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第6話『誰とでもうまくやっていけるコウモリ』<8月9日(水) ヨル9:00〜9:54 フジ系> 脚本:辻仁成 演出:松田秀知 <出演>遠野李理香(21)菅野美穂/月密【つきみつ】中也(27)伊藤英明/進藤未明(23)原沙知絵/柿崎保(38)筧利夫/木場静江(28)黒谷友香/園長・石井苗子/美智子・深浦加奈子/長沢基次郎(31)江口洋介/野波麻帆/民雄・鈴康寛/ケン山本・KEE/三原・銀粉蝶/蓮井妙子(45)仁科亜季子/木場源太(35)杉本哲太/蓮井昭彦・串田和美/葛井昴(45)陣内孝則 ほか
そんな事がありつつもCDジャケットの撮影が始まると、程なくして派手なメイクで背中まる空きルックの覆面シンガー『蓮井朱夏』のCDパッケージが目出度く完成。本社ビルに掲げられたどでかい看板が総力をあげての売り出しを物語っているが、静江に乗り込まれても懲りずに葛井昴(陣内孝則)の仕事場を訪れた李理香は、仲むつまじい源太一家と『あなたに懐いているあの子が不憫だと思わないの!?』の声を回想しては、ドスドスとガラス窓に額を打ち付けた。
何一つ苦労も知らずに育ち、仲間を平気で売る事が出来て自分だけ点数を稼いで、世渡りが誰より上手い。あんたみたいに幸福の中で温々生きて来た人間に何が理解できるのかって言ってるんだよ!! と本音を突き付けられた未明は、「彼が好きだったの」と告白。好きだったの! と声をあげると、源太に朝見つめられるだけで幸せだったのだと言うではないか!!ほほぉ〜。
あの音楽やポスターが自分ではないみたいだとの悩みに、覆面歌手ゆえ仕方ないとオツに返す中也は、そうではなくて声も含めて全て! と返す李理香に、アレンジ、ミックス等全て良く、覆面歌手とのイメージも悪くない。柿崎の敏腕なればこその大々的な宣伝活動だとフォローして、あくまでお前ではなく『蓮井朱夏』なので気にするな! 嫌だったらやめれば良いのだと励ました。
▲李理香が覆面歌手『蓮井朱夏』から『来ちゃいました女』に化した第6話。昨今の連ドラでは珍しく5話まで藤田明二氏が連続演出だったが、松田秀知氏の演出は李理香の描き方がかなり憎々しげで痛快だった。今週もバリバリ現実離れした台詞を吐き続ける売れっ子脚本家・葛井昴氏だが、一体どんなドラマを執筆しているのだろうか? 是非とも劇中で紹介して欲しいものだ。突き抜けたキャラ揃いの中で中也の言動だけが唯一自然で好感が持てたので、どうかこのまま貴重な『普通の人』として頑張って戴きたいものだ。因みに新聞掲載タイトルの『話題騒然!今夜も泣けます』はいまいち凡庸。4話の『こんな猛暑でも〜』のインパクトを越えてくれなければ俺は納得出来ないぞ! |
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第5話『遠慮しすぎのメガネザル』<8月2日(水) ヨル9:00〜9:54 フジ系> 脚本:辻仁成 演出:藤田明二 <出演>遠野李理香(21)菅野美穂/月密【つきみつ】中也(27)伊藤英明/進藤未明(23)原沙知絵/柿崎保(38)筧利夫/木場静江(28)黒谷友香/園長・石井苗子/美智子・深浦加奈子/長沢基次郎(31)江口洋介/野波麻帆/民雄・鈴康寛/ケン山本・KEE/蓮井妙子(45)仁科亜季子/木場源太(35)杉本哲太/蓮井昭彦・串田和美/葛井昴(45)陣内孝則 ほか
後日。車で尾行して来る源太に気付いた李理香は脱兎の如く逃げ出すが、程なく追いつかれてしまい…。園長から聞かされた通りを説明する源太は、暴力を振るった事を咎める李理香から、何故冷静になれないのか? 暴走しても何も良い結果は… と言われるが、解っているが好きで好きで仕様がないんだ! どうしようもないだろう!! と声を荒げて、奥さんや子供に負けないくらい幸せにして欲しいとの言葉を引用した。その後『捨てないで』とも言ったとの反論に、幸せはあっちこっちにはないと説明。どっちはいつか消えなければならないと言う源太は、結果お前を取ると決意して、仕事も辞めるので一緒にどこか違う土地に行って新しい人生をスタートさせたいと先走りまくる。
やっぱりとっても良い! と拍手して今日はもうオシマイか? と迫る柿崎は、じっと見られては調子が出ないと言う李理香に、久々に真剣なのでつい力が入ってじっとしていられないと暑苦しく弁明。少しで良いから時間が欲しい、「お願い!」と手を合わせて頭を下げた。
カズの長期欠席の件を再び問われて、何の事やらさっぱり理解が出来ないととぼけて、自分が疑われる理由が何かあるのか!? と強気で迫ると、何度も言うように何かあってからでは遅いと言う園長は、若さ故で身の程をわきまえていないのではないか? と迫るが、いくら親がいなくとも身の程くらいは解ると李理香は反撃する。が、以前にこっそり源太と微笑み合う現場を見たと言う美智子は、小声で『携帯に電話をくれよ』と囁いたと指摘。そんな事はないとの弁に、それでは私の耳がどうかしていたのか!? と迫る美智子に、そんな事は知らない! と突っぱねるものの、そこに静江から電話が!!
