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| 第18食 ●夜11時ちょっと前後 お先にテレ朝● |
しばしのお休みを戴いている間に、5月も半分以上過ぎて連ドラも折り返し地点を迎えた今日この頃。皆様方も視聴続行組や脱落組、途中から見始め組みが確定した頃と想像しますが、“萬年テレビ亭”の包丁人・阪本が視聴習慣に馴染めず手間取っているのが、今期から新設になったテレ朝金・土曜日ドラマ枠『YASHA』と『パラダイス・サーティー・29歳の憂うつ』だ。 そもそも過去の夜の11時台ドラマは、10年前のテレビ東京系『映画みたいな恋したい』や、その3年後には毎日放送=TBS系の『ビーナスハイツ』『泣きたい夜もある』等々が想い出されるが、いずれも30分枠で1話完結だった。俺のテレビ視聴記憶では初めての11時台1時間ドラマ、しかも11時9分、10時58分という定時『ちょっと前後』オンエアという事で、いまだに毎週心してかかっている次第だ。 4月21日放送開始の『YASHA』第1話はタイマー録画に任せて、連ドラ定食『QUIZ』の原稿を終えた土曜日にビデオで鑑賞したのだが、オンエア時にチラホラ眺めていたのにも関わらず、俺はしっかり30分巻き戻してプレイしてしまった。いやいや習慣とは恐ろしいもので、11時ドラマ=30分のすりこみはその後3週ほど続いて最近はやっと1時間巻き戻すようになった。 因みにこの『YASHA』、東京地区は上記の通り土曜の23:09からオンエアだが、全国23局で水曜日を除く各曜日の実に様々な時間にオンエアされている。番組スタートが一番遅いのが山形テレビの4月30日、オンエア時間が一番遅いのは九州朝日放送の木曜25:52! つまり平日の夜中2時近くから3時チョイ前にオンエアされているのだから、「世間は狭いが日本はまだまだ広いものよぉ」と驚いてしまう。 それは兎も角、どうもドラマに限らず23時を過ぎると人の集中力は衰えてしまうものなのか、ニュースやバラエティも含めて23時以降は30分〜45分とすりこみが行き届いているのか… 俺の集中力はものの見事にドラマの30分前後で途切れてしまう。20歳以下の方は別として、勿論例外はあるが大人は23時を過ぎるとアルコールを摂取している確立が高くなる事も関係しているのかも知れない。 しかし! 俺は今まで敢えて演出家や脚本に及んでコラムして来なかったが、この『YASHA』の3話は『人が変わった様に』カルトタッチから香港映画的上質なハチャメチャコメディにタイプチェンジして劇的に見易くなっていたのだ。それは日テレ土曜9時の『蘇る金狼』に於ける3話からのタイプチェンジと似た感動で、「これなら1時間でもイケそうだ!」と思った矢先に、同演出家の4話を見逃した事が何とも悔やまれる。その後ビデオデッキを抱えて山形か九州に飛びたかったが、“連ドラ定食”の更新を控える身としてはウェブマスター氏(以下W・M氏)に叱られそうなので、涙を飲んでビデオ化を待つ事にする。 一方の『パラダイス・サーティー・29歳の憂うつ』だが、こちらは第一回オンエア日からいきなり開始時間にやられてしまった。 11時を15分過ぎても『パラサ』が始まっていなかったので、慌ててテレビ雑誌を確認したところ、この日は7時33分と何とも半端な時間からナイター中継があったのだ。そして当然の様に<最大9:24分まで延長して放送、以降の番組は繰り下げ>なる文字が記されている訳だ! 連ドラは2時間テープの3倍モードでキッチリ録画7本収録を心掛けている俺は、取り敢えずタイマー録画を解除してテープを巻き戻し、『33(野球の開始)、24(最大延長の終わり)、58(パラサの開始)』と3種類の数字が真っ白な頭で渦を巻き… その後の事は良く覚えていない。冷静に考えれば開始の33分は全く無関係で、しかも土曜日は『ニュースステーション』ではなく、老舗2時間ドラマ『土曜ワイド劇場』が『夜9時ちょうど』から始まる訳だが、『パラサ』はそれでも58分から始まるので… 要は延長分繰り下げキリ分(10分〜30分)を58にプラスして60進法に置き換えれば良いだけじゃないか! とは言え、やはりややこしい訳だ。 まぁ、こう告白させて戴く事で、俺が如何に数字に弱く臨機応変に対応出来ない人間かを理解して戴ければ幸いだが、次のナイター延長は5月20日。「今度は負けない!」と身構えたが、この時期はテレ朝の誇る『大相撲ダイジェスト』のお陰で通常11時30分開始なので一安心。有り難う日本相撲協会、大相撲万歳! と叫びたい気分だ。 で、肝心の本編だが、こちらは主演の石田ひかり嬢が過去に日テレ土曜10時から1時間枠で『悪女(ワル)』に主演したすりこみが功を奏して、『週末=石田=夜遅いドラマ=1時間』にソコソコ違和感は感じなかった。 物語は石田嬢演じる妙にリアリティのある30歳のサエないOLと、久々に連ドラ登場の清水美砂嬢演じる妙にリアリティのない女っぽい『おなべ』のそれぞれのラブストーリー。