1999年11月22日更新

ここんとこ、ちまたで大ブレイクの声優さん。アニメ好きの皆さんにとってはアイドル的存在、そうでない人にとっても、何でこんなに人気バクハツなのか気になるところ。
Volume08/全4週 〜2〜)
声優さんの魅力がたっぷり楽しめると評判の(!?)のインタビューコーナー『声優温泉』。第8回は、前回に引き続き、国民的アニメ『サザエさん』のカツオ役をはじめ、『ビックリマン2000』のタケル役、数々の人気番組のナレーション、と、みんな一度は耳にしたことのあるボイスの持ち主、冨永みーなさんにインタビュー!

―この世界に入ったきっかけは何だったんですか?

 映画のオーディションがあって、神山征二郎監督のオーディションに連れていかれたんです。

―ご自分で、出たいとかではなくて、お母様に?

 5歳だったので。

―5歳!?

 ええ、それで受かって、1年間映画のロケをして…。それを見ていて、母が「あっ好きそうだな」って。それで、6歳の時に児童劇団に入りまして…現在に至ります(笑)。

―あっ! 今、すごいはしょりましたねっ(笑)?

 はい(爆笑)。すっごい、はしょっちゃいました(笑)。

―すっごく、はしょられましたよ。そこまで、普通はしょります?(笑)。(私たち、今)何年ぐらいはしょられたんでしょ?

 25年ぐらいは(笑)。…30年ぐらいかな(爆笑)。  児童劇団に入りまして、テレビドラマの子役とか、当時はコマーシャルソングとかのお仕事が結構あったんですよ。『ヤマサみそ』のCMとかで、「ママ〜の手は〜まほ〜の手」とか「ゆっゆっゆ〜ひねるとゆっゆっゆ〜」とか、しってます? わたしなんですよ。『マクドナルド』とか。そんな仕事の中の一つで、NHKの『大草原の小さな家』の一番下のキャリーという役が、声優デビューでした。

―あの、小さい子が冨永さんだったんですか!

 今再放送してますよね。いい作品ですよね。あのお仕事の後、けっこう洋画のアテレコのお仕事を沢山させていただいたんです。当時、やはり、大人の方が、小さい子どもの声をあてるのがほとんどだったんですよ。じゃ、実年齢に近い、本当の子役でやったらどうか? っていう実験的な時代にちょうどいたので、ほんとあの頃の洋画は全部やったんじゃないかってくらい、子役はやりましたね。『禁じられた遊び』とか、『ペーパームーン』とか。で、その後に、アニメですね。小学校5年生の時に『あらいぐまラスカル』が初めてで、それからアニメはちょこちょこと増えてきたって感じで…。私か高校生くらいの時に数としては一番アニメはやってたかな。『魔法の妖精ペルシャ』とか『タッチ』とか、で現在に至っちゃだめですか?(笑)。まだ?(笑)。


―まだですねぇ(笑)。まだ長いですよ。だって、まだ高校生ですから(笑)。

 高校生。で、大学行きまして、その頃から、ライフスタイルは変わらず、声のお仕事中心に、舞台とかその他のことも挑戦しつつ…しつつ…現在に至る…だめですか?(笑)。

―(笑)いいでしょう(笑)。じゃあ、『タッチ』とかは実年齢に近い状態だったんだ!ビックリしました。

 はい。だって、制服着てましたから。(スタジオには)最初、ランドセル背負って、次はセーラー服で行ってる状態じゃないですか。そうしたらまわりの大人の声優さんたちは、今、大先輩の方たちなんですけど、親戚のおじちゃん、おばちゃんみたいな感覚で。今ではもう私は立派な大人なはずなのに、まだなんか“みーなちゃん”ってイメージがスタジオではあるみたいで…。ありがたいですけど(笑)。とってもいい先輩に恵まれてるので。

―かなりの人数の声優さんと共演されてますよね。その中で、印象に残った、個性的な声優さんは?

 いっぱいいるけど…そうですね、三ツ矢雄二さん。プライベートでもすごいお世話になってますし、師匠ですし、生き方でも。

―どのへんが?

 そうですね。こういうお仕事、クリエイティブな仕事にとてもたけてらっしゃる。尊敬ができる。で、人としての生き方として、とても割り切ってる。…たとえば…とても単純にいえば、人の悪口を言わないとか、そういうことです!!

―仕事で、ってこと?

 うーん、人生を割り切ってるって、何て言えばいいんだろ? さっぱりしてる。

―いろいろあるさって?

 ポジティブ。一言で言えばポジティブなんですけど。ちゃんとしたポジティブ…ってなん言えばいいんだろっ(笑)!!

―(笑)。

 あのね、生き方がスマート。

―スマート…。もう一言では、言い表せないってことですね。では、他には?

 藤田淑子さんとか、とっても尊敬している先輩ですし、…あの長くやってると慣れてくることってあるじゃないですか。でも、そうじゃないんだよってことを教えてくれた先輩かな? リセットするって言うのかな? ひとつずつお仕事を丁寧にって。やっぱり、慣れはすごく言い部分もあるんですけど、慣れが慣れで終わっちゃうんだよってことを教えてくれた先輩なのかな。それだ!! よかった (笑)。

―いい先輩たちに恵まれてますね。

 でもね、30過ぎてんのに、「大きくなったね〜」って言われるのは、どう反応していいのか(笑)。まだ背が伸びてんのか? って(笑)。〈ここで、謎の男性の声が冨永さんに、「それは、態度がでかいってこと」〉 あっ態度がでかいってこと(笑)。「態度が大きくなったねぇ〜」って?(笑)。態度が大きいらしいんですよ、私。そんなつもりないのに(笑)。

―やっぱりもう大御所だからですよ(笑)。

 いえいえ、大御所じゃなくて、そうだな…「小御所のみーなです!!!」(笑)。




自分では「小御所」なんて言ってるけど、プロフィールを伺って、芸歴の長さを痛感させていただきました。知らず知らずのうちに、みーなさんの声に触れていたのねぇ…なんてカンドーしたりして。おっと、そういえば今回謎の男性が登場! 果たしてその正体は!?


冨永みーな●とみなが・みーな

1966年生まれ、広島県出身。
5歳の時映画『鯉のいる村』にて芸能界デビュー。子役として児童劇団で活躍する一方、『大草原の小さな家』キャリー役や、『魔法の妖精ペルシャ』『タッチ』など数々の人気番組で声優として活躍する。現在、アニメでは『サザエさん』カツオ役、『それいけ!アンパンマン』のロールパンナ役、『ビックリマン2000』主役タケル役等、TVナレーションでは『どうぶつ奇想天外』『世界ウルルン滞在記』『開運!なんでも鑑定団』等に出演している。このほか舞台、ラジオ、音楽、司会にものまねと、活動の幅も広い。

『ものまねバトル』2000年1月1日(18:30-22:00)日本テレビ系で放送予定

ファンレターの宛先
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-4-5 九段ニューセントラル4F
「冨永みーな」係まで。

取材・文/なかむらめぐみ
撮影/天野憲仁
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