▲これみよがしな昭彦の笑顔が不気味な第5話。どっか具合が悪いのか? と思う程ニコニコされ続けては李理香ならずともひんしゅくを買うと言うもので… ヘンだぞ、昭彦!? と突っ込みつつ、もう一人の変な男・柿崎保38歳のオーバーアクションなハイテンション男ッぷりには大いに笑かして戴いた。業界ノリのつもりなのか? コントと見まごう妙なハイテンションは、深刻な世界の住人・李理香、昴、源太、未明、中也の中で異彩を放ちまくりで、ドラマの世界観を一層味わい深くしてくれる救世主の如き貴重な存在だ。どうか最後まで迷走しまくって戴きたい。因みに『はすいしゅか』と入力すると『破水酒家』と変換されて、これまた味わい深いぞ! |
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第4話『おしゃべりな九官鳥』<7月26日(水) ヨル9:00〜9:54 フジ系> 脚本:辻仁成 演出:藤田明二 <出演>遠野李理香(21)菅野美穂/月密【つきみつ】中也(27)伊藤英明/進藤未明(23)原沙知絵/柿崎保(38)筧利夫/木場静江(28)黒谷友香/長沢基次郎(31)江口洋介/民雄・鈴康寛/三原・銀粉蝶/美智子・深浦加奈子/木場源太(35)杉本哲太/蓮井昭彦・串田和美 ほか
そんなこんなで自殺を止めらた陸橋に佇みながら基次郎に宛てて、突然父の居所が解ってしまい戸惑っている… とモノローグしたところに柿崎からの携帯電話が鳴った。一度話だけでもさせて欲しい。決めるのは君で本当に駄目なら仕方がないが、兎に角情熱を伝えたい。一時間で良いから会って欲しい! とハイテンションな申し出に、李理香は期待しないで欲しいと言いながらも翌日のアポを受けた。情熱か… 暫し使っていない言葉だなぁ。
散歩に行こう! と誘う中也は、そんな気分ではなく独りでボ〜ッとしていたいとつれない返答に、それでは人間は悪い方向に行きがちであり、現に自殺しそうな顔をしていると分析。勝手に人の心を読むな! と返す李理香は「こいつも信用できない」と呟いて布団に潜り込んだ。
▲嫌味な程に幸せそうな父・昭彦が初登場の第4話。『これ以上身を削って』『ただひとりの友達で居たい』と、李理香の独りよがりばかりが目立った気がするが、何かの狙いなのだろうか。普通の幸せを望むならば世間への復讐と称して園児の父をかどわかす事無く、一途な中也君とくっつけば良いと思うのだが、そうは出来ない自分に苛立ちを感じてるって事なのだろうが、その葛藤がイマイチ見えてこない気がするのは俺だけだろうか…。因みに新聞や局HPではサブタイトルが『こんな猛暑でも愛と感動と涙贈ります!』とバラエティのりで度肝を抜かれたが、オンエアは『おしゃべりな九官鳥』と従来通りテーマ曲『ZOO』からの引用だった。にもかかわらず『こんな猛暑でも〜』とパブを打った英断に『愛と感動』を覚えた次第だ。 |
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第3話『片足でふんばるフラミンゴ』<7月19日(水) ヨル9:00〜9:54 フジ系> 脚本:辻仁成 演出:藤田明二 <出演>遠野李理香(21)菅野美穂/長沢基次郎(31)江口洋介/月密【つきみつ】中也(27)伊藤英明/葛井昴(45)陣内孝則/進藤未明(23)原沙知絵/葛井昭子(36)真矢みき/木場静江(28)黒谷友香/柿崎保(38)筧利夫/美智子・深浦加奈子/園長・石井苗子/三原・銀粉蝶/民雄・鈴康寛/木場源太(35)杉本哲太/葛井昴(45)陣内孝則 ほか
翌日。源太の妻・静江が連れて来たカズを平然と預かった後に“きゃん”を連れて来た昴と、本日の密会打ち合わせを平然とこなす李理香に、進藤未明(原沙知絵)がジットリ光線を送っていた。
子供たちが心配だったので美智子だけには言っておいた方が良いとの判断だったと耳打ちされた李理香は大きな溜め息を漏らして、児童養護施設時代の友人だと自白。バイクで公園に入らないようきつく言い渡したと続けるが、やはりそうだったと勝ち誇る照子は、その反抗的な目が育ちを伺わせると指摘。親の愛情を知らずに育った人間に子供を預けるのは反対だったと続けて、それはちょっと言い過ぎでは? と制する園長(石井苗子)に、暴走族を友人に持つ人の肩を持つのか? と反論。
