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| 第16食 ●月曜深夜は仕事キッチリ〜♪ 『三宅裕司のワークパラダイス』● |
私、阪本悠が日々怒濤の如くオンエアされている番組の中から『これぞ!』と感じ入ったタイトルを御紹介させて戴くコラム『テレビ丼』だが、今回は趣向を変えて本サイトの最高責任者であるウェブ・マスター(以下W・M)氏ご推薦番組がいよいよ登場、その栄えある番組は『三宅裕司のワークパラダイス』だ! と煽ってみるものの、何のことはない。ネタ切れになったので藁をもすがる思いで、 「何か面白い番組教えて下さい…」とお伺いをたてた訳で、初めて観る『三宅裕司のワークパラダイス』なる番組とはどんなものかとたまたま特集を組んでいたテレビ雑誌を覗いてみた。 『景気低迷、リストラ、就職難もなんのその。熱〜く働く男ココにあり』との大見出しに、レギュラーの生瀬勝久氏が様々な架空の“仕事人”に扮しているコスプレ写真が19パターンも並び、その職業もアンパイアや行司の発声方法を指導する『審判ボイストレーナー』やら、次の流行を作る為の『廃(すた)れさせ屋』等々、かなりデタラメな肩書ばかりだ。 コントや芝居でも過激なコスプレものには全く触手が動かないタチなので「……」と思いつつ、興味津々でチャンネルを合わる事にした。 司会の三宅裕司氏と『美少女H』でお馴染みの田中千絵嬢に紹介されたこの日の“働く男”は『甲殻類弁護士』の庭泊固男【にわどまりかたお】(37)氏。何でも以前に出演した植物弁護士・庭泊明(41)氏の弟さんらしく、『過去最低ゲスト』なるテロップ付で明氏のVTRがインサートされた。その、段取りを完全に逸してしまった失態っぷりは数秒間なれど結構笑えたので、「面白そうじゃねぇか!」と期待が持てる。 VTRが開けると、兄の汚名を返上するべく登場したと言う固男氏が自分の職業を説明するのだが、甲殻類をエビ・カニ・“フジツボ”と発言するや、すかさず“フジツボ”も甲殻類なのか? どうなのか!! と三宅裕司氏に突っ込まれてしまう。 ただでさえ大きな目玉がグルグル泳ぎ始める中、テロップは“フジツボ”も立派な甲殻類である事を伝えるのだが、三宅氏のツッコミと生瀬氏の狼狽えッぷりは実に小気味よく、番組開始早々に俺はかなり引き込まれた。 そんな前フリを経て、庭泊固男氏は自分の扱った事件を紹介するのだが、甲殻類が絡む訴訟の設定がかなりいい加減な為に詳細に触れる程に生瀬氏の旗色は悪くなる一方! 壮絶なツッコミ狼狽合戦が繰り広げられる訳で、「結構面白いじゃないか」とどんどん引き込まれる内に、『芸能人お値段ランキング』なる芸能人の天職とお値段を50問の質問から算出するコーナーへ。 企画自体は良くある心理テストもので、ゲストの『二枚目俳優』生瀬勝久氏は「芸術家型職業芸術家タイプ」1億5420万円也との結果が出てVTRが開けると、庭泊固男氏は「これが何なんですか?」と役になりきって冷笑して見せる。 だが、自分と全く同じ値段がついてしまった結果を踏まえた三宅氏は、自分は『アバンギャルド型』であると前置きして、『職業型』の生瀬は『人に言われた事しか職業としてやって行けないタイプ』と説明。関西の有名劇団『そとばこまち』の座長である生瀬は劇団の座長なんかはやっちゃいけないタイプとコメントした後にすかさず、「何か、凄い舌が滑らか」と結んだくだりには大爆笑させて戴いた。そんなノリノリの三宅裕司氏を久しぶりに観たなぁ〜 などと思いつつ、CM明けの駄目押しで「何故甲殻類弁護士になったのか?」との質問に、「甲殻類が好き。好き。そいつらが犯罪に使われる? そいつらを弁護したい」と応える庭泊固男氏が、『やどかり殺人事件』なる事例を説明、 「やどかりには罪はない。犯人は兎も角こいつらだけは助けてくれ」と犯人の弁護には失敗したと結ぶと言うあまりにシュールなオチにまたまた爆笑させて戴いた。 そして最後に「就職を控えている若者達に、テレビを通してアドバイスなり言葉をかけて欲しい」と振る三宅氏は、「死ぬまで脱皮、脱皮」とのお言葉を戴くと、御本人のコメントを挟む余地もなくコーナーを閉めてしまい、リクエスト告知を持って番組はスマートに終了した。 いやいや、さすがW・M氏のご推薦! と持ち上げつつ、初めて観た『ワークパラダイス』にはかなり笑かせて戴いたので、早速制作著作である山口放送のホームページを覗いてみた。 そこでトップ頁に掲げられている『「働く素晴らしさ」を実感できる新感覚情報バラエティ。テーマは《仕事》』なるヘッドコピーを見て、「そうか?」と首を傾げてしまった。 確かに凄く面白かったし、この原稿を書くにあたって何度かVTRを見直しても同じ所で何度も笑かして戴いた事は事実だが、2月28日の放送は何度見ても『働く素晴らしさ』は感じられなかったぞ!! と疑問に思ってしまった訳だが、俺がバラティ番組で苦手とする内輪ウケや、素人と称してのどう見ても仕込みとしか思えないヤラセも無く、三宅氏と生瀬氏のせめぎ合いと、架空の職業のネタで勝負する真摯な製作姿勢は、確かに『素晴らしい仕事』と言えるだろう。 個人の職業に対する拘りや情報性と言う点では、前回御紹介した『平成日本のよふけ』に軍配を挙げたいが、造り込まれたネタとアドリブも含めた『芸人魂』が堪能出来る『ワークパラダイス』は実に優れたお笑い番組だ! と月曜深夜の楽しみがひとつ増えた事を素直に喜ぶ次第だ。 因みにこの『ワークパラダイス』だが、番組に名前が入っているからか、三宅裕司氏が突っ込む際のアップが尋常ではない程に多いので、真剣に見ていると少々疲れてしまう。 ファンにとっては三宅氏のアップで大盛り丼メシが三杯は軽くイケそうな勢いだが、深夜のそれは実に危険なので注意が必要だ。 |
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============<番組データ>============ 『三宅裕司のワークパラダイス』 放送日:毎週月曜日深夜0:12〜0:47(日本テレビ系) 出演:三宅裕司/生瀬勝久/田中千絵/越前屋俵太/西口真生 構成:倉本美津留/川野将一(オズマ)/下馬久志/渡辺健久 ディレクター:林敏博/原歩美(アミューズ)/稲垣衛(山口放送)/林敏博(ビーダッシュ) プロデューサー:高村長生(山口放送)/須田裕子(アミューズ) 制作協力:アミューズ 製作著作:KRY山口放送 |
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構成・文/阪本 悠 |
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