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第11回 休みは親子で観察日記!? ショップで買える海外オモシロ昆虫たち!!


小学生の夏休み行事といえばラジオ体操と昆虫採集!
なんて時代は遠い昔ですが・・・


 麦わら帽子にTシャツ短パン。虫かごを首から下げ、虫取り網を片手に町外れの林や山に昆虫採集に出掛ける子供たち。筆者が幼少の頃には、そんな光景がそこここで見られました。夏休みに子供が首から下げるものと言えば、ラジオ体操の出席カードか虫かご、と相場が決まってたようなもの。隣の家には虫のことなら何でも詳しい男の子がいて、カブト虫の見つけ方とかザリガニの釣り方を教わったりもして・・・。そういう“虫博士”って小学校のクラスに一人はいませんでしたか?・・・って、そんなのは今や昔話。

 現代では、田舎でさえカブト虫やクワガタなどの昆虫が満足に採集できる場は少なくなりました。都会に至っては、昆虫ショップでしかお目にかかれません。かつて“虫博士”だった皆さんにとっては寂しい限りでしょう。自分の子供たちが自然の中で昆虫に触れる機会がない、と残念に思っているかも。
 でも博士、現代だって捨てたものじゃないんですよッ! 何せ日本にいながらにして、アメリカやアフリカ、アジア諸国など世界各国の昆虫を購入できるんですから!! という訳で今回は、昆虫ショップに並ぶ外国生まれの人気虫たちを一挙紹介します!

取材にお邪魔したお店は品揃えに定評のある中野の『シザーズワールド』。格好良いヤツや変てこなヤツ、とにかくいろいろな昆虫がいて、見入っているうちに日常を忘れてしまいそうです。

1 JR中野駅南口から徒歩2分

2 色は青、グレーなどの変異もある

3 大きさもアジア最大!

さすが外タレ!? みんな貫禄充分!!

『グラントシロカブト』(写真2) アリゾナ州産
 艶々した白いボディがとってもキレイ! その名も『グラントシロカブト』は、アメリカのアリゾナ州のみに生息。入手が難しい高価な品種です。サイズは50ミリ程度と比較的小型。写真のものは何と77ミリ! のビッグサイズ。これだけ大きいものはもちろんレアですが、残念! これは見本なので非売品だそう。幼虫(2,500円、4頭以上まとめ買いで1頭 2,000円)で売っているので、大きくなることを祈って自分で育ててみては? 

『コーカサスオオカブト』(写真3) ジャワ島産 雌雄ペアで9,000円
 どうです!? この3本ツノ!! 凶器を背負った悪役レスラーのような外見は見かけ倒しではありません。『コーカサスオオカブト』は強靭さと気性の荒さでは右に出るものはなく、「世界最強のカブト虫」と呼ばれているのです! うっかり他のカブト虫と一緒のケースに入れるとそのツノでアッという間に殺してしまう、まさにカブト虫界の悪ボス! 怒るとツノを突き上げるようにして威嚇する姿は、強いカブト虫を求める人にはたまらないはず。


4 「ヘラクレス」とはギリシャ神話中の勇者の名

5 特徴だらけのルックスは笑える

6 オーストラリアはケアンズの国際的名物

『ヘラクレスオオカブト』(写真4) グアドループ島産 雌雄ペアで10万円
 カブト虫と言えばヘラクレス! というほどマニアに愛され、いや、崇め奉られていると言っても過言ではないカブト虫界の王様。大きなツノも凛々しいその威風堂々とした体躯は世界最大。闘う時は上下のツノで相手を挟み込んで投げ飛ばすという格闘家のような技を使うとか。かなり高価な品種だけど、マニアなら手を出さずにはいられない一匹。写真のように、乾くと背中に白っぽい色が浮かび上がります。

『ベトナムアンタエウス』(写真5) カオパン産 雌雄ペアで通常30,000円が20,000円(セール中)
生き虫マニアの皆さんたちに最近一番人気なのが、こちらのアンタエウスというクワガタ。平べったくて頭が横に広い姿が面白い! 可愛い! とモテモテなのだとか。しかし、昆虫といえば凛々しくて強そうなオオカブト系を連想する筆者は、こいつの何とも三枚目な姿にコケてしまいました。う〜ん、これが一番人気とは、マニアの皆さんの美的感覚って不思議だ・・・。しかしスタッフさんは「こいつは不格好だから自分としては認めない」と言ってました。

『ニジイロクワガタ』(写真6) オーストラリア産 雌雄ペアで10万円
 美しい名に違わず、世界で最も美しいと言われているクワガタ。緑に赤が入った体色は、角度によって微妙に発色が違って見えます。その色を写真でキレイに出すのはなかなか難しく、成功させるのがマニアにとっては醍醐味の一つ。ストロボを使わず、露出をオーバー気味にして撮影するのがコツだとか。


7 サンギール島産のものが最も美しいとか

8 格好良さを求める人に人気!

