを回想。夕刊を取り忘れた事を認めつつ、こっちだって忙しい、何でこんなバカ男と結婚してしまったのかと吐き捨てると、酔った勢いで寝たのが間違いだったと言い出す始末。子供の前で何だ! と軽く頬を張られて、離婚だ! 慰謝料ガッポリ取ってやる!! と、全く別バージョンを説明する健児は、彼女は何度も男に騙されて来たらしく被害妄想なのでは… と言葉を濁した。
 それでは悪いのは全て頼子で、慰謝料も払わず親権も渡さないのないのか? と確認する大介に、自分は妻を愛しているので、娘の為にも戻って来て欲しいのだと訴えて、もう一度良い家庭を作り直したいと真っ当に結んだ。模範的解決方法だな。
 あの人が暴力を振るうような人に見えますか? と洋一が漏らせば、どちらかが嘘をついている事になると続ける弥生は、大介が女に騙されやすい事だけは確かだと鋭く指摘。その夜。弥生のポートレートを眺めて溜め息を漏らす大介は、弟・孝介(仁科克基)の彼女・絵里(水川あさみ)が用意した豪華な夕食を食しつつ、「敢えて苦言を呈すると…」と言いながらもコロッケは油っぽく、ハンバーグは甘過ぎる、マカロニサラダは水っぽいと文句を並べ立てた。
 文句を言うなら喰うなと言う孝介に、お前も文句があるなら言うべきであり、コミニュケーションを取らずに結婚をするから後から地獄を見るのだと依頼人の家庭にを引き合いに出すが、別に結婚を考えている訳ではと抜かす絵里に、その通りと弟も同調。
 そういう兄貴こそ女で墓穴を掘るタイプで、下らない女に引っかかって本命を逃すとか… と鋭く指摘された大介は、憮然とメシをカッ込んだ。いやいや大介に限った事ではないぞ。
 翌日。とある喫茶店で恐喝嬢に100万円から値引き交渉を切り出す大介は、400万との譲歩額に銀行員の『ダメダメ』サインを確認。目標の200万を切り出して相手が300万と折れた所に、健児に会ったとの電話を受けた頼子が血相を変えて飛び込んで来た!暴力には同情するが、少々常識に欠けてないか?
 その話はこの件の後で… と取りなすものの、恐喝嬢に外してくれと迫る頼子は、邪魔よ消えて! と言い放つ訳で、完全に気分を害した恐喝嬢は、300万ビタ一文もまけないと吐き捨ててその場を立ち去って行った。
 仕事の邪魔をするな! と声をあげる大介は、何故健児に会ったのかと迫られて、悪い人には見えなかったし向こうは愛しているのでやり直したいと言っていたと返すが、「あんた誰の弁護士!?」と呆れる頼子は、あんただけは信じていたが結局他の奴らと一緒だと吐き捨てる。そしてコップの水を浴びせてかけて「解任よ。あんたなんて解任!」と言い残して店を飛び出して行った。
 ガックリ肩を落として事務所に戻った大介は、英子の部屋の前で身体全体で落ち込みを表現。何事ゾ! と目を奪われる弥生と洋一にほっときなさいと言う英子は、仕方なく大介を部屋に呼び寄せた。
 事情を聞いて、解任されたのならばそれで良い。同情を引くようなポーズで前を歩かないで欲しいと苦言を呈しつつ、その依頼人に惚れていたのかと指摘。慌てて否定する大介は、失恋したような顔だと弥生にまで言われてしまうが、折角頼ってくれていたのだが… と溜め息を漏らしたところに携帯電話が鳴った。ふふっ、ロクでもない電話だぜ、きっと。
 弁護士さんに質問〜 と明るさが不気味な頼子は、母親が子供を誘拐しても誘拐罪にはならないと確認。うん、それはならないけど… と言いつつ何を考えているのか! と声をあげる大介は、解任されたのだから関係ないので仕事に戻ろうと言う英子には従わず、かつての依頼人の元に急行。飛び出したマンションを眺めている頼子に声をかけて、言うことを信じるので弁護させて欲しいと素直に申し出た。

 マンションの灯りを眺めて、あの中に幸せが沢山あるのだと言う頼子は、その仲間に入れたと思っていたのに… と漏らして、子供の頃に父親が蒸発した事、それから母親は男を取り替えまくっていた事、大人になったら自分は絶対ひとりの人と幸せな家庭を作ろうと心に誓った事を説明。
 新しい良い人を見つけて幸せになれるとの慰めに、千佳が一緒でなければ… あの男に娘は絶対に渡せないと固い決意を見せる頼子は、姑に連れられた千佳の姿を発見! 慌てて後を追うと、買い物中の姑の手を離れてひとりになった千佳に「これってチャンス」と駆け寄って行き、チャンスではないと制する大介に、自分は母親なのだ! と言い放った。
 ママと一緒に行こうと語りかけるが、何かに脅えているかの如く千佳の表情は硬く… 買い物を終えた姑は、母親が子供に会って何が悪い! と言う頼子に、あなたは母親ではないと千佳の手を引いてしまう。
 悪口を吹き込んだのか! と肩を振るわせた所に歩み出る大介は頼子の弁護士だと名乗って、母親として子供に面会する権利は充分にあるとフォロー。ならば裁判所にそう申し出るべきと言う姑は、当方はお断りであり子供が嫌がっていると告げてその場を去って行き、悔し涙にくれる頼子にかける言葉を失う大介は、翌日から証人探しに精を出すが次々に電話を切られてしまう。
 そんなに弱い者の味方が嫌なのかと嘆きつつ、そっちは大企業がクライアントで羨ましいと洋一&弥生に言い放った所に、倉本と葛西がやって来る。
 健児の父親が自分の世話になっている代議士の親友だと葛西に言われて、だから断れと? と返すものの、大企業クライアントの訴訟チームへの参加を持ちかける倉本は、離婚に関わっている時間はない筈だと一件落着を決め込む訳だ。しかし今更断れないと言う大介は颯爽とは言えないがその場を立ち去って行った。
 やはり彼はこの事務所の水には合わないと葛西が溜め息を漏らせば、君は影響を受けないで欲しいと洋一に訴える倉本は、この事務所の大切な人なのだと結び、子供の如く気を付けますとの答えを確認。ふたりの席を離そうか? そう致しましょうと小学校の教師宜しく対策を講じるふたりが去って行くと、「結構見どころあるね」と言う弥生に、同調する洋一は時間が空いたので手伝いたいと、千佳の幼稚園を訪れる大介に同行する事に。
 千佳に変わった様子は見られないと言う幼稚園サイドは、何か圧力でもかかっているのか? と言われて大いに憤慨! さっさとお引き取り願いたいと言い出す一方、頼子のバイト先に健児がやって来た。
 千佳に会った事を指摘されて、バイト先の倉庫に逃げ込んで私は母親だと言う頼子は転がっていた鉄パイプを拾って脅えるが、お前が母親とは笑わすな! と言い放つ健児は暴力モードにタイプチェンジ。頼子の手から鉄パイプを奪い取ると、ぶっ殺してやる!! と迫る一方、大介は園長達に食い下がるが、相手は完全無視を決め込む訳で、千佳との接触もままならい洋一は壁に貼り出された絵の中に不自然な空きスペースを発見! 園長が後ろ手に丸めた絵を隠し持っている事をも発見して、園児から千佳の絵が貼られていた事を確認すると、大介の携帯が鳴って頼子が病院に運ばれたとの知らせが入った。
 病室に駆け付けて目撃者が居ない所でしか健児は暴力を振るわないと聞いて、その卑劣さに大介が肩を振るわせると、しばらく自分の部屋に泊まらないか? と申し出る弥生に、感謝の意を述べる頼子は以前に誤解させたがふたりは何もないのだと弁明。何言ってるんだよ、と格好をつける大介は、大きな誤解してません? と弥生に同意を求められてしまった…。すごく誤解してるよな。
 そんなこんなで裁判当日。証人尋問を前に、判決は裁判長の判断次第なので、くれぐれも心象を悪くしないようにと頼子に言い聞かせたところで健児も入廷。『良心に従って真実を述べ、何事も隠さず、偽りを述べない事を誓います』と宣誓書を読み上げて証人席についた頼子に、検事の弁護士(佐渡稔)は結婚前にホステスをしていた事、その頃は男性関係が派手だった事を質問。異議あり! と席を立つ大介は、結婚前の事はこの裁判とは全く関係ないと思うと訴えるが、敵はこれから結婚後の話に入るとかわし、裁判長は答えを促した。
 結婚前に何人の男と付き合おうと勝手でしょ? との答える頼子は、そういう男性の誰かが恨みを持っている可能性は? との問いに、他の男がやったと言いたいのか? と返すと、裁判長は態度に気をつけるように促した。かなり心証悪そうだ。
 一方キャピタル法律事務所では、打ち合わせの席で何やら考え込む洋一が、調査結果を促されてその前に質問があると申し出た。
 第三者が隠匿してる証拠を提出させる為には裁判所に文書提出命令を出して貰う必要があるが、それでは時間がかかるので、早く出させるにはどうしたら良いのか? との質問に、法律とは無関係な方法で相手に出す気を起こさせるしかないと答える英子は、そんなに気になるのならば、さっさと行ってスッキリして来いと温情を見せつつ、花村のせいでとんだ迷惑だと言い捨てた。

