1999年10月25日更新

ここんとこ、ちまたで大ブレイクの声優さん。アニメ好きの皆さんにとってはアイドル的存在、そうでない人にとっても、何でこんなに人気バクハツなのか気になるところ。
Volume04/後編)
声優さんの魅力にたっぷり浸かってもらいましょう!! というコンセプトではじまった『声優温泉』。第4回は、第3回に引き続き、一大ムーブメントを巻き起こした『新世紀エヴァンゲリオン』の惣流・アスカ・ラングレー役や、『ごぞんじ月光仮面くん』(テレビ東京)で主役ナオトを演じて大人気の、宮村優子さん(愛称みやむー)にインタビュー!

みやむーの家は「サザエさん」みたいで幸せだったってことだけど、もし、「サザエさん」のような家じゃなかったらどうなってたのかな? 今のみやむーはいない?
 
この間、しゃべってたんだけど、私の家に家庭内暴力とかあったら、私はこんな風に役者をやってない。家庭内暴力のある家の子になったとして、暴力を振るわれたら、その時点で即、家を飛び出して、生きるためにバイトとかして、…JACに入る。
あっ、結局JACに入ってるのか(笑)。

―(笑)。今、役者って言葉が出てきたけど、今度、JACでやるお芝居で、どんな役どころになるんですか?

架空の人物なんですけど、土方歳三の婚約者の役なんです。故郷で、結婚の約束をしてたんだけど、土方が、近藤、沖田と共に京に入ってしまってから、酷い噂ばかりながれてきて、心配になって京までいっちゃう、お子ちゃまな役なんです(笑)。

―お子ちゃま、なんですか。じゃそのお子ちゃまなところをどう思う?

私も、お子ちゃまだし(笑)。どうして、もうちょっとうまく立ち回れないんだろうって思うことがある。でも、土方も、不器用な人(笑)。

―みんな不器用なのね(笑)。ところで、話は戻るけど、演劇少女だった頃から声優をめざしてたの?

大学の進路指導の先生が、きっかけですね。大学の進路指導で、みんなが「劇団入る」とか、「プロダクション入る」とか言ってて…。ちょうど私の担当の先生が青年座の方だったんですよ。青年座って結構声優やってる方が多くて、私も、大学の中で、子役とかが多かったし、そんなこんなで(笑)。
私、大学が終わったら、地元に帰る予定だったんですよ。最初、家から通えるように大阪芸大を受ける予定だったほどで…。でも、下見に言ったら、とても、通える距離じゃないっ!! 片道3時間。往復6時間。結局、下宿しなきゃならない。それだったら、東京で2年でもいいじゃんって。嘘も方便(笑)、帰る気ないのに。
でも、親にそういって出てきたものだから、「早く帰ってこい」って言われてて、「まずいっ、早く、行き先を決めて、既成事実をつくってしまえっ」って(笑)。
そしたら、アーツビジョンで、無料特待生ってあって「無料だったらいいじゃん」って受けたら、たまたま受かって…。

―大学の進路の先生に会わなかったら、“声優・宮村優子”はいなかったんだ。それと、“みやむー”って昔から呼ばれてたの?

それはね。『ウエディング・ピーチ』っていう、女の子三人組の主役のオーディションに受かって、みんな芸歴とかが変わらなかったので、愛称で呼びあってたんですよ。 その時の愛称が“みやむー”で、そのあとに、岩田光央さんとラジオをやらせてもらったんですけど、そのとき、お互いどう呼び合うかってことになって、“じゃあ、みやむーってよばれてたから”って…。あの、カリスマ美容師の宮村浩気さんよりは速かったと思うんです(笑)。ちなみに、『あまからしゃん』の脚本家宮村優子さんとは同姓同名ですが別人なんで…、脚本も書いて、すごいねっていわれるんですけど、書いてないっ。書いてないっ(笑)。もう、宮村さん、大活躍で、いろんなところで書いてらっしゃるから…。

―(笑)。声優やって、舞台やって、そのうえ、脚本って大活躍!!