▲ニューキャラ・柿崎の登場で少しだけ話が動いた第3話。脚本家の昴だけでなく、李理香、中也までもが変な言葉を使いだして、どんどん味わい深さが増して来た。『痛い手紙』を書く李理香、トホホな歌唱力でプロを目指し続ける中也、強面ストーカーの源太、『パパになって女』と火遊びを続ける昴、李理香の歌をCD化しようとする柿崎… と無茶なキャラ揃いで本当に動物園の様相を呈しているこのドラマ。未明、美智子、“きゃん”ママ昭子のチクリ魔トリオが比較的まともなキャラに見えるって、ある意味凄い事だと俺は思うぞ! |
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第2話『白鳥になりたいペンギン』<7月12日(水) ヨル9:00〜9:54 フジ系> 脚本:辻仁成 演出:藤田明二 <出演>遠野李理香(21)菅野美穂/長沢基次郎(31)江口洋介/月密【つきみつ】中也(27)伊藤英明/葛井昴(45)陣内孝則/進藤未明(23)原沙知絵/葛井昭子(36)真矢みき/木場静江(28)黒谷友香/美智子・深浦加奈子/園長・石井苗子/三原・銀粉蝶/民雄・鈴康寛/木場源太(35)杉本哲太/葛井昴(45)陣内孝則 ほか
そんな多忙が祟ってか、翌日保育園に遅刻してしまった李理香はまんまと園長(石井苗子)に見つかってしまい、就職して3ヶ月で連絡無しの遅刻を厳しく咎められる。
そんなこんなの保育園を忌々しそうに覗く民雄に、園長が声をかけて李理香の知り合いか? と尋ねる。何とした事か!
店を出て未明と別れた李理香は、ジットリ視線が背中に注がれている事に気付かずフラフラと下北沢の繁華街をうろついていると、中也に遭遇! 慌てて逃げるもののあっさり追いつかれてしまい、腕を掴んでこんな時間にこんな場所で出会うとは余程の縁なのだと言う中也に下北が狭いだけだと言い返す。
▲葛井昴45歳も難無く仕留めた第2話。以外は未明が本性を現したくらいでさしたる動きがなかったが、バイクで乱入して来る幼なじみには「どうしたものか…」と首を捻ってしまった。北海道←→東京普通郵便のやり取りを考えれば、中也がからかった夜から数日経っている筈だが… 本人にとっては『昨日の事のように気に病んでいた』という事だろうか? 人気脚本家・昴が吐く仰々しい台詞が良い味を出しているので、この路線に拍車をかけて戴きたい。なんせ娘に“きゃん”と名付けるくらいだから、ただ者だと思ったら大間違いだぞ! |
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第1話『カメレオン』 <7月6日(水)ヨル9:30〜10:24(野球放送延長の為30分繰り下げて放送)フジ系> 脚本:高橋留美 演出:鈴木雅之 <出演>遠野李理香(21)菅野美穂/長沢基次郎(31)江口洋介/月密【つきみつ】中也(27)伊藤英明/葛井昴(45)陣内孝則/進藤未明(23)原沙知絵/葛井昭子(36)真矢みき/木場静江(28)黒谷友香/美智子・深浦加奈子/園長・石井苗子/三原・銀粉蝶/木場源太(35)杉本哲太/葛井昴(45)陣内孝則 ほか
下北沢の保育園の仕事は順調だと報告すると、自分の頑張り次第で後輩も雇って貰えるかも知れないと言われて頬を強張らせる李理香は、歌は? と問われて、仕事を始めて時間は少なくなったがも続けている事、園児の親に見つからないようこっそり深夜に歌っていると漏らした。
“きょん”の母・昭子から、夏祭り会の後に風邪を引いてしまったのは自分の不注意だとの抗議があったと言われた李理香は、手が濡れたくらいで… と反論するが、「言い訳が多い!」と美智子が机を叩く。
そんなある日の午後。保育園で“きょん”が日射病で倒れるというアクシデントが発生! まずは昴が駆け付けて、程度も軽く連れて帰っても平気だと医務室の担当医は告げるが、そこに現れた昭子は、と開口一番に医師から日射病と聞いたが帽子を被らせていたのか? と責任を追及。
▲レトロな文芸色が濃ゆい第1話。久々に女性視聴者の反感を買いそうなヒロイン像に期待が持てそうだが、親に捨てられて世間を恨む女性の敵で男性キラーと言えば、テレ朝『恋の奇跡』で菅野美穂扮する雪乃とキャラ被りでは? 男性キャストの職業が詩人、ボーカリスト、脚本家とこちらは辻仁成氏と被るが、となれば良き家庭人ながら李理香に入れあげる源太は、後に離婚と相成るのかどうか、実に興味深い。因みに“きょん”と聞く度に『がき刑事』の名ギャグ“八丈島のきょん”を思い出してして苦笑してしまった。沖縄には喜屋武(きゃん)という姓が多いが、是非とも“きょん”ちゃんに嫁いで欲しいものだ。
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構成・文/阪本 悠 【ご意見・ご感想はこちら】 |