 そして法廷では、原告の言う暴行事実は一切ないと証言する健児の弁護士はアルバイト先に行った日も、同僚氏がふたりで打ち合わせをしていたと証言した宣誓供述調書まで用意していた。
 千佳の世話は実家が近い事から母が毎日来て、送り迎えその他の全てを行っていると返答。養育には全く問題がなく、娘もなついているのだと証言。弁護士は裁判長に宛てた千佳の手紙を提出した。
『ママはきらいです。私はパパといっしょにくらしたいです』との手紙に動揺した頼子は、無理矢理書かせたのだと声をあげた。
 そして原告代理人質問を命じられた大介は、妻への暴力を否定しているが… と迫ると、手をあげた事はあるが、怪我をするような乱暴はしていないと答える健児に、バイト先にやって来て暴力をふるった事、『ぶっ殺してやる』と言って殴ったた事をも否定するのか! と迫る。
 バイト先は行った事もなく、『ぶっ殺す』などと物騒な言葉は一度たりとも言った事はないとの証言に、この嘘つき! と頼子は声をあげて裁判長の注意を受けてしまうが、ちゃんと見て、この男がやった、これが証拠だ! と打撲の跡を示して、静粛にしないと退廷を命じると裁判長は冷たく言い放った。
 子供を渡すつもりはないと言うが、子供にはやはり母親が必要では? と切り出す大介は、あの母親でも? と言われて絶句! 質問は終わりなのか? と裁判長に促されて、最後に… と重い口を開くと、「あなた、お解りですか?」と尋ねて、自分が最低の野郎だって事をだよ!! と吐き捨てた。
 何ですか今のは? と呆れる被告代理人に、私も聞きたいですな… と裁判長が続くものの、終わりますと告げた大介は席に戻ってしまうが、そこに息を切らして洋一が飛び込んで来た!!
「ちょっと、タイム!」と声をあげる大介は、絵を見せられて唖然! 追加提出したい証拠だとして千佳の書いた絵を掲げて見せた。『健児に手をあげられて涙を流す頼子の前に立つ千佳』なる構図を示して、被告は暴力の事実を否定しているが、これが千佳の見た現実の光景だと説明。
 子供が想像で書いたに過ぎず、何の証拠価値もないと言う被告代理人に、そっちだって手紙を出したと迫るが、手紙は具体的な内容だとの弁に、手紙は強制出来ても絵を無理矢理書かせる事は出来るのだろうかと洋一が参戦。その絵が自分と頼子であると何故解ると言う健児に、人物の特定すら出来ないと代理人が続けた。そんなもんなのか…。
 と、そこで絵を見た大介は何やら閃くと、健児に左腕を見せるように迫った。
 渋々袖をめくるその腕を見て「あったぁ〜」と叫ぶ大介は、絵と同じ所に痣がある事を指摘! 痣を書き入れてから持って来た可能性を指摘する被告代理人に、洋一は長袖を着ているところしか見ておらず痣の存在は知らなかったと証言。頼子から聞いた可能性もあると思うが…。
 これがあなたのやった事なのだと迫る大介は、その暴力で千佳がどれだけ傷ついたたか解るのか!? と迫って、絵の中で頼子を守ろうとしている事を指摘。何か言う事はないのか? と迫られた健児は、女は男に従ってれば良いんだ。何で俺がこんな目にあうんだと漏らしてしまい、聞こえませんけど! と大声で迫られて「刃向かう女はぶっ殺せば良いんだ!!」と吐き捨てた。そんなにアッサリと…。
 そして判決の日。裁判長は、ふたりは離婚する事と、千佳の親権は頼子に認め慰謝料300万円の支払いを命じた。
 頼子は心から感謝の意を告げるが、今回は大活躍だったと弥生に言われた洋一は、あの実は… と何やら訳ありらしいが、みんな良く頑張ったと遮る大介は、俺たちサイコーと結んだ。そして本当に良いのか? と耳打ちする洋一に、そんな事は良いし、本当に助かったと返した所に千佳を連れた姑が登場。判決は解っているが千佳が何と言うか… と言うが、ママは嫌い? と尋ねる頼子は、パパはママと一緒に居ても怒らない? と心配する千佳を抱きしめて、誰にも邪魔させないと涙で訴えた。
 姑は黙ってその場を立ち去って行き、3人が暫し感動を噛みしめている所に洋一の携帯が鳴った。
   終わったならさっさと戻って仕事をしろと言う英子は、携帯を取り上げて今感動の名場面なのだと言う大介に、勝ったからと言って良い気になるな突っ込むと、その裁判ではたかが80万の儲けだと指摘。こちらは1千万の仕事なので私の秘書とアシスタントをさっさと返せと命じるが、
「はいはい。そう言った訳で失礼しまう」と切れた電話に、そう言った訳ってどういう訳なのだ! と憤慨。何だったのか? と尋ねる洋一にゆっくりしてきて良いと返す大介は、素直に英子は良い人だとの感想に、まあね、と返答。
 弥生にあの絵をどうやって持って来たか話さなくても良いのか? と続ける洋一に、別に良いのでは? とやり過ごす大介は、釈然としないとの訴えに「僕の親父の知り合いの政治家に話をつけて貰いました」と自分で言えば良いと返した。それが自分で言えないから悩んでいるのだと言う洋一に、俺が言えば告げ口だと返す大介は、ブツクサ言っている若造にお前の奢りでメシに行こうと提案。弥生にもメシに行こう! と声明るく声をかけて… 『花村大介』第3話、end。

▲そんなこんなで2戦目も勝利を収めた第3話。ギリギリで有力証拠の出現、被告自ら捨て台詞で罪を認めるとは先週と全く同じパターンだが、ずっとこれで通すのかな? ゲストの梨花さんはちょっとすさんだ主婦の雰囲気は出ていたが、お芝居的には随所で『…』。板尾氏も持ち味が活かされているとは言い難いのが残念だった。被告が徹底して否認するのは日本の裁判の常と聞いたので驚きはしないが、現実にはこんなに証拠品を探し出す弁護士はいないだろうなぁ… と思うが、そんな事はないぞ! と異議を申し立てる弁護士さんは、ちょっと御相談があるのでメールで御一報下さい。因みにざっくり言うと当方貧乏人です!  さて来週は、「それでは弁護側証人、どうぞ〜」とバラエティ番組ノリの大介が扱う今度の事件は、岡田義徳氏の痴漢濡れ衣事件だぞ。散々いやらしい事したんです! と証言するのはゲストの佐藤仁美さんだ! そして「人を不幸にするより、幸せにする方が楽しいに決まってるんだから…」と大介が当たり前に締め括って… 男にとっては深刻な痴漢濡れ衣事件に若手芸達者の岡田&佐藤がゲストだ、楽しみに待つぞ!


● 花村大介  ●

第2話<7月11日(火)ヨル10:00〜10:54 フジ系>
脚本:尾崎将也 演出:塚本連平

<出演>花村大介(28)ユースケ・サンタマリア/高村弥生(24)水野美紀/香山洋一(24)いしだ壱成/花村孝介(18)仁科克基/黒田絵里・水川あさみ/坂田美奈・池田真紀/丸山弁護士・奥居俊二/倉本和彦・佐戸井けん太/葛西健作(55)中山仁/長沢英子(36)川島なお美 ほか
ゲスト:高村あすか・山口紗弥加/島崎道雄・寺田農/大山博之・団時朗/傍聴人1・小松正一/傍聴人2・瀬戸陽一郎/カメラマン・山口仁/滝田の兄・増田由起夫/ト字たかお/加賀谷純一 ほか


