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第9話<9月8日(金)ヨル11:09〜00:04 テレビ朝日系> 脚本:蒔田光治 演出:堤幸彦
<出演>山田奈緒子(23)仲間由紀恵/上田次郎(35)阿部寛/石原達也・前原一輝/池田ハル・大島蓉子/瀬田一彦・遠藤直哉/照喜名保・瀬戸陽一郎/ジャーミン・アベディン モハメッド/霧島澄子・菅井きん/ミラクル三井・篠井英介/黒坂美幸・佐伯日菜子/イラストナレーション・森山周一郎/山田剛三・岡田眞澄/山田里見(58)野際陽子 ほか
ひとつも当たっていないとのツッコミに、“ビックリするような未来をあなたにもたらす”は、これから当たる事になるだと宣言。何かの勧誘ならば帰る! と言う奈緒子に、自分たちは『黒門島』なる南の小さな島からやって来た事、母・里見(野際陽子)も黒門島の出身である事を説明。母は結婚してからずっと長野に住んでおり産まれた島の話しを一度も聞いた事がないと言う奈緒子に、想い出話や実家に連れて行って貰った事がないのでは? と指摘。それはおかしいと思わないか? 母が島でした事を知っているか? 君たちにはそれ相応の償いをして貰わなければと思い、ここに呼び出したと迫るふたりは、何をしたのか? と訪ねる奈緒子に、里見に直接聞いてみる事だ。我々はいつもここに居るので話しはその後で… と結んで、二度と来ない! との捨て台詞に、お父さんを殺した犯人が誰か知りたくはないか? 『エヘヘヘ』と笑い声をあげた。
ゴーヤチャンプルーやら鍋やらをつつく兄弟に、父のフリをして電話をかけて来たのはあなたたちだと指摘。電話の男はカードを選ぶように指示して咄嗟に引いた『スペードの3』を言い当てたが、カードの端が折り曲げてられている事を示して、重ねるとそこに隙間が出来ると説明。父からの電話に慌てて咄嗟にその隙間からカードをカット。『スペードの3』を選ぶ確率が高かったと謎解きする奈緒子は、カードを折り曲げるチャンスがあったのはあなたたちだけだと言い放って昨日部屋を訪れたシーンを回想。次男と話している奈緒子のショルダーバックからトランプを取り出す三男は『スペードの3』を折り曲げてバックに戻したと指摘するが…。くだらない! 何故我々がそんな手間のかかる事をせねばならんのか? と返す次男から、里見が何かを隠していたのでここにやって来たのだろうと言い当てられて、母は島で何をしたのか? と迫れば『島から逃げたんだよ』と黒津ブラザーズが声を揃えた。
だが、自分に勇気があったのではなく剛三が居てくれたからだと言う里見は、『お前は巫女として島の為に生きるのだ』と幼い頃から散々言われて来たのだと説明。決められた人結婚して決められた儀式を行う。もしそれを破れば悪霊がお前を追って来る… との言い伝えを聞いて、ウソくせぇ! と返す奈緒子に、実際その頃島では不思議な事が起こっていたのだと続けて、自分がためらっているうちに決めらた人と結婚する事になってしまい、結婚式の日には島民がよってたかって花嫁に“やらびぃ”“なし”と言いながら酒をかけるのだと説明。そこにさっそうと現れた剛三が、里見の手を引いて一緒に逃げたが、追っ手に追い詰められて… 仕方なく崖の上からザップン〜 と海に落ちたフリをして、反対側の入江から逃げ出した… まさに世紀の大脱出! マックイ〜ンと叫び、そして満天の星空の下でふたりは… と自分の世界に浸る里見は、半分くらい作っていないか? との指摘に、ほぼ合っているのだと、弱冠の脚色を認めた。本当に“ほぼ”か、里見? 結構ウソくせぇぞ!
▲と言う訳で奈緒子の謎に迫った第9話。久々の堤監督見参に期待し過ぎたのか、少々食い足りない思いが残ったが、次週最終回で全体にどう落とし前をつけてくれるかまで評価は先延ばしにするか! 黒津次男役の鴻上氏尚史は演出&司会業しか知らなかったが、過去には舞台に立たれていたとか。『愛をください』の串田和美氏よりは演技が達者で、普通に見えてどこか怖ろしげな次男氏を好演。次男、三男【つぐお、みつお】の黒津兄弟に長男【ながお】兄さんが居るのか否か… 島に帰ってのお楽しみか? 次郎に向けて『きっと…』と奈緒子に言わせたセンスがニクい。美女にこんな事を言われて追わない男はいないので、里見を連れて逃げた剛三に次郎がならうのは必至だろう。そう言えば里見と剛三はどこで知り合って熱愛に至ったんでしょうか? 因みに5千円札の新渡戸稲造【にとべ・いなぞう】氏を全く知らなかった俺って重度のおバカ? 思わずWebで検索、東京女子大学初代学長と知った次第だ。ありがとう『トリック』、お陰で堂々と5千円札が使えるようになったぞ!
