当社の「美しい手工芸と暮らしのサイト・つくりら」で、昨年一年間連載された人気エッセイ「植物刺繍と季節のお話」で発表したポーチやバッグなどの小物作品12点に、リースやサンプラーの新作23点を加えた全35作品を掲載。
4月から始まって3月まで、12か月の季節の移ろいや草花、風景を切り取り、刺繡で表現。全作品の実物大図案と作り方を紹介しています。電子版でも図案のダウンロードができます。
作家自身が季節の中でどのように題材を得、どのようにそれを形にするかを垣間見ることができ、オリジナルの刺繡作品制作のヒントがたくさん詰まっています。エッセイで紹介された季節のモチーフをデザインする過程や、布の素材や糸の色選び、刺し方のコツ、などについても、ポイントを押さえて収録しています。
この本は当社のサイト「つくりら」で一年かけて連載されたエッセイに、作品を大幅に加えたもの。通常、作品集の作品制作は数か月間でお願いすることが多いのですが、一年間、毎月季節をリアルタイムで作品に表現していただいたことで、より季節を感じられる作品集になっていると思います。少しずつだけれど確実に変わっていく季節や、小さな草花に向けるまなざしも興味深く、マカベさんの創作過程を垣間見られる一冊です。
生地の感触を確かめ、糸の色を選び
ひと針ひと針、植物のモチーフを描いていく。
12か月をめぐるそんな喜びを綴りました。