 花村大介(ユースケ・サンタマリア)が初めて手掛けるセクハラ裁判がいよいよ開廷した。
 直前にキャピタル法律事務所の上司・長沢英子(川島なお美)から大介は裁判をやった事がないと聞かされた新卒弁護士の香山洋一(いしだ壱成)は『どうしたものか』と心配顔だが、原告・高村あすか(山口紗弥加)の姉で、英子の秘書・高村弥生(水野美紀)に告げる訳にも行かず…。誰よりも一番緊張している大介は、被告のカメラマン・大山博之(団時朗)共に宣誓を終えたあすかへの原告代理人質問を命じられて立ち上がった。本当に大丈夫なんだろうか…。
 被告はあなたを裸にした上で写真をパチパチと撮った訳ですね? と赤裸々にセクハラの様子を尋ねる大介は、通りすがりに興味本位で傍聴を決め込んだ男たち(小松正一・瀬戸陽一郎)がにやけて見ていると尋問をためらうが、公開裁判である以上静かにしている限りどんな顔で傍聴しようと自由だと裁判長から出鼻を挫かれてしまう。成る程。
 などど聞いたあすかは余計に萎縮してしまう訳で、以下撮影を終えてから事に至る様子をか細い声で『動けなくされて立ったまま、後ろから胸を触られて…』と公言し難い事実を供述。
 居たたまれない思いでもう良いです、と質問を終えると被告側のやり手弁護士・島崎道雄(寺田農)は証拠品として服を着たままの写真を提出。最初は服を着ていたが後に脱ぐように… と反論するものの、証拠のヌード写真は隠滅されている訳だ。写真の笑顔を示して、この後何か起きる事を望んでいるように見えると言う島崎発言に、洋一から『異議、異議』とつつかれた大介が「異議あり!」とようやく立ち上がるものの、島崎はさっさと「終わります」と引き下がった。そして大山本人に至っては、スタジオ採用を条件に「好きにして良い」と誘惑されたと供述。実習生に手を出す訳には… と誘惑に応じなかった事の腹いせに裁判を起こしたのでは? と言い出す始末だ。こんなもんでしょうな。
 宣誓した事を確認して嘘は処罰されるのだと迫る大介は、本当の事しか言っていない、ヌードも撮らなければエッチな事もしていないとシラを切り通す大山に、
「普通ナイスバディなモデルに囲まれてると、かえって普通の女の娘にへんな事をしてみたくなるんじゃないですか?」と本音? で迫った。まぁ… いいか。
 だがこの業界では少しは地位も信用もある人間だと返す大山は、いやがる女を無理に裸にしたり、『まして手錠をかけて猥せつな』行為に至るなどの不名誉な事をする訳がないと主張。
 質問を迫る裁判長は質問がなければ終るように命じるが、『手錠』に着目した大介は、言った事を認めさせた上で、あすかは『動けなくされた』としか言っていないと指摘。頭を抱える島崎をこなしつつ「それはつい…」と狼狽える“つい”に着目して、
「手錠なんて言葉、“つい!”出ますかね」と声をあげると、自分がその手の趣味の持ち主で、実際に行った事ゆえ、口をついたのでは? と一気に迫った。
 だが敵もさるもので、事前に貰った陳述書に『手錠』と記されていたと反論。一同は一斉に資料を開くものの、裁判長は書いていないと指摘。書くのを忘れてしまった事に気付く大介は『ラッキ〜』と洋一にほくそ笑むと一転強気で、
「どうなんです! 何とか言ったらどうですか!?」と大山に迫って「終わります」と締め括った。『手錠』に気付くより、記述漏れの方がお手柄だ。
 他になければこれで裁判は結審だと言う裁判長に、追加提出したい証拠があると立ち上がる島崎は写真を提出。ラブホテルのベットで男とツーショット写真を見た大介は「うっそ〜!」と声を上げた。
 あすかは昨年5月から9月まで渋谷のデートクラブでバイトをしており、証拠写真は常連客が追加チップを払って撮った写真だと島崎が説明。洋一や弥生も驚きを隠せず、本件とは関係ない! と立ち上がる大介に、「大いに関係ある」と余裕の島崎は以下のように裁判長に訴えた。 ・原告は愛情もない不特定多数の男性と金銭を介して肉体関係を結んでいた訳で、そのような女性が、もしヌード写真を撮られて性的関係を強要されたと仮定しても、それが慰謝料を請求するほど苦痛なのか、はなはだ理解に苦しむものである。
・更に彼女は自分の肉体と引き替えに利益を得る事を知っていた訳で、自分に就職や仕事に於いて利益を与えてくれるかも知れない大山氏に同様な意図を持って近づいた可能性が非常に高いのではないか? しかし大山氏は彼女の期待に添うような扱いをしなかった。
・今回の訴訟は大山氏を逆恨みして陥れようとした、誠に卑劣で自分勝手なものだと言わざるを得ない。
 マジ? と新事実に驚く大介は、原告代理人から意見がないのならばこの辺で裁判を結審して判決期日を… と言う裁判長に、
「ちょっとタイム」と挙手! このまま結審されてはマズイので次回までに証拠を検討する等で… と囁く洋一に習って、証拠検討の必要性を訴えるものの、そんな必要はないと思うと冷たい反応の裁判長に、この写真が本物と言えるのか? と迫る大介は、パソコンでの合成は簡単だ! と食い下がる。まぁ、そうかな?
 それでも渋い顔の裁判長に余裕の笑みを浮かべる島崎は、そこまで言うのならば期日を設けて専門家の鑑定を仰ぎ、その場で本物で有る事を証明しようと結んで裁判は閉廷。
「あんな娘がやっているのか?」「僕もお願いしたい」と傍聴人たちの声に眉をひそめる弥生は、顔面蒼白で本当にあんな写真を撮ったのか? と問い詰めた。

 あっさりバイトの事実を認めるあすかは、仕送りだけでは足りず、さりとて勉強でバイトの時間もなく、手っ取り早く稼ごうと思ったら… と説明して、それでホテルに行くのか? と呆れる姉に、普段はお茶かカラオケでホテルは一度だけだと弁明。
「一度だけなら良いの?」と怒り収まらぬ弥生に、遊ぶ金欲しさではないのだからと割って入る洋一は、金が足りないのなら何故言って来ない? お姉ちゃんの世話にはなりたくない! との展開に、後悔しているのだと話をまとめる方向に務める。さすが弁護士だな。
 しかし、その努力も虚しく、「してないよ… 自分で決めた事だから」と言い残してあすかはその場を走り去って行く訳で、最悪の展開に、自分のせいだと言う大介に「どうするつもりだ?」と矛先を向ける洋一は、裁判経験もなくこのままでは敗訴してしまうばかりか、あすかの過去を暴露され姉妹の仲もぶち壊して無茶苦茶だと続けて、どうしよう… と途方にくれるふがいなさに、
「妹の弁護士は、裁判始めてだったなんて弥生さんに言えますか?」と詰め寄る訳だ。が、その話を聞いてしまった弥生は大介の顔面にグーのパンチを喰らわせてその場を去って行き、僕だって殴りたいくらいだと結ぶ洋一は、慌てて後を追った。弁護士に黙っているあすかも悪いけどね。
「君に良いとこ見せたくってやった… なんて言えるか」と布団を被る大介は、何事も身の程を知って行動すべしと納得する弟・孝介(仁科克基)に、人の失敗を教訓にするな! と毒付くしか術もなく…。だが、好かれたい一心ではなくあすかを本当に助けたいと思った事を指摘する弟と、やった事はいい加減でも気持ちはいい加減ではなかったと、その彼女・絵里(水川あさみ)から慰められて少々持ち直すものの、「何かあったら手伝う」と言う孝介は時給1000円との条件を付けた。
 そんなこんなで出社した大介は、所長・葛西健作(中山仁)の友人が債務取り立ての訴えを起こす仕事を任される。  支払い命令が出るのは確実で簡単な仕事だと説明する葛西は、相手はヤクザで大変なのは命令が出た後だと囁く腰巾着的存在の倉本和彦(佐戸井けん太)に、殴られるのも彼の給料のうちだと返すが、当の大介は廊下を行く英子と弥生を追ってそこには既におらず…。さすが島崎弁護士の調査網だと感心する英子が、名誉毀損の賠償金が300万だと聞いて溜め息を漏らした行く手を、「申し訳ありませんでした」と土下座する大介が阻んだ。
 鑑定人が写真を本物だと証言した後に何をしたら良いか尋ねる大介に、それを考えるのが仕事だと返す英子は、判決が出るまで依頼人の為に最善の努力をするよう命じるが、もう裁判で妹をさらし者にしたくないとの弥生の意志を汲んで、裁判長も和解を勧めている事を確認。判決で名誉毀損の賠償金を認められる前に和解の席で金額交渉をするべきとの意見に、金なら自分が何とかすると弥生の気持ちは決まっているようだが、被害者のあすかが何故金を払わなければならない!? と異議を申し立てる大介は、あすかの意志は? との問いに「さぁ」と返答。おいおい。
 自分も喧嘩したままだと続く弥生に、何をやっているんだこやつらは… と呆れる英子は、どちらがあすかと話をするのか? と迫り、大介は黙って手を上げた。担当弁護士としては当然の仕事です。
 その夜。行きつけの居酒屋で生ビールをあおる弥生は、同じ東京に居て親代わりの立場ながら、妹のバイトに気付かなかった事で自己嫌悪に陥って、全部を知る事は無理だと慰める洋一に、『花村さんなんかに』弁護を頼もうと言った事も含めて、全て自分のせいだと結ぶ。
 そして、何もかもひとりで責任を感じる事はないと続ける洋一は、自分が責任感じないでどうする? との反論に素直に納得。『責任を感じる事はない』などと、むしろ一番無責任な言葉だと否を認めて、
「ごめんね。つまんない事しか言えなくて」と詫びつつ、勉強ばかりしていて人間の事が良く解っていないのだと自己分析して、心の奥底から出て来る言葉がない… と肩を落とした。
 そんな事はないと慌てて、謙虚になれる姿勢は成長の可能性があると慰める弥生と、何で僕が慰められるのか… とうなだれつつも笑顔を漏らす洋一がイイ感じで改めて乾杯する一方、諸悪の根元と化した大介は、あすかのアパート前で遅い帰宅を待っていた。
 そんな様子を見た近所の主婦は、当然ストーカーと交番に通報する訳で、駆け付けた巡査に菊バッチを示して弁護士だと名乗るものの、説得力薄いルックスで一悶着起きそうな所にあすかが戻って来た。
 あんな思いをさせて済まなかったと詫びる大介は、姉と同じく裁判を辞めるとの意向に、それでは名誉毀損を認めた事になると説明して、自業自得だと言うあすかに、過去は別として受けたセクハラは本当であり、敗訴すれば専門学校も退学処分だと説得。だが、写真なんてどうでも良いと言い出して、良い大学を出て一流弁護士事務所に勤務する姉と比べられない為に全く違う事をしようと思った末の選択で、本当は何でも良いのだと結ぶあすかに、預かった写真を示して弥生が大事にしていたと説明。本当に打ち込める写真を見つける事が出来て嬉しかったのだと続けるものの、姉は自分が恥ずかしいので妹にちゃんとして居て欲しいだけなのだと言うあすかは、写真を破り捨ててしまう!
 自分のお宝写真を破られた大介は、迷わず車道に飛び出してドライバーたちのブーングもなんのその。小さく破られた写真を拾い集める姿を一瞥するあすかは、その場を去って行き、手の中に集めた写真に視線を落とす大介は、『どうしたものか』と途方に暮れた…。