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第8話<9月1日(金)ヨル11:09〜00:04 テレビ朝日系> 脚本:林誠人 演出:木村ひさし
<出演>山田奈緒子(23)仲間由紀恵/上田次郎(35)阿部寛/矢部謙三(38)生瀬勝久/石原達也・前原一輝/池田ハル・大島蓉子/照喜名保・瀬戸陽一郎/ジャーミン・アベディン モハメッド/山田里見(58)野際陽子 ほか
会場近くの巣鴨とげ抜き地蔵を参拝しながら、あれは大木凡人が数字を言葉に変えていたと言い出す奈緒子は、凡ちゃんが? と驚く次郎に、『それでは』が『0』で『どうぞ』が『3』だろうと指摘。その要領で0から9までを短い言葉に置き換えて伝えていただけだと聞いて、自分が当てられたシーンを回想する次郎は『幾つですか。どうぞ』で『3』、『はっきりと』が『5』、『お願いします』が『7』、『それでは』が『0』だと納得したところに、桂木御一行が登場! 老人たちをぞろぞろ引き連れて行く様子を怪訝に思ったふたりは、事務所まで追いかけて行った。
目玉焼き2個の『貧乳弁当』を忌々しそうに箸でつつく奈緒子は、大きなフランクフルトの『巨根弁当』を広げる次郎から『だらしのない貧乳嘘つき女』との屈辱をうけたら、俺なら生きてはいられないと罵られるが、『自信過剰で巨根の童貞男』と応戦。途端にチマチマと箸を動かす次郎は、なにゆえ部屋の事が解ったのか? との問いに『この部屋に入った事がある奴が教えた』のだと返答。心当たりの男がひとりだけ… との弁に、そんな男が居たのか? と驚いて、「ジャーミン氏か? 近場でまとめたなと」せせら笑う。が、箸を突き付けられて『俺か?』と確認するや、女友達も居ないのか? とさらにせせら笑ったところで、奈緒子は一昨日に幽霊が出た事を回想。マジシャンと知った桂木は、地元マジシャンなら『ラドンびっくり人間コンテスト』に参加しない訳はないと踏んで幽霊のフリをして部屋の中を物色したのでは? と推理。千里眼を見破ってクレームを付けた場合の対応策か? との問いに、『ホットリーディング』なる方法で、これもインチキ占い師が良く使う手だと返した。『マジシャン』の前に『売れない』を付けないと『参加しない訳はない』にかなりの無理を感じるが…。
昨日の非礼を随分と反省した奈緒子を謝らせる為に連れて来たのだと説明。『反省猿』ポーズを見せる様子を笑って受け流す桂木は、『人は誰でも間違いを犯すが、その過ちを克服してこそ人は成長する』のだと余裕で返答。アイパッチをすらして透視図を書き始めると、健康器具、若き日のモデル然とした写真パネル、テーブルの上には箸、ゴルフバック、野球版、ツイスターゲーム… と次々言い当てるではないか!! しかも部屋には巨大なマムシがついていると言われた次郎がすっかり信じてしまう一方、なにゆえ当たってしまうのか? と首を傾げる奈緒子は、縛りあげた男が本物の宅配便氏と気付いて顔色を失った。そして『ゴールデン分銅デラックス20キロ。金一千万也』が必要と言われて、小切手を開く次郎を「買わないの!」と制してマンションに急いだ。
▲シリーズ初の1話完結だった第8話。新監督のせいか奈緒子のエヘヘヘ! や『反省猿』ネタが連発で少々の違和感が否めず…。1話解決の限界とは思いたくはないが、何よりもトリックがショボ過ぎだぁ!! と叫びつつも最後に矢部が出て来るまで、その存在を忘れていた程なので結構引き込まれていた事は確かな訳で… 苦言を呈してみるものの、なかなかどうして大したもの。ゲストの橋本さとし氏は次回『テレビ丼』で御紹介予定の映画『ホワイトアウト』でお目にかかったばかりだが、濃ゆいゲストが続く『トリック』の中では比較的まともに写りました。因みにラストのブラックさは『母之泉』以上と見たぞ! |
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第7話<8月26日(金)ヨル11:09〜00:04 テレビ朝日系> 脚本:林誠人 演出:大根仁