やはりリアリティのないヤクザの女房・吉本多香美嬢が清水嬢の恋のお相手で、石田嬢は『QUIZ』で生【しょう】パパを演じる怪しい『自称実業家』村井克之氏に騙されつつ、サエない同僚役の大和武士氏とくっつくのだろうなぁ…。と容易に想像が付く所がW・M氏が良く言う“罪のないドラマ”として、ほろ酔い気分でもそこそこ心地よく鑑賞出来る。 学業優先でしばし御無沙汰だった主人公の弟の婚約者役・小田茜嬢が『セックス』なる台詞を堂々と口にされたのには驚いたが、1話に登場した有森也美さんは清水嬢との復縁を望むベタ〜っとした女性を好演。東京地区で再放送されていた『東京ラブストーリー』の頃と容姿共に変わらぬベタッぷりには脱帽です。漫画チックに多用される主人公の心情を代弁する『キャプション』を笑ってやり過ごす余裕があればサクサクと1時間が過ぎて行く訳だ。そもそも完全に女性をターゲットにしたドラマだけに「どうしても観ないと気が済まない訳ではないが、観ないとそれはそれで淋しい」と言ったところか。 そんなこんなの新設2本。俺としては今後『YASHA』がどちらのタイプで突き進むのかに興味が惹かれるが『アナザヘブン』との被りを考えても、香港映画的上質なハチャメチャコメディに期待したいが、テレビ朝日さんには是非ともこの11時台の『半端な時間開始ドラマ』を継続して定着させて戴きたいと切望する次第だ。 視聴者は飽き易い様で以外に反応は鈍い。月曜8時の『ドラマイン』枠も長い時間をかけて大人も楽しめる青春ドラマを世に送り出して来た事なので、このまま頑張って“11時台は1時間だよ”“テレビは半端な時間に始まるものだよ”と視聴者に対して積極的にすりこんで戴きたいものだ。 その意味でも、『夜7時ちょっと前 夜8時ちょっと前 夜10時ちょっと前 お先にテレ朝』なるコピーは如何なものか? 確かに上記の時間帯の54分開始や、11時台の58分や9分は『凄く・かなり』や『わずか』でなく『ちょっと』に間違いはないが、合コンのリーダーや映画や芝居のチケットを預かっての待ち合わせではない、公共の電波を使った放送なのだから堂々と開始時間を詠って戴きたいものだ。実際『アナザ〜』も『YASHA』『パラサ』も基本的には番組開始時間から前回のおさらい風アバンなしでタイトルバックが始まっている。キャストや演出・脚本を気に留める人は要注意ですぞ! |
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============<番組データ>============ 『YASHA』各地の放送開始日時 4/21 金曜23:09〜:ANB テレビ朝日/ABA 青森朝日放送/IAT 岩手朝日テレビ/AAB 秋田朝日放送 4/21 金曜24:09〜:KFB 福島放送/HAB 北陸朝日放送/KSB 瀬戸内海放送/NCC 長崎文化放送 4/21 金曜24:10〜:QAB 琉球朝日放送 4/21 金曜24:14〜:NT21 新潟テレビ21/HOME 広島ホームテレビ 4/21 金曜24:23〜:ABC 朝日放送 4/22 土曜23:00〜:HTB 北海道テレビ 4/22 土曜24:55〜:NBN 名古屋テレビ 4/23 日曜24:25〜:EAT 愛媛朝日テレビ/ABN 長野朝日放送 4/24 月曜25:00〜:KKB 鹿児島放送 4/25 火曜25:27〜:KAB 熊本朝日放送 4/27 木曜24:54〜:YAB 山口朝日放送 4/27 木曜25:52〜:KBC 九州朝日放送 4/27 木曜24:57〜:OAB 大分朝日放送 4/27 木曜24:54〜:KHB 東日本放送 4/27 木曜24:59〜:SATV 静岡朝日テレビ 4/30 日曜25:25〜:YTS 山形テレビ 原作:吉田秋生(小学館別冊少女コミック連載中) 脚本:佐藤嗣麻子/武上純希/深沢正樹 音楽:福岡ユタカ 監督:佐藤嗣麻子/阿部雄一/山本邦彦 プロデュース:高橋浩太郎 (テレビ朝日)/浦井孝行 (国際放映) 制作:テレビ朝日/国際放映 出演:伊藤英明/大塚寧々/岩城滉一/阿部寛/柏原収史/仲根かずみ/谷口紗耶香/吹越満 ほか 『パラダイス・サーティー・29歳の憂うつ』 放送日:毎週土曜日ヨル10:58〜11:54(テレビ朝日系) 原作:乃南アサ・「パラダイス・サーティー」(幻冬舎文庫刊) 脚本:瀧川晃代/飯野陽子 主題歌: BON JOVI「サンキュー」(マ−キュリ−M.E) /テーマソング:傳田真央「あなたとふたりで」(マ−キュ リ−M.E.) 演出:堀川とんこう(KAZUMO)/村松弘之(KAZUMO)/六車俊治(テレビ朝日) ほか プロデューサー:一杉丈夫(テレビ朝日)/稲垣ケンジ(テレビ朝日)/大山勝美(KAZUMO)/堀川とんこう (KAZUMO) 制作:テレビ朝日/KAZUMO 出演:石田ひかり/清水美砂/村井克之/吉本多香美/小田茜/はしのえみ/大和武士 ほか |
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構成・文/阪本 悠 |
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