 翌日。とあるスタジオのカメラマン(山口仁)を訪れた大介は大山の情報を尋ねるものの、これから知り合いの美術マンの葬式に行くとあしらわれてしまう。そこに業界人が沢山来ると踏んで出向き、女好きで有名、モデルを軒並み喰うとの証言を得るが、仕事が欲しい娘は自分から行くのでは? と言う関係者氏に、素人の若い娘を毒牙にかけた系の話は? と突っ込む大介は、この業界であの人に睨まれてはヤバイので誰も何も言わないだろうと言われて、他の関係者にも声をかける。だが、そこに弔問客してやって来た大山に呼び止められて、葬儀の場で刑事のような真似は不謹慎であり、謝罪するなら示談に応じても良いと言う間にワラワラと周囲には、ヤクザまがいの取り巻きが集まって来る訳だ。色々取り揃ってる訳ですねぇ、大山には。
 明後日の裁判までに何も出来る訳がないので諦めろと言われた大介は、スゴスゴ事務所に戻って清めの塩をパラパラしていると、弁護士たちが弥生と洋一の噂話に花を咲かせているではないか! 新入り弁護士は手が早いのかとの説に、その逆で『花村ってドジな新人』に妹の裁判を任せたお陰で酷い目にあっている弥生を洋一が慰めている、慰めがそのうちに… と聞いた大介が神妙な面持ちで自席に向かうと、噂のふたりは何やら相談中の様子だ。
「あのふたり。あなたに何か話があるみたいよ」と総務課・坂田美奈(池田真紀)に言われて身構える大介は、僕たち話し合って… と切り出されて、
「もうそんな事になってるの!?」と咄嗟に返す。おいおい、仲人でも頼まれたつもりか?
『もうそんな事』を受けて裁判は明後日だと言う洋一は、和解するなら明日しかチャンスはなく、島崎と旧知の英子が立ち会ってくれると説明。何故被害者が金を払う必要がある! と大介は強気で返すが、あすかの意志を尋ねる弥生は「もういい」との返事を確認して示談で話を進めると結んだその夜… 街をうろつくあすかの携帯を鳴らして、示談の話を進めるので、明日11時に裁判所に来るように伝えた。
 悔しいがこのままでは勝ち目がないと聞いて、もうどうでも良いと返すあすかは示談金は自分で何とかすると告げて一方的に電話を切ると、そこかしこに貼られたデートクラブの貼り紙に目を留めた。ふ〜む、悪循環だな。
 そんなあすかを尾行する人影は… 何と孝介ではないか! ナンパなら金持ちしか相手にしないと無視を決め込んで、ボディガードを頼まれたと説明する孝介から「君の弁護士から…」と聞いたあすかはもう関係ない事だとウンザリ顔で、その場を走り去って行く! 時給800円に値切られてしかも追跡かい! と逃げるクライアントを追う孝介は、行く手でチンピラまがいにボコにされている大介を発見! 大山の元でモデルをやっていたと言う現風俗系女性に、何か知っているのでは? そんなに大山が怖いかよ! と迫るものの、関係ないと言い張って「やっちゃって」と言う元モデル嬢の命令で再びボコボコにされる大介は、言葉を失うあすかに気付いて、あんな奴は絶対前にも同じ事をやっている筈だと説明。クソ! と吐き捨てて、
「俺にもう少し力があったらなぁ… 済まない」と悔しそうに詫びる姿に、何やらあすかは決心を固めた。
 そして翌日。法廷に立つ英子は、『賠償請求額は5億で、着手金だけで1千万』のアメリカの映画会社の訴訟を軽くこなしつつ、腕時計を見て時間が来たとこなす洋一に『わかったわ』と頷いて、セクハラ事件の示談の場に向かった。
 謝罪の意志があれば事を荒立てるつもりはないと説明する裁判長から、二度と蒸し返さない事を条件に被告側は賠償金を50万円まで引き下げるとの意志を確認。さすが否があるだけに、随分安いもんだ。
 あすかがまだ到着していないが、大介が連れて来る筈だと洋一から聞いて、使い走りも出来ないのか… と英子は呆れ顔で吐き捨てるが、弥生はその金額なら何とかなると示談に持ち込む意志を表明。本人の意思確認が必要だと言われて、どうでも良いと言っていたのでこのまま続けて欲しいとの一言で、一同法廷に向かう事に。
 とんでもない女に捕まって、無駄な時間ばかり使わされると愚痴る大山と共に立ち上がった島崎は、久々に対面する『公私ともに世話をした』英子に、そういう仲なので賠償金をあと20万円負けさせても良いと持ちかける。良い条件だと返す英子は、『お世話した女性弁護士』を好奇の目で舐めるように見回して「そそられるものがある」と言う大山に皮肉を込めて、島崎も変わったと指摘。こんな下品な依頼人がお似合いな弁護士になるなんて… とパンチをお見舞いした所にあすかを引き連れた大介が到着!
 和解はしないとの意志をハッキリ述べて、悪い事をしていないので謝る必要がないと訴えるあすかに続いて、依頼人と話し合って出した結論だと大介が結べば、もう和解は受け付けないと吐き捨てる大山たちは、すごすごとその場を去って行った。さて、どう戦うのか?
 裁判で巻き返す為には、どうしても大山のやった事の証明が必要だと説明する大介は、何でも良いから何かの形で証拠が残っているか、知っている人はいないかと投げかける。
 暫し思案したあすかは、滝田なる美術スタッフがすれ違い際に身体を触ってニヤニヤしながら「俺じゃダメか?」と言った事を証言。『俺じゃダメか?』が思いっきり怪しいと踏んだ大介は、取り敢えず会うしかないと、再び件のスタジオに向かった。