<出演>山田奈緒子(23)仲間由紀恵/上田次郎(35)阿部寛/矢部謙三(38)生瀬勝久/石原達也・前原一輝/池田ハル・大島蓉子/照喜名保・瀬戸陽一郎/ジャーミン・アベディン モハメッド/霧島澄子(菅井きん)/ミラクル三井(篠井英介)/山田剛三・岡田眞澄/山田里見(58)野際陽子 ほか
これで共犯者説は消えてしまったと石原が言えば、そうなればひとりの人間が同じ時刻に別々の場所に居た事になると続く次郎に、そんな事はない! と声をあげる奈緒子は必ず何かトリックがある筈だと声をあげるが、その『何か』には至らずで言葉が途切れたところに美幸が登場! そろそろ帰っても宜しいものかと申し出て、お二方もお疲れの様子なので少しお休みになっては? との弁に「おどれ殺人者じゃけぇのう」と声をあげる石原は、そう簡単に帰せるものかと勢いづいた。が、逮捕状は出てるのか? と核心を突かれて一転頭を抱えて、霊能力殺人は立証が難しいと裁判所が出し渋っているのだと説明。検察も勝ち目のない裁判はやりたくないのだろうと次郎が続くが、科学が霊能力の存在を実証的に解明して法律がその存在を求めない限り『誰にも私を裁けない』と言った筈だと勝ち誇る美幸は、最後のひとりを殺す際にまたやって来ると宣言。証人になって貰わなければ殺人者になってしまうと言い残してその場を去ろうとするが、待ったをかける奈緒子は、3人目殺人の為にタネを仕込みに行くのでは? と迫った。
『あなた双子ですか』と本当に聞くのか? と尋ねる奈緒子は「当然だろう」と自信満々の次郎に、絶対に笑われると進言。双子の共犯者ならば美幸の霊能力事件は全てトリックとして説明がつくと言う次郎は、双子ならば目撃の老婆が見まごうのも無理はなし! 『双子大会』でそれを見抜いたのだ、「哲さん、有り難う!」と番組に感謝の意を述べる。が、双子トリックなどマジックショーで手垢のつく程にやり尽くされた古典中の古典。恥ずかしくてどのマジシャンもやらないくらいだ! と言い放つ奈緒子は、そうなのか… と傷付いた心中を察して「ご愁傷様」と哀悼の意を述べたところに呼び出した美幸が登場! 僕は人に笑われる事に慣れていないがYouなら平気だと勝手な理由を押しつけられた奈緒子は、母をマンションから追い出すとの脅しに屈した。
どんなに不思議な霊能力にも、そこには必ずトリックがある。この世に霊能力など存在しないのだ… と繰り返す奈緒子は、マジシャンだった父を尊敬し、愛している故に父の言葉は信じたいと前置いて、おまえらの事は全部お見通しだ!! と声高に叫ぶと、松井を殺害したのは美幸だと指摘! 一同の前に居た私がどうやって松井を殺せたと言うのか? との挑戦に、殺害時刻は2時45分ではなく1時だと指摘して、殺害シーンを仮想。『頼む、殺さないでくれ!!』と脅える松井に迫ってライフルを打ち終えるまでを録音した美幸は、置かれていたメモを見ながらパソコンを使って2時45分に矢部の携帯電話にコールするようにセット。室内の時計を2時45分に合わせて壊した後、研究室で時間を見計らってパフォーマンスを始めた… と迫る奈緒子は、何故1時に殺したなどと? との問いに、水槽タイマーが1時にセットされていた事を暴露。その音が矢部の携帯に入っていたが、2時45分に電話をかけたのならば絶対に聞こえない音だと言うが、良く出来た話だと余裕の美幸は、その推理にはひとつだけ欠点があると反撃。会いたいと連絡して来たのは奈緒子たちの方で、もし私が松井を殺したとしてもそちらからのコンタクトがなければそのトリックは成立しない。あまり時間が経てば死亡推定時刻がずれてしまう訳で、どうやって私にあなたたちの動きが予想できたのか? と迫る美幸に、その答えは僕が御説明しましょう! と次郎が立ち上がった。