もう、私は何人いるんだ? って(笑)。

―幅広い活動で大活躍ってことにしとこう(笑)。幅広いっていえば、以前、野村義男さんとテレビで対談してたのを見たことがあるんだけど、声優はもちろん、他の業界の方との出会いで刺激を受けたこととかはある?

よっちゃんは、曲を書いてくれたご縁でなんですけど…。すっごく、いい人です。以前、事務所か、どこかで聴いた曲が、いい曲だったんですよ。そしたら、それがよっちゃんが作ったんだよって。「えぇーっ!!」って(笑)。でも、すごくいい曲だったんですよ。アルバムに参加してもらえないかなぁって。そして、『大四喜』で参加してもらったんです。よっちゃん、ずっとスタジオでギター抱えて、替え歌とか歌ってるんですよ(笑)。
それで、対談で、「ギターをやりたい」っていったら、「ギター、家に余ってるから」って、ギターをもらう約束をしたんですよ。でも、この業界って、「また飲みに行きましょう」って、それっきりとか、多いじゃないですか。そしたら、ライブに来てくれて、その時に、ちゃんとギターを持ってきてくれたんですよ!!

―じゃあ、もう、家で引きまくってる?

ぼちぼちやってます。あの、スコアを買いに行ったんですよ。でも、最近テレビ見ないから、ラルク・アン・シエルとか、言ってもわかんないんですよ。曲知らない、どーしょー(笑)。そうしたら、尾崎豊のがあって「尾崎ならしってるー」って早速買いました。そして、『十五の夜』を二時間かけて…。

―弾けるようになった?

(ギターを弾くマネをしながら)♪盗んだ〜バ〜イ…(スコアを見て、コードを押さえ直して)クで〜走り…だす〜って、すっごい時間かかって(笑)うですね(笑)。

―趣味が幅広いですねぇ〜。そういえば以前、格闘技の色帯取得の企画をテレビでもやってましたよね?

極真空手です。好きなんですよ。で、前から稽古に行ってたんですけど、仕事をやってると稽古にいけなくなって…。そしたら、レギュラーで出てたテレビの企画でチャレンジ企画みたいなコーナーがあって「やりたいことないですか?」ってきかれたんで、「じゃ、空手の稽古がしたい」と(笑)。行き始めて、目標を作った方がいいって事になって、それじゃあ、審査が3カ月後にあるからって、それに向けてって…。

―とれた?

はい。お陰様で。

―目標は達成できたんだ。それじゃ、今は、何がしたい?

バクテン。

―JACの皆さんはうまいですもんね。趣味もヌンチャクだとか。

結局、体を動かすのが好きなんですね。

―さっき、喉が痛いって爆弾発言の休養宣言が出たけど…。


(休むのは)できないし…。喉の先生にいわれてるんですよ。半年声を出してはいけないって、使いすぎだからって。元の声に戻りたかったら半年喋るなって。でも、そういうわけにはいかないし。どうしましょう。

―また、爆弾発言!!

(笑)。




一見おしとやか、じつは格闘技好きの熱い女みやむー。喉の調子が良くなくっても、がんばり続けるその姿に、役者魂を見た! 今度出会えた日には、華麗なバクテン、見せていただきやしょう!!


宮村優子●みやむら・ゆうこ

12月4日生まれ、兵庫県出身。
ジャパンアクションクラブ所属。94年『勇者警察ジェイデッカー』にてデビュー。




代表作『新世紀エヴァンゲリオン』の惣流・アスカ・ラングレー、『はいぱーぽりす』笹原夏姫(主役)、『ごぞんじ月光仮面くん』ナオト(主役)(すべてテレビ東京)、『パパパパPUFFY』(ナレーション/テレビ朝日)。
舞台『HIJIKATA』(10月30日から11月7日まで)東京グローブ座にて。
●問い合わせ先●
「HIJIKATA」公演事務局
TEL03-3377-5195

取材・文/なかむらめぐみ
撮影/天野憲仁
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