「あんたバカ?」と前出のカメラマンに言われた大介は、この前出向いた葬式は滝田のものだと聞かされて、「死ぬなよ〜おい」と悔しがる事しきり。だが、通り魔に刺されて死んだという滝田氏が、金が入るので独立すると騒いでいた事、盗撮に凝っていて古い現像機を譲り受けた事を聞いてアパートに出向くと、弁護士と聞いて「犯人が捕まったのか?」と神妙な面持ちの滝田の兄(増田由起夫)は、別の事件で重要な証拠を持っている可能性があるので捜させて欲しいと聞いて、明日朝までに部屋を引き払うので全部片付けてくれと言い残してさっさと帰って行く訳だ。
 どうしたらこんなに散らかるか? と不思議なくらいに所狭しと散乱した荷物に嫌気がさしつつ、ネガフィルムをチェックしながらワシワシと不要なものをゴミ袋に入れ込む大介は、大量のビデオパッケージの中から、カツカツと音がする事に着目! 女子トイレの盗撮写真を発見するものの、他のパッケージには当たり前にビデオテープが入っている訳で… 根気よく探し続けたが朝がやって来ると、ゴミはきちんと種分けさせて部屋はいつでも引き渡しOK状態だが、証拠の写真は見つからなからず…。法廷に現れない大介に、勝ち目が無いと逃げだしたか? と島崎がほくそ笑む一方、部屋を訪れた滝田の兄は綺麗に整理された部屋に目を見張った。
 捜し物は見つからなかったと肩を落とす大介は、最後にチェックしたビデオパッケージが『ランボー』の1、3巻である事に着目! 「2は?」と聞かれた兄は、大介が来る前に片付けていた際に出したゴミの中にビデオが何本か混じっていたと証言する訳だ!! 早速表に飛び出すと、『ランボー2』のパッケージが捨てられたゴミを回収した清掃車が走り出した! 走って追う大介は、次の回収場所で止まるかと思いきや、不燃物の日なのかそこには止まらず… 気を入れ直して清掃車を追ってひたすら走り続けた…。刑事ドラマみたいだな。
 そんなこんなで急遽洋一が原告代理人席についての裁判が始まり、写真鑑定人は合成の事実は無い事を証言。反対尋問が出来る訳もなく、それでは結審して判決期日は… と相成った所にボロボロの大介が登場! 新しい証拠だと写真を提出すると一転顔色を変える裁判長から説明を求められる。
 被告は性的関係を強要した事実はないと主張したが、真っ赤な嘘だという事を示す証拠だ! と突き付けられた、あすかへのセクハラ現場の写真を見て顔色を失う大山&島崎に、ある人物が盗み撮りした写真で、その人物は被告を恐喝していたのだろうと説明。こんな写真はインチキだ! と破り出す大山に、
「そうですよね?」と同調して、偽造した可能性も充分あるとうそぶく大介は、証人席の人物を指してわざとらしく写真の鑑定人では? と声を上げてこの場での鑑定を提案。同調する裁判長から意見を求められた島崎は「しかるべく」としか言い様がなく…。
 ネガの偽造は不可能だと言う鑑定人は見た所明らかに本物だと証言! 因みにこの裁判とは関係ないと前置いて、写真の持ち主は通り魔に刺されて死亡した事を暴露する大介は、警察にも提出した方が良いと裁判長に提案。
「大山さん、別の裁判でも被告人になるかも知れませんね?」と言われて取り乱す大山は、係員に取り押さえられて、あんな小娘に人生をメチャメチャにされて堪るか! との捨て台詞を残して法廷の外へと消えて行った。その台詞はそのままお前にくれてやるって事だな。
 大介に丁重に頭を下げるあすかに、やっと姉貴失格だと気付いたと言う弥生は、口先ばかりで妹の為に何かをしてやっている気になっていたと告白。そのままで良いと返すあすかは、近くで自分の事を見ていてと結んで、姉妹の抱擁を見守る大介、洋一、英子の弁護士たちは『良かった良かった』と頷いて事件は一件落着。後日の新聞は、セクハラ事件がきっかけで大山が殺人容疑で逮捕された事を大きく報じた。
 その新聞がさりげなく置かれた英子の部屋でお茶とケーキを配る弥生が、残ったケーキをこっそり部屋から持ち出す一方、案の定ヤクザの債権者から殴られた大介は、これも弁護士の大事な仕事だと言う葛西所長や倉本から、セクハラ裁判に勝訴した事を讃えられ「事務所のホープだ」とおだて上げられた。
 自席に置かれたケーキとあすかからの手紙に目を留める大介は、『焼き増しました。私のお礼です。頑張って下さい』と記された手紙と共に同封された弥生の写真に笑顔で、頑張るぞ! と呟きつつ、ワシワシとケーキにかぶりついた。
 その様子を眺めて、ただのビギナーズラックなのか、次の事件が楽しみだと冷ややかに言う暎子に、自分も頑張ると言う洋一は、『あんなの』に対抗意識を燃やす事はないとのお言葉に、
「対抗心というより、なんか気になるんですよね、花村さんって」と返答。ニコニコと見守る弥生らの視線を感じる事なく「頑張ろう!」と鼻の止血用詰め物を吹き飛ばす大介が「トライ!」と気合いを入れて… 『花村大介』第2話、end。

▲法廷デビューを無事勝訴で締め括った第2話。名誉毀損の300万から示談金50万〜30万と具体的金額が提示されているにも関わらず、何故セクハラ勝訴の慰謝料が提示されないのか? との点に俺は大いなる疑問を感じてしまった。当事者が見落としがちな証拠を引き出すのが弁護士の仕事との描き方には満足しただけに、弁護士が主役のドラマであり、1話で100万が良いところと台詞で触れているのだから、慰謝料の金額と事務所にどれだけ利益をもたらしたのかしっかり描いて欲しかった。因みに今回のボディガードで兄貴を見直した? 弟・孝介(仁科“松方弘樹ジュニア”克基)が、今後もの凄い活躍をするかどうかに密かな期待を寄せる次第だ。
 さて来週は、ベットで「私の事を弁護して」とのたまうゲストの梨花嬢に、旦那と別れたいと言われて「旦那が居るの?」と仰天の花村大介28歳、ヤルじゃないか状態だぞ! 離婚はしても子供は絶対渡さないと続ける梨花嬢に、あの人が暴力を振るうような人に見えますか? と洋一に言われる旦那役は板尾創路氏。あんたなんか解任よ! と言い渡される大介に、ドメスティックバイオレンスを英子が説明。そして「結構見どころあるねぇ」と弥生に評価される大介が「あなたお解りですか? 自分が最低の野郎だって言う事をだよぉ!!」と法廷で決め倒して… 『美人のクライアントが、抱いてくれ結婚してくれと列を作って』が早くも実現か!? 楽しみに待つぞ!


● 花村大介  ●

第1話『人生は気合いとハッタリだ!!』<7月4日(火) ヨル10:00〜10:54 フジ系>
脚本:戸田山雅司 演出:河野圭太

<出演>花村大介(28)ユースケ・サンタマリア/高村弥生(24)水野美紀/香山洋一(24)いしだ壱成/花村孝介(18)仁科克基/黒田絵里・水川あさみ/坂田美奈・池田真紀/丸山弁護士・奥居俊二/倉本和彦・佐戸井けん太/葛西健作(55)中山仁/長沢英子(36)川島なお美 ほか
ゲスト:高村あすか・山口紗弥加/島崎道雄・寺田農/大山博之・団時朗/原田美紀・山田まりや/熊田弁護士・石井愃一/吉沢夫人・大島蓉子/菅田俊 ほか


「では、私から証人に質問します」と法廷で立ち上がる弁護士・花村大介(ユースケ・サンタマリア)は、被告が逃げて行く所を窓から目撃したとの証言に対して、その道は夜は真っ暗なのに何故顔が見えたのか? 被告が夕方その家に入って行く所を見たので、出て行った人物も被告と思い込んだとの仮説を立てて、
「そうじゃないんですか!?」と証言台を指をさした! が、
「困るねぇ、勝手に入っちゃ」とぼやく掃除のオジサンに、一転腰を低くして詫びを入れるとキャバクラ嬢・原田美紀(山田まりや)の待つ法廷へと急いだ。お約束の導入部だな。
 借金した金を遊びやギャンブルに使った事はないかと尋ねて、
「もうこんな事にはならないと誓いますか?」と形式通りに事を進める裁判長から、債権者からの異議がなければ免責となる… と自己破産宣告を受ける美紀に付き添った大介は、本当はパチンコで作った借金だと気付いて「嘘かよ!」と声を上げた。
 ギャンブルの借金は免責が認めらないとの説教も時既に遅し。彼氏からの携帯に応じる美紀は、早速遊ぶ算段に余念がなく、
「弁護士? 全然行けてないって感じぃ? 弁護士とかって『異議あり!!』とかそういうのだと思ったんだけど全然違うのぉ。大丈夫、あんなのと浮気しないって」とまで言わた大介は、ウンザリ顔でその場を立ち去った。『異議あり!!』に至らなかった事に感謝しなさい。
 脱力感全開で街の小さな熊田弁護士事務所に戻った大介は、子供連れ主婦の債務処理を押しつける熊田(石井愃一)から、自分の後継者は君だ! と肩を叩かれてウンザリする一方、超高層ビル内のキャピタル法律事務所では、重要役員会議が行われていた。
 弁護士・倉本和彦(佐戸井けん太)は、昨年42億円の売り上げを達成したと報告しつつ、金額の一定した顧問料を覗く単価1千万円以上の事件が26%、それ以下が24%だとの結果を踏まえて、
「利益率の高い事件をもっと増やしたいね」と言う所長・葛西健作(中山仁)と申し合わせたように比率を35%と15%にシミュレーションした結果を表示。跳ね上がる総売上額に『おぉ〜』と出席者一同から溜め息が漏れる。
 しかし、紹介者が居る場合には金にならない事件でも簡単には断れないだろう、金儲けしか頭にない事務所だとの評判が立つのはマズイ、との御指摘に、
「ホントはそうなんだけどね。これ解決する方法あるの?」と問う葛西所長に「あります」と即座に返す倉本は、一見ロスの多いこの状態は全員が一流の優秀な弁護士である事から発生する問題であり、ソコソコの給料で働くソコソコの弁護士を雇って、儲けの少ない仕事は全てそのソコソコ氏にやらせる事が唯一の問題解決方法だと説明。再び『おぉ〜』が沸き上がり、ある程度の能力があって、しかしつまらない仕事を文句も言わずにやる人物が居るのか? と言う葛西所長に、
「もう探し初めています」と自信たっぷりに結んだ。
「弁護士も〜 仕事なければただのぷぅ〜」なる辞世? の句を詠んで缶ビールをあおる大介は、ノートパソコンに向かいつつマジで辞めたのか? と尋ねる弟・孝介(仁科克基)に、あんなボロ事務所の後継者になってどうする! と返答。まぁ、どうなんでしょうか?
 最近では弁護士もダブつき気味では? との御指摘に、司法試験合格者を千人にも増やすからだと返しながらも、そのお陰で兄貴のような中途半端な奴も合格出来たとの事実を指摘されて、それが罠だったとぼやく大介は、
「弁護士になれば金はガッポガポで、女はよりどりみどりだと思っていたら、あんなキャバクラ女にまでバカにされて…」と吐き捨てて二本目の缶ビールを開けた。本気でそんな事を思ってたのか?
 何の為に3年も勉強したのか解らないと続ける兄を思って、
「教訓。落ちこぼれ弁護士になるくらいならサラリーマンになるべし」と進言する孝介は、キャピタル法律事務所のHPで弁護士募集を発見! 大手だと漏らす大介は、
「いいんじゃないの? 女にモテモテ、金はガッポガッポ」と言う弟に、東大卒しか相手にしない事務所だと説明。
「いやいや。最近は東大卒以外の方にも目を向けてますよ。ですからこうしてあなたともお会いしている訳でして」と言う倉本の前で緊張しきりの大介は、熊田事務所で1年間主にどんな事件を扱っていたのか? との問いに、主に金融、不動産関係だと返答。
「私としてはその経験を生かしつつも、こちらのような事務所で大企業の法務活動を中心にハイテク化、多様化する21世紀の社会に…」とマニュアル通りの熱弁をふるうものの、
「打って守って走る弁護士ですか」と面接官たちは笑ってその場を締め括った。
 本日のお車代を有り難く頂戴して退散を決め込む大介は、そこにやって来た倉本から「君を仲間として迎えたい。アソシエートとして採用します」と言われて声を上げた!!
「マジだよ。何が“打って守って走る”だよ。俺がなりたいのはねぇ、歌って踊れる弁護士だ」とひとり呟いて、『やった、やった、やった、はいはい』と歌って踊る大介は、資料室から奇妙な踊りに驚きつつ小さく拍手を送る高村弥生(水野美紀)に目尻を下げて、
「なんか俺… ツイて来たかぁ」とやる気を漲らせた。頑張れ、ソコソコ君!

