1.酒宴シーズン到来!2.桝本酒店3.三兵酒店4.献立屋
5.HUB6.バー・パスティス7.MARU8.立ち飲み倶楽部 和や


シブイ店構えに感激! 立ち飲みの王道!!

「桝本酒店」
豊島区西池袋1-23-66 03-5391-4655 営業/13時〜21時20分

 西一番中央通りにある酒屋が経営する、いわゆるジャパニーズな古典的立ち飲み屋である。店内に入ると、開店直後の午後1時だというのに、既に客は二人いた。二人とも70歳くらいの男性。一人はコップ酒にサキイカが肴、もうひとりは、コップ酒を飲み干し、2杯目を何やら指差して注文する。40歳くらいの御主人が黙って一升瓶から赤い酒をなみなみと注ぐ。クイッとその赤い液体を一口飲んだ男性は「いやあ、口当たりが良くてうまいねえ…」と小さくつぶやく。あまりにうまそうなので、僕も同じものを注文する。御主人は「昔の赤玉ポートワインみたいなもんですよ」と、ポーカーフェイスでおっしゃる。ほんとだ、懐かしい味、故郷(くに)のお袋がこれが好きだったことを思い出す。すいませんねえ、いつまでも放蕩息子で…あらら、ついノスタルジックになってしまった。でも、レトロなのはその赤ぶどう酒(240円)ばかりではなく、店内の様子も見なれた光景ではないが、コンクリートの三和土(タタキ)にL字型のカウンター、駄菓子屋風の硝子の入れ物などなかなか雰囲気がある。「創業は東京オリンピックの前年だった」と御主人。つまり1963年(昭和33年)である。うーん、そう言われれば、店内は昭和30年代から時の止まったままになっているようだ。

 御主人お薦めは山梨の日本酒「武乃井」、1級が240円。「この味なら絶対に保証する」と御主人。つまみは乾きものオンリーで酢イカ、ピーナツ、シオマメ、ゲソ、カワハギ(60円〜150円)など。込む時は40〜50人で店内はいっぱい。利用者は男性がほとんど。営業のサラリーマンが一杯ひっかけていくことも。他にラガービールが410円、陶々酒230円。壁に「コップ酒一杯で10分以上は御遠慮願います」という貼り紙を発見。だが、それは、毎日朝から晩まで込んでいた昔のことで、今はそういう人もいないし、空いているから注意することもなくなったそうだ。それでも、この店で粋に飲むには15分で切り上げるのが良さそうだ。

●「粋な方程式」
清酒「武乃井」で肴はスモークチキン。滞在時間は15分以内でキュキューッと飲もう。

記事中の情報全ては取材時に確認したものです。(1999年11月現在)
1.酒宴シーズン到来!2.桝本酒店3.三兵酒店4.献立屋
5.HUB6.バー・パスティス7.MARU8.立ち飲み倶楽部 和や
日本文芸社のトップページへにちぶんうぇーぶへメールでの質問・お問い合わせ
(C) Nihonbungeisha 1997〜1999 All Rights Reserved