第3回「日本玩具資料館」台東区橋場鉄砲おもちゃは男の命!?不動のキャラはアトムだった

鉄砲おもちゃは男の命!?
光線銃が出たので、次は男の子大好き、鉄砲ものだ!
ケースいっぱいのマシンガンやピストルのおもちゃたちが、クー、かっこいい。茂塚さんは鉄道模型にも詳しいが、実は鉄砲もの大好き人間。「子供の頃ね、手製銃をポケットに入れておいたら暴発、お尻にタマがめり込んでいた」とガハハと笑いながら話す茂塚さん。うーっむ、やはり昔の人はすごいわ。

レアだと思ったのは銀玉仕様のショットガン。こんなもの見たこともない。いったい、どんなお大尽の息子がこれを使ったんだろう。あ、それで思い出した。小学生時代、銀玉鉄砲全盛、僕ら悪ガキ連中も放課後はいつも撃ち合いだった。ほとんどの連中の愛銃は駄菓子屋で買った、20円、30円のコルトもどき。ところが、転校生の鈴木くんは、なんとその駄菓子屋のガラスケース内に厳重に保管されていた僕ら垂涎の300円!の銀玉ピストル、ワルサーp-38だった。そのワルサーはでかくて、リアルに見えて、そして何より、射程が長かった。彼は、遠くから僕らをねらい撃ち。僕達が必死に彼を撃っても、玉は届かない。この時ほど、貧富の差を憎んだことはない。この時のトラウマなのか、長じた僕はモデルガンやエアガンを集め出す。そして10年前、あるモデルガンバーゲン会場で、僕はまるで憑かれたように買いまくり、一日で35万円を使っていた。買って、満足したかというと、逆に落ち込みました…。大量のGUNを前に途方にくれ、3ヶ月後にはほとんどを売っ払っていた。以来、GUN熱はちょっと下火になっている。

昭和36〜38年頃にはGUNブームってのがあったんだけど、007が公開され昭和40年代に入るとやって来たのがスパイブームだ。前に「こだわり調査隊」で「007」特集をやったけど、そこに登場した007コレクター真下氏が狂気しそうなのが、007ロゴ入りガンだろう。たぶん、レーザー仕様で射的ゲームに使われたもの。

そして、大ヒットしたのがシークレットガンだ。普段はポータブルラジオ、しかし、ボタンを押すと、おおっ、マシンガンに早変わり。これすんごく流行って、TV「とんま天狗」のリメイク版で新選組の近藤勇(芦屋小雁)の武器だった。僕の友人が持ってて、いつも自慢げにパカッってひろげるんだけど、うらやましくて、嫌だったなあ。ところで、メーカーはなんとアメリカの名門マテル社だったんですね。

男の子のおもちゃばかりが続いたが、今度はある世代にはもう懐かしくて、甘酸っぱい思い出いっぱいのアイテム。ママレンジだ。昭和44年製。おもちゃのレンジながら、本当にホットケーキが焼けるのがすごかった。もう100パーセント、女の子、憧れのおもちゃだ。

H氏は男だが、実はこのママレンジには、素敵な思い出があるのだ。子供の頃、近所の女友だち、掘越志乃ちゃんは、H少年にこのママレンジでホットケーキを作ってくれたんだと。だから、ママレンジと聞くと、いつも初恋?の相手、志乃ちゃんのことを思い出してしまうのだそうだ。それから、高校生になって、離ればなれになった二人だったが、志乃ちゃんから手紙が届いた。それには志乃ちゃんがクラスメートと撮った写真が添えられていた。でも、H氏にはどれが志乃ちゃんか分からなかった。なんと、H氏ったら、その写真を「分かりませんでした」って送り返したんだって!
「なんで、そんなにつれないことしたんだろうね」と後悔することしきりのH氏。
「いやあ若気のいたりだったんでしょうね」と苦笑しつつも、惜しかったなあ、という気持ちが顔ににじみ出ている。「けっこ、可愛い子だったんですよ。今、どうしていますか、連絡して下さい」と未練たらしいH氏の眼差しは真剣だ。

第3回「日本玩具資料館」台東区橋場鉄砲おもちゃは男の命!?不動のキャラはアトムだった
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