 そして初出勤の日。受付で倉本を待つ大介は、同時入所の新卒弁護士・香山洋一(いしだ壱成)から声をかけられて新率ではない事を指摘される。そりゃぁフケてるからね。
 弁護士バッジがピカピカではないからとその理由を述べる洋一に「鋭いね」と返して、余所からの移籍だと告げる大介は、普通は事務所勤務を何年か経て独立するのでは? とのクエッションに、事務所移籍はアメリカでは普通であり、日本の弁護士もそれに倣ってこれからはキャりアアップの時代であり、自分も前事務所での経験が評価されて是非来て欲しい! と迎えられたのだと調子に乗って説明。時期は同じでも先輩ですね? と上下関係を認めさせた所に倉本が登場! 前回面接を行った場所はお客との面談スペースであり、
「ここからが先が部外者立入禁止の我々の仕事場だ」と、ドアを開けると… 一流企業並の広〜いスペースに夥しい数の人々が、忙しそうに仕事に勤しんでいる! 『パートナー』と呼ばれる事務所の共同経営者たちの各スペースを紹介して、
「君たちアソシエイトもいずれ能力が評価されればパートナーに昇格出来る」と説明する倉本が、パートナーの弁護士には秘書が各一名付くと紹介された秘書たちのスペースは、皆モデルと見まごう美人揃い。思わずニタつく大介&洋一の席は、その秘書たちのスペース奥の一角にみすぼらしい机と椅子が用意されていた。そのうち会議室潰して部屋を作ると言われて、ガックリ。秘書は? と全く状況を理解していない大介に、
「早く秘書が必要な程、仕事するようになるんだね」と返す倉本は、そこに通りかかった秘書ではないが総務課のそっけない女・坂田美奈(池田真紀)に何でも聞くよう言い残して、その場を去って行った。
 自己紹介するふたりに坂田は無視を決め込むが、そこに洋一を訪ねて弁護士・長沢英子(川島なお美)が登場! 大介には目もくれず、同じゼミの先輩だと言う英子は早速チームの一員に加えたいと洋一を引っ張って行く。
「花村さんは?」との気遣いに、何か指示があるでしょうと言い捨てて、その場を去って行く二人を、
「東大OB仲良し倶楽部にご入会」と坂田が面倒臭そうに呟いた。
 英子のチームではアメリカの洋画会社からの依頼で、ゲーム会社を著作権法違で起訴。和解を拒否して真っ向から荒そう姿勢で… と俊英たちが説明する一方の大介は、暇なら電話にでも出ろ! と坂田に言われての電話番状態。
 英子の秘書だと紹介された“拍手の女”弥生に洋一が瞳を輝かせる一方、大介にも仕事が廻って来た! 郷田財閥の遺産相続に絡む訴訟の依頼を受けて準備を進めているが、その一員として君の手を借りたいと言われて「頑張りますぅ!」と返す大介は、郷田家の次女・吉沢夫人(大島蓉子)の相談を任されて大張り切りで挑む。
 総額1千億にものぼると言う遺産相続金にますます張り切って、
「私が来た以上、お任せ下さい」と胸を張るが、娘が通販で購入した痩せる健康器具の効果が全く現れない… との相談事に唖然!
 所長室では、宮沢夫人が愚にも付かないトラブルを見つけては持ち込んで来ると説明する葛西所長に、優秀な弁護士が付き合わせていたのでは堪らないと倉本がフォロー。成る程ね。
 クーリングオフは契約日から8日間しか効力がないとの説明する大介は、それならインチキ商品の詐欺罪で訴えると言う夫人に、違法性を立証するのは大変なので後程検討するとして、そろそろ本題に入ろうと提案。
「その、痩せるの痩せないのは置いといて…」と言った途端に、
「置いといて? あなた娘の苦しみはどうでも良いって言うの!?」と逆上する夫人にネクタイを締め上げられた大介が、
「許せませんよね。女性の気持ちを踏みにじるような事は、絶対に許されない。頑張ります! 頑張りますから!!」と慌てて言い直す一方、とある写真スタジオではヌード写真撮影が行われていた。
 写真専門学校生・高村あすか(山口紗弥加)にヌードモデルを強要するカメラマン・大山博之(団時朗)は、成績優秀と学校側に報告する事、卒業後は自分のスタジオで採用しても良いと思っている事を臭わせて、「もう止めてください…」と訴えるあすかに、
「そんな事言って良いのかな? 僕を敵にまわすと怖いよ」と玩具の手錠を持ち出して、無理矢理関係を強要した。女性の気持ちを踏みにじってますなぁ…。
 その夜。大々的な新人歓迎会の席で、倉本&所長に吉沢夫人の件を相談しようとする大作は、対応に大変満足したと言う夫人の担当を命じられてしまい、いきなりクライアントが持てて凄い! と感心しきりの洋一にどんな案件か? と尋ねられて、
「悪徳商法。詐欺事件に発展するかもな」と取り繕った。間違ってはいないぞ。
 自分はアメリカの映画会社に依頼された訴訟を手伝う事となり、賠償請求額は5億で、着手金だけで1千万は行っているか? と説明する洋一に、そっちの詐欺事件の被害額は? と聞かれた大介は「18万3千円」と正直に申告した所に、秘書の女の子達が押し寄せて来る。
 洋一を取り囲んで、司法試験はストレートで合格、家族にも弁護士は居るのか? との質問責めの女の娘たちは、何か飲み物は? と言う大介に遠慮なく好みのドリンクをオーダー。「俺はウェイターじゃないつぅの」と文句を垂れつつ飲み物を運ぶ大介は、続々と殺到するドリンクオーダーに思わず「はい」と反応してしまう。

