寄せ植えは、基本のテクニックを手順つきでくわしく解説。多肉植物だけのアレンジ以外にも、乾燥に強いほかの植物と組み合わせたりしてバリエーション豊かにご紹介。
育て方の基礎知識は、どこに置くか、などの基本から、水やり、施肥、季節ごとの手入れなどを解説。とくにふやし方を中心に「子株が出てきた」「ランナーが伸びてきた」「脱皮した」などなど、それぞれの疑問に答える形で手入れの注意点を紹介します。また、管理や作業のカレンダーは、生育のタイプ別に分け、シンプルにわかりやすくしました。
多肉植物図鑑は700種以上を掲載。「多肉植物の初心者から上級者まで、どんな人が来ても、欲しいものがある店を目指している」という田邉昇一氏の監修のもと、人気のハオルチアを含むベンケイソウ科をはじめ、珍奇植物、サボテンなど、幅広く集めました。短期間しか見られない、花の写真もあります。
これから育ててみようと思っている方にも、すでに楽しんでいる方にも、役立つ一冊です。
半透明の葉を太陽の光に透かしてみたり、ビロードのような産毛をなでてみたり。どれだけ見ていても飽きません。そして、葉の形からは想像もつかないような面白い花が咲いたり、秋には紅葉したり。たくさんの魅力を発見しました。
「栽培が簡単だから」と言われたどんな植物も枯らしてしまう私ですが、サボテンだけは毎年、初夏に花を咲かせてくれます。なぜなら「何もしない」から。初心者は栽培において過保護になりがちです。かと言って、サボテンのように本当に何もしなくても育つものばかりではありません。多肉植物は、放任の加減が難しいのです。日々のお手入れは適度に、そしてポイントは、育って大きくなったときにどうするか。
植え替えや株分けなどは、育てる醍醐味でもあるし、長くつきあうためのコツでもあると思います。本書では、そのふやし方について、それぞれの疑問に答えるかたちで解説しました。
多くの方に「かわいい」多肉植物にぜひ出会っていただきたいと思います。
お店に来てくださるお客さまに説明することを、ぎゅっとこの一冊にまとめました。本書がみなさまの楽しい多肉植物ライフのお役にたてれば幸いです。(「はじめに」より)