▲全くもって『哲さん、有り難う!』だった第7話。渡辺哲さんは味わい深い貴重な俳優さんだが、その木訥とした雰囲気から想像すれば、『哲 この部屋』はさぞかし話の弾まない35分間の気まずい雰囲気を楽しむ番組かと想像する次第だ。物理学者にとって各界の『双子大会』とはそんなに興味深いモチベーションなのだろうか? との疑問が沸き上がるが、今回の美幸は父の復讐と共に疎ましく思っていた『双子』の妹・洋子をも消してしまったらしいので、こちらの精神状態の方が俺には興味深かった。佐伯日菜子ファンにとっては二役は益々目に嬉しい限りだったが、姉に虐げられ続けて来た気弱な妹・洋子もなかなかの好演で益々好感度がアップした。今回のトリックだが、『ここで3人目を』との挑発に乗った件は、次郎に向かって鉄パイプを振り下ろして止めるように仕向けたのだろう。矢部は『松井一彦』の名を聞いて2名の被害者との接点で特定。身柄の保護か警護を申し出たと想像するが、保険金殺人犯の松井は申し出を断ったのだろう。殺害現場の声を録音してパソコンを使った携帯電話の件は、メモを発見しなければパフォーマンスの際に次郎の研究室に電話をかけるように言うつもりだったのでは? と好意的に解釈してみた。因みに里見がアパートを探し当てたのは手紙を出した住所からだと思うのだが、それを不思議がる奈緒子ったらおマヌケさん! ってオチなのか? |
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第6話<8月18日(金) ヨル11:39〜00:34 テレビ朝日系> 脚本:林誠人 演出:大根仁
山田奈緒子(23)仲間由紀恵/上田次郎(35)阿部寛/矢部謙三(38)生瀬勝久/石原達也・前原一輝/ジャーミン・アベディン モハメッド/松井一彦・深水三省/山田里見(58)野際陽子 ほか
そんなこんなでプライベートで使っている『秘密の研究室』に場所を移して、自分は超能力や霊能力に否定的な立場をとっていると説明する次郎は、どんな不思議な超常現象も科学で説明出来ると宣言。「愚かだ」と言う美幸は、霊能力は確実に存在するが、多くの人たちは気付きもせず理解もせず認識もしないと指摘。何も知らないという事は幸せな事か? 愚かな事か? と迫られた次郎は、そこまで言うなら目の前で霊能力を見せて欲しいと迫るが、それは最初にあなたを殺せとの意味か? と問われて、ちょっと見たい=無料体験コースがあるだろう? と弱気を見せた。
そんな石原の推理が当たった訳ではないが、ベルトの指紋も被害者が握っていた毛髪も美幸のものと一致したとの連絡を受けた矢部は殺人容疑での逮捕を迫るが、確かな証拠でもあるのか!? と迫る美幸は、部屋に居たアリバイは奈緒子&次郎が証明してくれる筈だと主張。どうやって、何時殺した? 死亡推定時刻は? と迫り、霊能力を使って…との弁に、霊能力の存在を否定していたのでは? 霊能力を使って殺したという確かな証明が出来るのか? とたたみかけた。
・首を絞めるパフォーマンスを始めた時には梅木はまだ生きていて、時間を確認させる為に時計の前に立ったのは『ミスデレクション』なるマジシャンが良く使う手。
▲『貞子』女優の対決が見応充分だった第6話。映画『らせん』で貞子、『エコエコアザラク』では黒井ミサ役の佐伯日菜子嬢には血糊が良く似合うなぁ… などと感心しつつ、一気にゲストの年齢が下がっての若い美女対決は目に嬉しい限り。だがトリックは全く解らず。冒頭でトラックから降りた3人が殺されているのだろうし共犯者が居るのだろうが、何処からともなく吹き出す鮮血を浴びてしまっては… 予測もつきやせんなぁ。奈緒子のアパートは5〜6万と想像するが、30万近くキャッシュで払ってでも『愛』を守る次郎の『純真と意志の弱さ』が愛しいやら情けないやら…。脚本&演出がチェンジしたがテイストとクオリティは全く変わっておらずで、しっかりした作り手のチームワークが頼もしい限りだ。因みに『何でもかんでもドットコム』的なCMが氾濫する昨今、石原の『ドットコム』ネタにはニタリとさせて戴きました。
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構成・文/阪本 悠 【ご意見・ご感想はこちら】 |