 そんなこんなでパーティーも佳境を迎えるが、すっかりウェイターと化した大介が、
「飲み会まで雑用係か。自分のポジション、解ってるじゃん」と言い捨てる坂田に、ポジションって何だ? と返した所に残業を終えた弥生が駆け付けて来る! 自分の仕事だから… とドリンク作りを買って出る姿にうっとりする大介は、「踊ってた人ですよね? 確か」と確認して、最初は大変だが頑張って下さいとの暖かいお言葉に感激。料理を食べ損ねてしまったと漏らす弥生を食事に誘ってこの不愉快なパーティーから抜け出そう! と意気込むが、そこに洋一が登場して、あっさり食事にエスコート。先輩も行きます? と言われた大介が「そりゃ行くよ!」と声を上げると、自分の知っている店で良いか? と提案する弥生は、ラフな居酒屋で生ビールをグビグビと流し込んだ。
「ぐ〜 うめぇ」と一息ついて、慣れた様子でオヤジにおつまみを任せると、驚くふたりに、あの事務所の雰囲気に合わせるのは肩が凝ると激白。
「面倒臭いからふたりには正体見せますね」と煙草を取り出して、秀才弁護士に囲まれて仕事をする柄ではないと続ける弥生は、英子が優秀だと褒めていたと言う洋一に敬語は使わなくて良いとラフに返した。我が意を得た思いで、 「だいたい弁護士なんて、そんな大したもんじゃないって」と身を乗り出す大介は、司法試験を何度も受けて行くとコツが解ってくるものだ、と洋一に同意を求めるものの、敵はストレート合格。「一回か…」と意気消沈した所に、何故柄ではない弁護士事務所に入ったのか? と洋一に問われた弥生は、「笑うもん」と前置きしつつ、
「弁護士法第1条第1項。弁護士は基本的人権を擁護し、社会正義を実現する事を指名とす」と復唱。
「今どき、真面目に自由と正義の為にって仕事ないでしょ? だせぇとか思いながらも、快感って言うか、私も自由と正義の為に戦うぞ、みたいな」と続けて、引いてる、バカだとか思っているの? と照れてみせる。そんな弥生に、
「一緒に頑張ろう! 自由と正義の為に」と握手を求める大介は、その手を離さずに洋一との握手を阻止した所に、弥生の携帯が鳴る訳だ。アレだよ、ロクでもない知らせ。
 今すぐに… と携帯に伝えて、急用が出来てしまった。すぐ来いとうるさい、と手を合わせる弥生は、彼氏と? 彼氏が? 彼氏だなぁと決めてかかる大介に、
「妹です。残念ながら」と公言。千円札一枚を置いて台風のように去って行った。
「凄い早かったですね」と呆気に取られ気味の洋一に、彼氏だ、絶対に彼氏が居ると『彼氏』を連呼する大介は、気になるのか? との突っ込みに、
「美人のクライアントが、抱いてくれ、結婚してくれ」と列を作っているので大丈夫だと虚勢を張る。が洋一がトイレに立った隙に、自分のジョッキと口紅の残る弥生のジョッキとを交換する大介は、口紅部分を確認して、一気にビールを流し込んだ。
 急いで帰宅した弥生を待っていた妹とは、写真スタジオでセクハラ行為を迫られていた高村あすか! 別に大した用ではなく、ただ会いたくなったと説明する妹と、お互い彼氏は居ないのか? などと言いつつ、実習は頑張っているか? 決めた事はやり通すべき。才能はあるから後は頑張りや根性の問題だと諭す弥生は、すぐに説教をする… と漏らすあすかに、自分を撮った写真を常に持ち歩いているのだと手帳を示した。大山の元で修行が出来るのは凄い事であり、認められれば将来を約束されたも同然、期待を裏切らないように頑張れ… と言われたあすかは、セクハラ行為のフラッシュバックに耐えられずに「やめて!」と耳を覆い、驚いた弥生は事情説明を迫った。
 翌朝。孝介が連れ込んだ彼女・黒田絵里(水川あさみ)の用意した朝食を不愉快そうに食しつつ、
「この部屋は女人禁止決定!」と宣言する大介は、一流事務所に入ってモテまくるのだろう? と言う弟に、そんなつもりではなく弁護士として社会に貢献する為の移籍だと説明。
「モテなかったんですかぁ…」と同情する絵里に「うるちゃい」と返す大介は、
「兄貴の良いところを認めてくれる女も居るよ」と慰めの言葉に、
「そんな女はなぁ、他の男がほっとかないの」と実状を語るが、そこをモノにするのが男であり、一発デカい仕事で活躍して良い所を見せてやれとの正論に、
「勿論、そのつもりだよ!」と返して、意気揚々と出社。
 思い詰めた弥生が英子に相談を持ちかける一方、クライアント(菅田俊)から飲み屋のツケの相談を持ちかけられた大介は、1万円だけ払ってしまった事が不味かったと返答。
 飲み屋のツケの時効は1年だが、その間に少しでも支払いがあった場合、時効の中断でそこからまた1年間の時効期間が始まるのだと説明。全額諦めるので1万だけでも… と泣き付かれたママに騙されてしまったと悔しそうな様子に呆れて、20万くらい払ってどうか? と持ちかけるものの、女房に内緒で20万をどうやって工面するのかと言うクライアント氏は、会社の顧問ならば何とかして欲しいと迫る訳だ。
 そんなトホホッぷりに嫌気がさして自席に戻った大作は、
「最初はこんなもん! これからデッカイ仕事、ガンガン頑張ろう」と自分に言い聞かせが、知らないのか? エリートの仲間入り出来ると思っていたのか? と呆れる坂田から、あくまで噂だが、
「今回採用するうちのひとりは、金にならないスカみたいな仕事を処理する係り」だと聞くや、
「それ、俺かよ?」と血相を変えて所長室へ駆け込んだ!

 倉本、英子、弥生、洋一までもが揃った部屋に勢い良く飛び込むものの、何も言えない大介は、シュレッダーが詰まったので直して欲しいとの申し出を快諾。トホホ…。
 話は解ったが難しいのでは? と葛西所長が口を開いた所に、受付嬢の制止を振る切るあすかが乱入して来て、訴えてくれとは言っていないと迫られた弥生は、その為に自分に相談しに来た筈で、いつもはっきりしないのだと妹を叱咤すると、これは明らかに地位利用型のセクハラだと英子は怒りで声を震わせる。
「何度もヌードモデルにされた上、性的関係を強要されている。相手が自分の将来に大きな影響力を持つ為、断る事が出来ない… 辛かったでしょう?」と言う暎子に、第三者の目撃証言の取れない密室での違法行為立証は難しいと葛西所長が進言。裁判で負けた場合かえって妹の将来に傷がつく事もあり、時間が解決するとの考え方で、事を荒立てない方が… と及び腰の倉本に、所長達の考えは解っていると返す英子は、仮に本件で慰謝料を取れたとしても、高々100万で事務所の収入は着手金も含めても数十万にしかならず、こんな事件に人手を割くのは無駄なのだろうと続けた。そして、
「事を荒立てずに? 男たちが女の苦しみを理解しようとせず、目先の利益しか考えないからこういう事件がなくならないんです」と言い放つと、弥生は自分の秘書であり、このケースは自分が担当すると宣言したところで、ノートパソコンで大山の検索をかけていた洋一が、過去に著作権侵害で裁判を起こしていると報告。その時の弁護士は… 島崎道雄(寺田農)とためらいがちに告げると、敏腕弁護士の名を聞いた所長らは一様に溜め息を漏らし、島崎は東大の大先輩であり、公私に渡って世話になっていた噂があると指摘された英子は、
「確かに… 恩人を相手にすれば矛先が鈍ります。私は適任ではないかも知れません」と掌を返した。
 その様子に「もう結構です」と漏らすあすかは、酷い事をされて黙っているのか? そうしていつも逃げてばかりでは… と言う弥生に、
「お姉ちゃんこそ何よ? 自由と正義の為に働くなんて良く言うよ。この人たちなに? お金儲けしか考えてないし、相手が強いからって尻込みしてるじゃない? 自分誤魔化してるの、お姉ちゃんじゃないの?」と迫るが、一部終始を聞いた大介はシュレッダーから顔を上げて「俺がやります」と宣言!
「こういう困ってる人を門前払いしたんじゃ、事務所の名前に傷が付くと思うんですよ。だからここはお忙しい諸先輩たちに代わって、僕が!」と続ける大作に、島崎弁護士を知っているのか? と英子は不快感を露わにする。だが、彼こそがこの事件の適任者だと諸手を挙げて賛成する倉本&所長に、
「頼むよ」と言われて「はい!」と嬉しそうに返答。
 廊下を闊歩する大作の後ろで心配そうな英子に、前の事務所でかなりの経験を積んで来たらしいと洋一が返答。「花村さんにお任せしよう」と言う弥生に、踏み切れない様子のあすかは、
「目的は相手に非を認める事。必ずしも裁判に持ち込む必要はないんだ。慰謝料と今後不利な扱いをしないという誓約書。これだけ取ってみせる」との力強い言葉に、ようやく決意を固めた。
「宜しくお願いします」と頭を下げる弥生に「頑張るから!」とやる気を見せる大介は、大山の事務所に付いて来た洋一に不満顔だが、戦い振りを見てみたいと申し出て英子の許可を得たと聞いて渋々納得。緊張が隠せないままに取り出した爪切りのヤスリで弁護士バッチを擦る大作は、ピカピカ過ぎると新米弁護士だと舐められるのだと説明。「お前もテカリ過ぎだ」と人のバッチにまでヤスリを向けながら、島崎弁護士が百戦錬磨の大ベテランだと聞いてビビリつつ、
「悪いのは向こうなんだから、許せねぇよ」と言い捨てると、背中丸出しのモデルに声をうわずらせて、
「女性を性的な対象としか見れないなんて最低ですよ」と言う洋一と共に、モデル嬢を血走る目で追った所に、大山がやって来た。
 あすかの件を告げてもとぼける相手に、性的虐待だとストレートに訴えるものの、
「虐待とは何です? じゃあモデルはみんな虐待されてるって言うんですか?」との返答に、
「問題は、本人が嫌がっているかどうかでしょう」と迫り、「嫌とは言わなかった」との逃げ口上に、
「あんたに将来を握られると思うと、言えなかったんだよ。無理矢理脱がされて、スケベオヤジにエッチな事されて、それ、どんな屈辱か、あんた解ってるのか?」と迫った。
「新米弁護士のクセに大きな口たたくねぇ」と返す大山は島崎弁護士がついていると余裕たっぷりだが、鳴りだした携帯に応じる大介は『例の件、裏取れた?』を繰り返して通話を終えると、いくら敏腕の島崎弁護士といえども、“あのネタ”裁判で出されては… と意味深に続けた。そして一転狼狽する大山に、
「裁判、楽しみですねぇ」と余裕の笑みを返した。嘘くせぇ〜 絶対バレるぞ!

