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| 第1食 ●正和サマと'99年を終えたい● |
秋の新ドラマ情報が出始めて、俺を1番驚かせてくれたのは、TBS金曜ドラマ『美しい人』のキャスティングだった。 野島伸司氏のTBS10月登板の噂は『リップスティック』('99年4月〜フジ月9)開始当時から聞こえていたが、キャストが田村正和と常磐貴子と聞いて、同じTBSの金曜ドラマ『変奏曲』('96年)を思い起こした。 宮沢りえが若い建築家志望の木村拓也を捨てて、第2話にして、地位も名誉もある天才有名建築家でバツイチの正和サマと結婚してしまう… が、すったもんだの末、失踪した宮沢りえは最終回にふたりの待つログハウスに姿を現すのだが、さて一体どっちの元に戻って来たのでしょうか? と言った内容なのだが、いくら金持ちとは言え、何故当時23歳の娘さんが「貧乏だから」とは言え同い年の『キムタク』を捨てて53歳の男になびくのか? その答えを探すべく、毎週欠かさずこのドラマを観ていたが、結局『正和サマだから』と言う事で最後まで押し切られてしまった様に記憶している。 そもそも子供の頃、『サザエさん』や『寅さん』に人間関係の基本を学んだ俺は、ここ近年の正和サマドラマの中では、『カミさんの悪口1,2』('93年、'95年)における篠ひろ子(当時45歳、47歳)さんとの夫婦役が1番自然に楽しめた訳で、もっと言うと泉ピン子(現在52歳)さん、年上の野際陽子(現在63歳)さんや市原悦子(同)さんとの夫婦も素敵だろうと思うし、菅井きん(現在74歳)さんとの『歳の差カップル』なんかもちょっと観てみたい気もするのだ。 だが、そんな俺の中での『当たり前』な思いは受け入れる事無く、その後の『総理と呼ばないで』('97年)の若き総理夫人・鈴木保奈美(当時31歳)、『じんべえ』('98年)の亡き妻の連れ子・松たか子(当時21歳)に続いて、先月56歳を迎えた正和サマの次なる恋のお相手は、27歳の常盤貴子嬢なのである。 これは一体どういう事なのだろうか? と『特命リサーチ200X』のナレーションよろしく考えてみた結果… キムタクを捨てて女がなびく50代。『古畑任三郎』では謎解きの粗をも忘れさせてシリーズ3作目でも視聴率毎回20%越えを可能にする50代。不可能を可能にする50代… これらは正和サマにしか成し得ない事実である事から、『田村正和』と言う存在自体がひとつの『ジャンル』なのだとの結論に達した次第である。 来るべく2000年代・本格的な高齢化社会の希望の星! それが『ジャンル』としての正和サマなのであり、『学校へ行こう! 未成年の主張・灼熱の芸能人スペシャル』(8/10放送)で『私はもう18歳だ〜 “子役”って言うな〜』と屋上から叫んでおられた安達祐未嬢や、数年後には双子の三倉茉奈・佳奈姉妹(現在13歳)とのラブストーリーも、正和サマならば世間もすんなり受け入れるのではないかと想像する。 そして今回の脚本は、昨今ではこと『愛』に関して独自の世界をひた走る野島伸司氏である。 『世紀末の詩』ではどうして『愛は風船なのか』、『リップステッィク』では何故『21世紀のアダムとイブは決してリンゴを食べない』のか全く理解出来なかったものの、強く出られるとついつい引いてしまう俺は『まぁ、何も主張がないよりは…』と黙って拝見して来た次第だが、窪塚“洗脳男”洋介をボコボコに殴るいしだ壱成が『愛の為に』お咎め無しになったり、脱走した広末涼子らを『愛の為に』警察にも届けず「一晩待ってみましょう」と言う三上博史に従う教官達…等々、様々な『愛』の形で不可能を可能にしてくれる野島脚本は、今回も『愛』に向かって突っ走ってくれる事だろう。 テレビ誌によると、 『整形外科医・岬京助(田村)は夫(大沢たかお)から逃れる為に「顔を別人に変えて欲しい」と申し出る美人女性・村雨みゆきの顔を亡き妻(常磐)そっくりに整形して、彼女を愛してしまい、みゆき(常磐)も京助にひかれて行き、その妻を執拗に追い詰めていく夫の愛の絡まり方を通じて、大人の恋を描く』そうなのだが、容姿の美醜は個人の価値観であり、みゆきは『新しい顔』を得てどう変わるのか、夫にとって『新しい顔』は好みか否か… 等々、掘り下げれば興味をそそられる題材であり、『不可能を可能にする』正和サマと野島脚本の濃ゆ〜い展開で'99年を締めくくって戴きたく、俺は期待して待つぞ!! |
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============<番組データ>============ 『美しい人』(TBS金曜22:00〜) 出演:田村正和、常磐貴子、大沢たかお、森下愛子、柳沢慎吾、内山理名、池脇千鶴、山下容莉枝、 来栖あつこ 他 脚本:野島伸司 演出:土井裕泰、吉田健、遠藤環 プロデュース:伊藤一尋 主題歌:ジェーン・パーキン 放送日:10月15日START |
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構成・文/阪本 悠 |
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