9 生き虫のペアが買える店は多くない

『スティーブンスツヤクワガタ』(写真7) サンギール島産 18,000円
 両サイドの縦縞がジャージのラインみたいで面白い。しかしマニアック過ぎてあまり売れないとかで、お店が考えた苦肉の策が“ジャンケンで値引き”。スタッフと3回勝負でジャンケンをして、1勝すれば1割、2勝で2割引き、3回勝てば半額だとか! マニアの皆さん、ジャンケンに自信があるのなら狙い目ですよ! 
 
『マンディブラリスフタマタクワガタ』(写真8) スマトラ島 雌雄ペア48,000円
 こいつはとにかくデカい! 平均100ミリ、最大のもので体長116ミリある世界最大のクワガタです。写真のものも106ミリあります。スマートな漆黒のボディに、長く伸びたツノも逞しい! 人間で言えばモデル体型の美男子です!! 

『オーベルチュールオオツノカナブン』(写真9) タンザニア産 雌雄ペアで10万 
 オレンジと黒のまだら模様が鮮やか。最近になって多少入手しやすくなってきたけど、少し前までは超レアものだった品種。「シザーズワールド」でも、仕入れたのは今回が初めて。そろそろこいつの時代が来るぞ! と踏んだんだとか。落ち着き無く動き回る性質らしく、撮影中もいきなり羽ばたいてケースの外へ! 10万円の虫が逃げたぁ! と、筆者頭のてっぺんから爪先まで一気に青ざめました。スタッフさんが事も無げに捕まえてましたが。皆さんも、飼育する際には出し入れはくれぐれも慎重に!

『ポリフェムスオオツノカナブン』(写真10、11) アフリカ産 雌雄ペアで2〜3万円
 鮮やかなグリーンが美しい人気種。こいつもかなり落ち着きが無くて、撮影するのに一苦労でした。カメラに緊張したのかも? メス(写真11)は背中に光沢があって、なんかオモチャの缶バッチっぽいです。


10、11 比較的飼育しやすい点も人気

12 レア虫からお手頃の虫までズラリ

13 スタッフさんも“虫博士”!




◆イベントのお知らせ◆
「シザーズワールド」主催! マニア垂涎の昆虫フェア!! 
『GAIA INSECT SQUARE 2001』


 去年初めて開催され、大好評を博した昆虫フェアが今年も開催されます。日本中の業者が集結し、世界各国の生き虫の展示即売! 普段見られないレアな種が大特価!! ビッグな会場で所狭しと展開される、圧倒的なスケールの昆虫ワールドをぜひお楽しみに!!

   日時:2001年7月15日(日) 12〜16時
場所:東京都江東区有明3-1 東京ファッションタウンビル 2F「HAL300」
入場料:大人300円 子供200円
交通:東京臨海新交通(ゆりかもめ)「国際展示場正門駅」より徒歩1分
   東京臨海高速鉄道「国際展示場駅」より徒歩5分
   JR「浜松町駅」よりバス→「国際展示場正門駅前」下車、徒歩1分
主催:シザーズワールド 協賛:ドルクス湘南ファーム
詳細はシザーズワールドまでおたずねください。



ボーナスで大人買い! これが現代の昆虫採集だ!?

 自分で網を振り回して捕まえるのが昆虫採集の醍醐味なのにお店で買うなんて・・・と、元“虫博士”の皆さんは思うかも知れません。それも分かるけど、大金を奮発して趣味の買い物をするのは大人の醍醐味! ってもの!! せっかくのボーナス時期。この際だから、子供の頃なら見ることもできなかった憧れのヘラクレスやニジイロクワを、バ〜ンと大人買い! なんてちょっと格好良くないですか? 普段カタブツでおっかないお父さん、あるいはお母さんが目を輝かせて昆虫飼育に熱中している姿を見せたら、子供との関係ももっと親密になるはず! 世代間の断絶なんて一発解消間違いなしです! 
 それに、繁殖させて一儲けを狙うのも一興・・・おっと、そんな野望は子供には内緒にしておきましょうね。

取材・文/境田
取材協力/■「シザーズワールド」(写真の昆虫は11を除きすべて雄) tel 03-3381-7977 東京都中野区中野2-12-11 飯尾ビルB1F 営業時間11:00〜20:00 年末年始を除き、年中無休 
※文中の店名、商品名、価格等は2001年7月2日現在確認したものです。尚、価格は時価につき、変動する場合があります。すべて税別価格です。
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