 そして後日。
「示談に応じるって?」っと驚く弥生に、こちらの言い分を全部認めた大山の元にあすかと出向いて書類に捺印させて来ると言う大介は、もうすぐ実習が終われば敵と顔を会わせる必要も無くなるし、あすかならどこかのスタジオに就職出来るだろうと無責任に続けると「花村さんのおかげ…」と言われて、
「そうかな? そうかなやっぱり」とひとりで納得。掴んでいるネタは何なのか? と尋ねる洋一に、そんなものは無い! どうせ叩けば埃の出る奴だと思ってカマをかけるべく弥生に頼んで携帯に電話させたのだとタネを明かした。
「人生とは気合いとハッタリ。俺はこのふたつであらゆる難関を突破したなぁ…」と自慢げにブチ挙げて、エリート君には解らないかなぁ…。と調子づく大介は、洋一にお茶をいれるよう命じると、
「良かった〜」と安堵で胸を撫で下ろす弥生は、勉強がまるでダメだったあすかは、中途半端に成績の良かった自分にコンプレックスを感じていたが、やっと写真という夢を見つけたところだけに、セクハラで挫折して欲しくはないのだと説明。手帳に忍ばせた自分の写真を見せられた大介は、その美しさにしばし見とれた後に、あすかの才能を証明する証拠物件として預かると申し出て、ちゃっかりほくそ笑んだ。
 そんなこんなであすかを引き連れて意気揚々とサインを迫るものの、手に取ったペンをパシッとテーブルに置く大山に、往生際が悪いと呆れる大作は、
「観念した筈じゃないですか?」と迫る。だが、
「生憎観念するのはそっちだ」と言う大山は、あの時は脅迫まがいの言葉が怖くて言いなりになったが、島崎弁護士と相談の結果、前言は取り消して、謝罪も示談もしないと言い放った。
 その心変わりに焦りつつ、こっちはもの凄いネタ握っているを持ち出すもの、どんなネタか言ってみろと迫られて、
「トップシークレットだよ」とかわすものの、はったりだとはね除ける大山は、
「よくもこんな二流弁護士使って脅しをかけてくれたな」と、怒りをあすかに向けた。
 本来ならばこちらが慰謝料を請求したいところだが今回は見逃すと続けて、実習は打ち切り、こんな問題を起こしては専門学校は退学で、大山を脅した女では業界は誰も受け入れないだろうと宣告。「この世界は諦めるんだねぇ… 大切な思い出にするよ、君の写真」と言い捨てて席を立つ大山に、
「嫌な野郎だな、あんた!」と吐き捨て捨てる大介は、がっくり肩を落とすあすかを見て、
「裁判だ… 裁判だよ! 裁判で白黒つけてやるよ!」と指をさしポーズで叫びつつ、
「こちらも名誉毀損で訴えるまでだ」と不敵な笑みを浮かべる大山を毅然と睨み付けた。大丈夫なんでしょうか?
 帰り道で、肩を落としたまま「私…」と漏らすあすかに、やはり裁判はやめるのか? と尋ねる大介は、
「やめた方がいいですか?」と聞かれて、いや… と言葉を飲み込んでしまう。そして、
「そうですよね? 相手は凄い弁護士だし、私、お金ないし、やっぱり……」と、冷静に状況を把握するあすかに、
「なにいってるんだよ、やるに決まってるだろう。心配ないって」と返して、せっかくカメラマンの夢を見つけたばかりなのに、こんな事で負けてはいけないと進言。
「お願いします」と頭を下げられて「任せておけって!」と返すと、あっと言う間に時は流れて…。
裁判当日
 緊張の面持ちで裁判所前に立つ大介が、深呼吸の後に弁護士バッチを手でサッサと払う一方、傍聴席の弥生は震えるあすかの手を握って、
「自分の認めた事でしょう?」と言い聞かせると、
「大丈夫。花村さんに任せておけば…」と洋一が続ける。
 そんな一同の期待を一心に担う大介が給水機の水で乾いた喉を潤していると、追って来た洋一の携帯が鳴り出した。アレだよ、アレ。
 もうすぐ開廷する事を確認する英子は、
「花村って男、やった事がないのよ」と告げると、「何を?」と尋ねる洋一に、
「裁判を!」と返答。前の事務所に電話確認した結果、そこは債務整理専門事務所でやる事はといえば、破産や免責手続きのみ。証拠調べまで来て突然中止にも出来ず、欠席したら自動的に相手の勝ちだと説明して、
「せめてあなたが付いててやって」と訴える英子は、
「付いてて何するんですか?」と狼狽える洋一に、
「あなたも司法修士受けたんでしょう!」と言い捨てて電話を切ってしまう。
 発声練習などしながら「よし!」と気合いを入れる大介は、電話を終えた洋一に気付くが、
「あの…… 頑張って下さい」と言われて「おぅ!」と返した所に、大山と共に島崎弁護士が登場! 開口一番にインターネットで名前を検索したが、一件もヒットしなかったとかます島崎は、
「そういう新鮮な方とのお手合わせ、楽しみです」と言いつつ、
「あのお若い方では本件の不法行為を立証するのは無理でしょう」と大きな声で大山に告げると、それよりもあすかに付いて調べた結果、面白い事が解ったと小声で呟いた。おや、何でしょう?
 そして一同緊張の中、開廷時間を迎えて裁判長が入場。立ち上がって手の汗を拭う弁護士・花村大介28歳が、ひときわ緊張の表情でその掌をしっかり握り締めて… 『花村大介』第1話、end。

▲あっと言う間にセクハラ裁判が始まった第1話。好みの問題だが、あまりにも『面白いんだぞ』 とギャグを強調されると、引いてしまう癖のある俺としては、ユースケ氏がバラエティ等の素に近いキャラである事も含めて、全体的にギャグトーンを控えて戴いた方が有り難い。因みに、断る為とは言えセクハラ裁判が100万が良い方とは、某府知事の件を挙げるまでもなく相手が業界で名の知れたカメラマンならば安過ぎると逆に怒らせてしまうのでは? と気になってしまった。何はともあれ法廷デビューの花村大介が、どんな活躍で事件を立証するのか、お楽しみは次週からと言ったところだろう。
 さてさて気になる来週は、「私はもう裁判であすかをさらし者にしたくはありません」と言う弥生のグーパンチがは大介の顔面にヒット! 「このままじゃ裁判、負けますよ?」と洋一。「もういいです。私、裁判やめます」とあすか。「無駄な事はやめた方がいい」と言われて「なんであんたにあやまらなきゃなんないんだよ」と燃える大介は、法廷で「ちょっとタイム!」と言い出す始末。「大山みたいな奴は、絶対前にも同じような事やってんだよ」と言うものの、「俺に、もう少し力があったらなぁ…」とヘタリが入る大介で… 次週で裁判のカタが付くのか? 期待して待とう!


制作:関西テレビ・MMJ/プロデューサー:安藤和久(関西テレビ)・東城祐司(MMJ)・遠田孝一(MMJ)/編成:濱星彦(関西テレビ)/脚本:尾崎将也/演出:塚本連平(MMJ)・今井和久(MMJ)/法律監修:本山信二郎・望月賢次(さくら共同法律事務所)/音楽:寺嶋民哉/音楽:寺嶋民哉/主題歌 :『LOVE&JOY』木村由姫(S.L.K.RECORDS)/挿入歌:『I wanna say to…』tomoe(イーストウエスト・ジャパン)

構成・文/阪本 悠


【ご意見・ご感想はこちら】